【2023年最新】Google 広告の種類一覧|7タイプの特徴・メリットまとめ

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室橋 健(むろはし けん)
室橋 健(むろはし けん)

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Google 広告には、検索キャンペーンやディスプレイキャンペーンなど7つの種類があります。初めてGoogle 広告を運用する方にとって、複数ある種類から適切なものを選び分けるのは難しいものです。

【2023年最新】Google 広告の種類一覧|7タイプの特徴・メリットまとめ

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Google 広告の種類を理解することで、自社の商品やサービスに合った配信先に広告を出稿できます。その結果、インプレッション数やクリック数などのパフォーマンスの改善に結び付きます。

そこで本記事では、7種類のタイプ別に、特徴・仕組み・メリットについて、初心者の方に向けて解説します。

Google 広告活用ガイド

Google 広告のキャンペーンタイプ7種類の特徴・メリット

Google 広告のキャンペーンタイプ7種類の特徴・メリット

Google 広告には、7種類のキャンペーンがあります。商品やサービスごとに運用効果を最適化するためには、目的に応じた使い分けが必要です。

7種類あるGoogle 広告のキャンペーンタイプは次の通りです。

7種類あるGoogle 広告のキャンペーンタイプ

 

検索キャンペーンの特徴とメリット

検索キャンペーンとは、Google の検索結果に表示されるテキスト広告です。ユーザーの検索キーワードと合致する広告が表示されることから、「検索連動型広告」とも呼ばれます。
 

検索キャンペーンの種類と特徴

検索キャンペーンの種類は次の通りです。

検索キャンペーンの種類

検索結果画面に表示される広告の内容は、オプションを設定して自由に変更できます。例えば、電話番号の表示によって問い合わせにつなげたり、商品やサービスの一覧をカタログのように見せたりと、用途に合わせた柔軟な設定が可能です。

検索キャンペーンで利用できる標準広告と動的広告の詳細は次の通りです。
 

標準広告

検索画面の上部や下部に、「広告」という表示付きで掲載されるテキスト広告です。

「広告」という表示付きで掲載されるテキスト広告

あらかじめ広告主が検索キーワードを設定しておくと、検索結果に広告が表示される仕組みです。

標準広告の内容は、上から順に次のような構成になっています。

  • 広告遷移先のURL:ユーザーにアクセスしてもらいたいページURLを掲載
  • 広告のタイトル:全角15文字(半角30文字)の見出し文を3つまで表示可能
  • 広告文:全角45文字(半角90文字)までの文章を表示可能

動的広告

動的広告はユーザーが入力した検索キーワードに従って、広告のURLやタイトルが自動的に生成されるテキスト広告です。

動的広告

一見、通常のテキスト広告と同じように見えますが、ユーザーが使用した検索キーワードに最適な広告のURLとタイトルが表示されるようになっています。

例えば、ユーザーが「A駅 タワマン 耐震設計」と検索したとします。すると、「A駅徒歩圏内|免震・耐震に優れたタワーマンションなら」といったタイトルが自動的に生成され、その物件が掲載されているページURLとともに表示される仕組みです。

通常のテキスト広告はタイトルや広告文などをすべて広告主側で作成しますが、動的広告の場合は、広告主が作成するのは「全角45文字(半角90文字)×2つ」の広告文のみです。この広告文は、どんなタイトルにも当てはまるような一般的な内容にしておくのが良いでしょう。

検索キャンペーンでは、キャンペーン作成時に検索キーワードを設定する必要があります。検索キーワードの設定方法を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

 

検索キャンペーンの3つのメリット

検索キャンペーンを活用するメリットは次の3つです。

  • 課題や悩みを抱えている検索ユーザーに、解決策となる自社商品やサービスを提示できる
  • 他社のSEOコンテンツよりも目立つ場所に掲載できる
  • ユーザーが課題解決に役立つ商品やサービスを効率よく探せる

検索サイトを利用するユーザーは、検索キーワードに関連する何らかの悩みや課題を抱えています。それに対する解決策を適切に提示できれば、ユーザーの悩みを解決するという価値を提供することにつながります。
 

