欲しいものがすぐ手に入ることが当たり前になった現在、待たされるのは苦手という人が増えており、ページの読み込みに6秒以上かかると訪問者全体の25%以上の人がそのウェブサイトを離れると言われています。6秒というのは短いようですが、YouTubeのバンパー広告を見られる時間です。

ありがたいことに、2016年、Googleはモバイル向けページの読み込み速度を改善するためのソリューションを公開しました。Accelerated Mobile Pages(AMP)」と呼ばれるこの技術を利用すると、ウェブページを1秒未満で読み込めるほか、使用するデータ量を通常の1/10未満に抑えることができます

 

Google AMPとは

Google AMPは、ウェブサイトの読み込みを高速化する技術です。この技術を利用して作成したウェブページなら、スマートフォンでもほぼ一瞬で読み込めます。2016年初めから使用できるようになり、以来2,500万を超えるドメインで15億以上のAMPページが公開されています

AMPページを作成するには、AMPの基準に準拠したサイトを別途用意する必要があります。これが完了すると、AMPサイト用のURL(site.com/page/ampなど)が設定され、Chrome、Firefox、Safariなどの主要なウェブブラウザーで表示できるようになります。

Google検索を経由してAMPページにアクセスすると、AMPページがGoogleのサーバーにホストされ、そこからコンテンツが直接読み込まれるため、読み込み時間が大幅に短縮されます。この仕組みは、Facebookのモバイルアプリ内で記事を読むことができる「インスタント記事」に似ています。

 

AMPページがインスタント記事と大きく異なるのは、読み込めるプラットフォームが1つに限定されない点です。AMPは、数多くの検索エンジン、ソーシャルプラットフォーム、コンテンツ管理システム、Eコマースウェブサイトでサポートされています。たとえば、Bing、LinkedIn、Pinterest、Reddit、Twitter、Medium、WordPress、Squarespace、Tumblr、eBay、BigCommerceなどです。

また、AMPページはGoogleの検索結果ページで優先的に扱われます。今や、モバイル向けの検索でニュース記事の検索順位を高めるにはAMPへの対応が不可欠となっています。 

 

ただし、AMPページの読み込み速度と検索順位は、皮肉にも代償を伴います。Google検索を経由して表示された自社のAMPページがバックリンクを受けても、自社のウェブサイトへのリンクとは見なされないのです。AMPページは実質的にGoogleのウェブサイトにホストされているため、この場合にリンクの到達先となるのはGoogleのドメインです。Googleの説明によると、検索結果でAMPページが優遇されるためには、そのコンテンツがGoogleのAMPキャッシュサーバーにホストされていることが前提となります。

しかし広告に関しては、リンクの獲得と異なり、コンテンツ公開者の不利益になることはありません。2016年、コンテンツ公開者向けの広告機能であるAMP Ads Initiativeが開始されました。これを使用すれば、広告の読み込み時間が最大5秒短縮され、新たな形式の広告を簡単に制作できます。AMP Ads Initiativeは160以上の広告ネットワークと45種類のアナリティクスプラットフォームでサポートされています。

 

AMPの急速な普及により、インターネットで公開されるコンテンツ、特にモバイル向けウェブコンテンツの作成者に対するGoogleの影響力がさらに強まることを懸念される方もいるでしょう。しかし、AMPを利用すれば、ウェブページの読み込みを従来よりもずっと速くすることが可能です。コンテンツの読み込み速度を改善し、オーディエンスの期待に応えることで、マーケティング施策を成功に導いてみてください。

SEO-Myths-2019

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元記事発行日: 2019年10月09日、最終更新日: 2019年10月09日