Google Workspace(旧G Suite)独自ドメインの設定・移行・取得方法

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水落 絵理香(みずおち えりか)
水落 絵理香(みずおち えりか)

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Google Workspace (旧G Suite)は、Gmail やGoogle ドライブ、Google カレンダーなど、Google が提供する仕事効率化のアプリケーションをパッケージ化してビジネス向けに機能を強化したグループウェアです。

Google Workspace(旧G Suite)独自ドメインの設定・移行・取得方法

【無料ガイド】Google Workspaceの概要と使い方

Google Workspace の概要や使い方をわかりやすく解説!導入のメリットやデメリット、活用事例なども紹介します。ぜひ参考にしてください。

Google Workspace  (旧 G Suite) 基礎ガイド

社員やプロジェクトのメンバー間によるコラボレーション機能や、ユーザー管理を行うための管理者機能、さらにセキュリティ機能も強化されており、規模を問わず多くの企業に採用されています。

さらに、Google Workspace を利用するとGmailで独自ドメインが設定できるというメリットがあります。現在すでに独自ドメインを所有している場合でも、Google Workspace へ簡単にデータを移行できます。

本記事では、独自ドメインについての基本概要から、Google Workspace の独自ドメインの設定・移行・取得方法について解説します。

Google Workspace (旧 G Suite) 基礎ガイド

Google Workspace の概要や使い方をわかりやすく解説したガイドです。添付資料のスライドは共有方法などを試すことができます。ぜひご活用ください。

  • Google Workspace の概要
  • Google Workspace のメリットとデメリット
  • Google Workspace の導入方法
  • Google Workspace の導入事例

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    Google Workspace (旧G Suite)で独自ドメインを活用するメリット

    Google アカウントを持っていれば、フリーメールのドメイン「gmail.com」を使用することができますが、なぜ独自ドメインを取得する必要があるのでしょうか。

    ここでは、独自ドメインを使用するメリットについて詳しく解説します。
     

    会社の信頼性向上

    社名が入った独自ドメインを使用することは、ビジネスの信頼性につながります。もし取引先担当者のメールアドレスがフリーメールだったら、多くの方は不安に感じるでしょう。

    Gmailはだれでも無料でメールアドレスを取得できるという便利さはありますが、信頼性に欠けるというデメリットがあります

    最近では、企業のWebサイトで資料ダウンロードや問い合わせをする際に、フリーアドレスの利用を禁止しているケースも少なくありません。

    迷惑メールやスパムメールなど詐欺グループによるフリーメール利用が横行しているため、フリーアドレスでは警戒心を抱かれるケースがあります。
     

    メールアドレスが識別しやすい

    独自ドメインのメールアドレスは送信元が識別しやすいという特徴があります。

    フリーメールの場合は、「@gmail.com」のように、@マーク以降が同じ表記なので送信元が判別しにくく、場合によっては迷惑メールボックスに入ったり、スパムメールと判定される可能性もあります。

    独自ドメインであれば、企業名などオリジナルのドメインを取得できるため、他と被ることはなく、送信元が判別しやすくなります

    さらに、コーポレートサイトのURLドメインとメールアドレスドメインを揃えることで、ブランドイメージを高めることができます。
     

    メールアドレスを設定する際のポイント

    メールアドレスを個々の従業員で設定する際には、@以降の独自ドメインはもちろん同じですが、@より前のアドレスは個別に設定していくことになります。この個別アドレスの設定においても、会社や組織内でルールを設けておくと、チームとしての統一感を出すことができます

    例えば、名字と名前のイニシャルを組み合わせる、名前と一緒に一定のルールの数字を入れるなどがあります。このようにルールを決めておくと、新しくメールアドレスを発行する際にもスムーズに作業を進められます。

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    Google Workspace (旧G Suite)で独自ドメインを設定する手順