ディスプレイキャンペーンの特徴とメリット

ディスプレイキャンペーンの特徴とメリット

Google と提携するニュースサイトや専門サイト、ブログなど、幅広いWebサイトの広告枠に配信できるのがディスプレイキャンペーンです。配信先が多いため、見込み客との接点が増えるのがメリットです。
 

ディスプレイキャンペーンの特徴

ディスプレイキャンペーンでは、レスポンシブディスプレイ広告を作成します。

レスポンシブディスプレイ広告は、ユーザーが使用する端末にあわせて画面サイズが自動調整される広告です。タイトルや広告文のほか、画像や動画のサイズまで最適化され、ウェブサイト・アプリ・YouTube・Gmailなどさまざまな箇所に掲載されます。
 

ディスプレイキャンペーンの3つのメリット

ディスプレイキャンペーンを活用するメリットは次の通りです。

  • イメージ画像や動画を用いることでユーザーの注意や関心を引ける
  • さまざまなWebページに表示されるため、ブランドや商品の認知度が高くなる
  • 低予算でWebサイトへのアクセス数を増やせる

画像や動画を使った広告は、テキスト広告よりはるかにユーザーの記憶に残りやすくなります。

検索連動型広告に触れるユーザーは自らの課題を自覚しており、積極的に行動する傾向にあります。一方、ディスプレイ広告に触れるのは、自分の課題や悩みに対して無自覚なユーザーが中心です。そのようなユーザーの興味を引く上で、画像や動画は効果的といえます。

また、ディスプレイ広告は、検索連動型広告に比べてクリック単価が低く設定されているため、低予算での運用が可能です。
 

動画キャンペーンの特徴とメリット

動画キャンペーンとは、YouTubeの検索結果や広告固定枠、動画コンテンツの内部などに配信できる動画広告です。国内のアクティブユーザー数が月間6,500万人を超えるYouTubeに出稿することで、ブランドの認知拡大やアクセス数の向上が見込めます。
 

動画キャンペーンの種類と特徴

動画キャンペーンの種類は次の通りです。

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それぞれの種類について詳しく解説します。
 

スキップ可能なインストリーム広告

動画コンテンツの再生中に表示される動画広告を「インストリーム広告」と呼びます。スキップ可能なインストリーム広告の場合は、映像が5秒流れると、画面上に「広告をスキップ」という表記が現れます。

スキップ可能なインストリーム広告

動画広告が30秒間視聴されると料金が発生するため、スキップされた場合は費用がかかりません。高い費用対効果が期待できる広告ですが、スキップ不可のインストリーム広告やバンパー広告に比べて、最後まで視聴してもらえる確率が低い点には注意が必要です。

少しでも長く見てもらえるように興味深い動画を作成しつつ、最初の5秒間で最低限の情報を提供するというクリエイティブ制作の工夫が求められます。
 

スキップ不可のインストリーム広告

6~15秒の映像をスキップなしで配信できるインストリーム広告です。発信したい情報をすべて伝えられるメリットがある一方、同じユーザーに何度も配信すると「しつこい」と思われてしまう可能性があるので、配慮が必要です。
 

インフィード動画広告

YouTubeの検索結果や関連動画の上部、モバイルアプリのトップページに表示される動画広告です。動画のサムネイル画像とテキストで構成され、ユーザーがクリックすると動画が再生されます。
 

アウトストリーム広告

アウトストリーム広告はYouTubeではなく、Google ネットワーク内のWebサイトやアプリの中で動画広告が表示されます。パソコンのWebサイトでは表示されません。

ユーザーが画面をスクロールすると動画が始まり、さらにスクロールを続けて画面が切れると動画の再生も終了します。動画が2秒間視聴されると広告料金が発生します。

配信対象の広いGoogle ネットワークのなかで広告を配信できるため、幅広いユーザーの目に触れる機会があります。ただし、デフォルトの状態では音声がミュートになっており、視聴者が積極的にタップしないかぎり音声を聞いてもらえない点には注意が必要です。
 

バンパー広告

バンパー広告は6秒以内の短い動画広告で、YouTubeの動画コンテンツが開始する前に表示されます。ユーザーは途中で動画をスキップできません。確実に見てもらえるのはバンパー広告ならではのメリットですが、映像が短いため、伝えたいメッセージをワンフレーズにまとめる必要があります。
 

動画キャンペーンの3つのメリット

動画キャンペーンのメリットは次の3つです。

  • テキスト広告やバナー広告よりもユーザーの印象に残りやすい
  • YouTubeやGoogle ネットワークの広範な情報網を生かしてリーチを拡大できる
  • ユーザーが自らの潜在的な悩みを解決する商品やサービスが見つけられる可能性がある

人の脳にはテキストよりも画像が、画像よりも映像が印象に残りやすいといわれています。動画キャンペーンを活用すると、映像や音楽、記憶に残るフレーズなどにより、視聴者に強力な印象を与えることが可能です。
 

アプリキャンペーンの特徴とメリット

アプリキャンペーンの特徴とメリット

アプリキャンペーンとは、自社アプリのインストールや事前登録を促すための広告です。Google 検索サイトやYouTubeといった、モバイル版のGoogle 関連サイトで配信されます。
 

アプリキャンペーンの種類と特徴

アプリキャンペーンの種類は次の通りです。

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それぞれの種類について詳しく解説します。
 

アプリインストール広告

新規ユーザーにアプリのインストールを促すための広告です。広告フォーマットには、タイトルや広告文、利用料金のほか、アプリのインストールボタンを配置できます。ユーザーがインストールボタンをクリックすると、Google Playのアプリ詳細ページに遷移する仕組みです。
 

アプリエンゲージメント広告

すでにアプリをインストールしたユーザーに対して再度アプローチし、アプリ内での特定の行動を促すための広告です。例えば、しばらくアプリにログインしていないユーザーに利用の再開を促すほか、アプリ内での商品やサービスの購入を促進するなど、さまざまな活用方法があります。

アプリエンゲージメント広告を利用するには、25万件以上のインストール数が必要です。
 

アプリの事前登録広告

Google PlayやYouTube、Google ネットワーク内のモバイルサイトなどで、アプリの事前登録キャンペーンを発信できる広告です。リリース後にアプリを使用する可能性の高いユーザーを見つけたい場合に効果を発揮します。
 

アプリキャンペーンの3つのメリット

アプリキャンペーンのメリットは次の3つです。

  • 簡単な設定で広告を出稿できる
  • 動画や画像、HTML5アセットなどの広告を作成できる
  • Google Playと連動しているため、スムーズなアクションを促せる

アプリキャンペーンはほかのキャンペーンと異なり、広告文や入札単価、配信地域などを設定するだけで簡単に広告を出稿できます。そのため、広告運用に慣れていない方でも参入しやすいといえるでしょう。

HTML5アセットとは、動くバナー広告のことです。無料でダウンロードできるGoogle Web Designerを利用すると、コーディングの知識がなくてもアニメーション広告を作成できます。
 

ファインドキャンペーンの特徴とメリット

ファインドキャンペーンについて

ファインドキャンペーンについて|Google 広告ヘルプ

続いて、ファインドキャンペーンの特徴やメリットをご紹介します。
 

ファインドキャンペーンの特徴

ファインドキャンペーンとは、Google DiscoverやYouTubeのインフィード、Gmailに配信できる広告で、世界30億人のユーザーにアプローチできる可能性があります。

ファインドキャンペーンを使えば、配信面ごとに複数のキャンペーンを作成する必要がなく、1つのキャンペーンのみで膨大な数のユーザーにリーチできます。Google DiscoverやYouTube、Gmailには同じユーザーが何度も訪問するため、価値の高いユーザーに再アプローチしたい場合に効果的です。
 

ファインドキャンペーンの3つのメリット

ファインドキャンペーンのメリットは次の3つです。

  • 1つのキャンペーンで幅広いユーザーにアプローチできる
  • 商品購入者や動画視聴者に向けて再度利用を促せる
  • 入札方法は自動入札のみなので、ほかのキャンペーンよりも簡単に入札調整が可能