    Google Workspace で独自ドメインを使用するには、Google Workspace への申し込みが必要です。

    すでに独自ドメインを持っている場合と持っていない場合で手順が異なりますが、「3」の手順までは同じなので参考にしてください。
     

    Google Workspace への申し込み

    まずはGoogle Workspace の公式サイトから利用を開始します。初めて利用する場合は、14日間の無料トライアルが可能です。
     

    1. ビジネス名、従業員数、国を入力する

    ビジネス名・従業員数(自分を含む)・国を入力します。

    ビジネス名、従業員数、国を入力する

     

    2. 連絡先を入力する

    アカウント管理者の連絡先(氏名・現在のメールアドレス)を入力します。

    連絡先を入力する

     

    3. 既存ドメインを使用するか確認する

    すでに独自ドメインを所有しているか質問されます。

    独自ドメインを持っていない方は「ドメインを購入」を選択し、すでに独自ドメインを持っている方は「使用できるドメインがある」を選択してください。

    既存ドメインを使用するか確認する「使用できるドメインがある」を選択した方は4~8の手順は不要なので、ドメインの確認(DNS設定)方法へ進んでください。

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    4. 登録する独自ドメインを検索する

    ビジネス名やブランド名を使ったドメイン名を検索します。すでに使われている場合もあるため、希望のドメイン名が必ず取得できるとは限りません。あらかじめ、いくつか名前の候補を考えておくと良いでしょう。

    ドメインは種類によって費用が異なりますが、おおよそ年額で数百円〜数千円ほどです。一般的には「.jp」「.com」などが用いられますが、人気のドメインはすでに使われている場合も多く、価格も高めです。

    また、あまりニッチなドメインは信頼性を欠く場合もありますので、特にビジネス利用の場合は注意しましょう。

    登録する独自ドメインを検索する

     

    5. ドメインを決定する

    選択したドメインが利用できる場合、以下の画像のように表示されます。金額などに問題がなければ「次へ」を押します。

    ドメインを決定する

     

    6. ビジネス情報を入力する

    ビジネスの所在地を入力します。

    ビジネス情報を入力する

     

    7. 最新情報、お知らせ通知を設定する

    ここまでくればあと一息です。Google からの最新情報やお知らせ通知が不要であれば「いいえ」を選択しましょう。必要な場合は、あとから変更可能です。

    最新情報、お知らせ通知を設定する

     

    8. ログイン情報を入力する

    最後に独自ドメインのユーザー名を入力します。ユーザー名とは、@マークの手前の部分です。名前のアルファベットなど、メールアドレスの所有者がわかるものにしましょう。

    ログイン時のパスワードを任意で設定し、最後にCAPTCHA認証を行います。

    ログイン情報を入力する

    独自ドメインの取得は以上で完了です。もし誤ったドメイン名で取得してしまった場合は、無料試用期間中(14日間)にGoogle Workspace アカウントを解約し、再度登録すればやり直しが可能です。
     

    Gmailに独自ドメインを登録

    独自ドメインの登録が完了したら、Gmail に独自ドメインを登録します。

    Google Workspace のログインは、通常のGoogle ログインと異なり「Google Admin」を使用します。

    独自ドメインを登録するためにGoogle Adminを開きます。アカウント選択画面が表示されるので「別のアカウントを使用」を選択し、独自ドメインで取得したメールアドレスとパスワードを入力します。

    また、はじめて独自ドメインでログインする場合は本人確認が必要なので、携帯電話に送られてきたパスコードを入力します。

    Gmailに独自ドメインを登録本人確認が完了するとログインできるようになります。
     

    1ユーザーにつき複数のメールアドレスを使いたい

    Google Workspace では基本的に1ユーザーにつき1つのメールアドレスを割り当てできますが、「メールエイリアス」を追加するか「ユーザーエイリアスドメイン」を追加することで、1ユーザーが2つ以上のメールアドレスを持てるようになります
     

    メールエイリアスを追加する

    メールエイリアスとは、メインのメールアドレスに紐付けられて発行される別のメールアドレスのことです。サブアドレスという言い方をするとイメージしやすいかもしれません。