ファインドキャンペーンは手動入札に対応しておらず、自動入札による設定のみ可能です。コンバージョン数が最大化できるよう入札単価が自動で最適化されるため、入札戦略を設定する手間を抑えつつ、成果を最大化できます。

ただし、手動で設定できる部分が少ない分、コントロール性に欠ける点には注意が必要です。
 

スマートアシストキャンペーンの特徴とメリット

スマートアシストキャンペーンの特徴やメリットをご紹介します。
 

スマートアシストキャンペーンの特徴

スマートアシストキャンペーンとは、広告運用や設定手続きのほとんどを自動化できる広告です。企業の目的にあわせてGoogle のAIが広告配信の設定をサポートしてくれます。

運用知識やノウハウがいらず、広告運用に慣れないうちはスマートアシストキャンペーンから始めるのも方法のひとつです。Google 検索やYouTube、Gmail、Google マップなど、Google 関連の幅広いサービスに出稿できます。
 

スマートアシストキャンペーンの3つのメリット

スマートアシストキャンペーンのメリットは次の通りです。

  • 複雑な設定をすることなく広告を出稿できる
  • 複数の広告から成果が出そうな広告を自動的に判別し出稿してくれる
  • 予算配分をGoogle に任せられる

スマートアシストキャンペーンに必要なのは、広告の目的や自社の情報、ターゲットの大まかな所在地といった簡易的な情報のみです。予算や入札単価、ターゲティングなどの複雑な設定は必要ありません。

また、出稿後の効果検証やクリエイティブの改善にいたるまで、Google のAIが効果の高い広告を自動で判別し、最適化してくれます。ときには人間による精度の検証も必要ですが、広告運用経験の浅い方にとっては、心強い存在となるでしょう。
 

P-MAXキャンペーンの特徴とメリット

P-MAXキャンペーンの特徴とメリット

最後にP-MAXキャンペーンの特徴やメリットをご紹介します。
 

P-MAXキャンペーンの特徴

P-MAXキャンペーンとは、1つのキャンペーンでGoogle が提供するすべての広告枠に配信できる広告です。1つのキャンペーンのみですべての広告枠を網羅できるのは、Google 広告では初となります。

これまで利用できていたローカルキャンペーンとショッピングキャンペーンは、2022年7月および8月から、このP-Maxキャンペーンにアップグレードされます。

すでにローカルキャンペーンとショッピングキャンペーンを運用中の場合、自動アップグレード機能が用意されているので、特別な手続きは必要ありません。ただし、アップグレード後はローカルキャンペーンとショッピングキャンペーンの新規作成ができなくなるため、注意が必要です。
 

P-MAXキャンペーンの3つのメリット

P-MAXキャンペーンのメリットは次の3つです。

  • 1つのキャンペーンだけで幅広いユーザーにアプローチできる
  • キーワードやターゲティングなどの複雑な設定がいらない
  • 機械学習による最適化で成果向上や単価改善が期待できる

P-MAXキャンペーンでは、コンバージョン目標や予算、アセット(広告文や画像など)さえ設定すれば、キーワードやターゲティングといった複雑な設定は必要ありません。Google のAIによって広告が最適化されるのが強みです。

ただし、ほかのキャンペーンに比べて確認可能なレポートデータが少ないというデメリットがあります。P-MAXキャンペーンはスマートアシストキャンペーンと同じように初心者向けの広告なので、詳細な効果検証やデータ分析を行いたい場合は別のキャンペーンを利用しましょう。
 

Google 広告の種類をよく理解し効率よく広告を届けよう

Google 広告は、配信できるプラットフォームによって7種類に分かれます。Google 検索やYouTube、Gmailといったさまざまなプラットフォームを通じて、新たな見込み客に自社を知ってもらう機会を作ることができます。

各キャンペーンの特徴や仕組みを押さえておくと、目的に合った広告枠やターゲティング、予算などで広告を出稿できるようになります。

適切なキャンペーンを見つけたあとは、さっそくGoogle 広告を始めてみましょう。Google 広告の始め方や設定方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

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トピック: Google広告

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