    Google Workspace へのログインはメインのメールアドレスを使いますが、ユーザーはアカウント内で複数のメールエイリアスを持つことができます。

    メールエイリアス機能は通常のGmailにもあり、その際は自分で自由に追加できますが、Google Workspace においては管理者のみが追加できます。

    管理者はユーザー1人につき最大30のメールエイリアスを追加料金なしで発行できます。
     

    ユーザーエイリアスドメインを追加する

    ユーザーエイリアスドメインとは、1つのGoogle Workspace アカウント内で複数のドメインを利用する機能です。

    メールエイリアスでは同じドメインの別アドレスを発行できますが、ユーザーエイリアスドメインでは別のドメインのメールアドレスを追加できます。同じ会社内で複数のブランドがあり、ブランドでドメインを使い分けている場合などにこの機能を使えます

    例えば、メインのドメインとして「@◯◯.◯◯」を持っていて、別のドメイン「@△△.△△」を所有している場合、ユーザーAさんに「A@◯◯.◯◯」と「A@△△.△△」の2つのアドレスを所有させることができます。

    この2つのメールアドレスはどちらも同じように送受信が可能であり、管理者はユーザー1人につき最大20のユーザーエイリアスドメインを追加料金なしで発行できます。

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    ドメインの確認(DNS設定)方法

    Google Workspace 申込時にGoogle パートナーから独自ドメインを取得した場合は、自動的にドメイン設定が行われます。しかし他の独自ドメインをGoogle Workspace で利用する場合は、ドメインの確認(DNS設定)が必要です。

    DNS設定を行わなければ、インターネットからのメールを受信することができません。DNS設定を行うには、Google ワークスペースの管理画面上でTXTレコードを追加します。

    1.  Google Workspace から確認コードを取得する
    2.  ドメインのDNSレコードに移動する
    3.  ドメインホストに確認レコードを追加する
    4.  確認コードを確認するようGoogle Workspace に通知する

    詳しい手順は、Google Workspace 管理者ヘルプよりご確認いただけます。
     

    Google Workspace (旧G Suite)に独自ドメインのメールを移行する方法

    すでに他のメールサーバーで独自ドメインを所有している場合は、Google Workspace に独自ドメインを移行できます。

    ここではGoogle Workspace に独自ドメインを移行する方法について解説します。
     

    手順1 移行元アカウントのサポート状況を確認し、事前準備を行う

    Google Workspace に独自ドメインを移行する場合は、「データ移行サービス」を使用します。データ移行サービスを使用する場合は、作業を始める前に、移行元アカウントのサポート状況を確認します。

    データ移行サービスを使用できる移行元アカウントは限られていますので注意が必要です。

    データ移行サービスを使用できる移行元一覧(Google Workspace ヘルプサイトより引用)

    • Microsoft Exchange Server 2003、2007、2010、2013、2016、Exchange Online(Office 365)
    • IMAP プロトコルを使用するウェブメール プロバイダ(1&1 IONOS、AOL、Apple iCloud、Bluehost、Yahoo!、Zoho など)
    • 他のGoogle Workspace アカウント    
    • 個人用のGmail アカウント(@gmail.com)

    移行元アカウントごとに事前準備の方法が異なりますので、詳細はGoogle Workspace 公式サイトを参照ください。
     

    手順2 データ移行サービスを設定する

    事前準備を終えたら、データ移行サービスを設定します。設定方法は移行元によって異なるため、詳しい設定方法についてはGoogle Workspace ヘルプページを参照してください。
     

    手順3 管理コンソールでメール設定を行う

    管理コンソールにログインし、画面左のメニューバーの中から「データの移行」を選択します。

    管理コンソールでメール設定を行う次に表示された画面内にある「データの移行を設定」を押します。

    「データ移行サービスの設定」という画面が表示されたら、以下の項目を設定します。

    • 移行元
    • 接続プロトコル
    • ロールアカウント

    管理コンソールでメール設定を行う_2それぞれの設定を終えたら、最後に「開始」を押すとデータ移行が始まります。エラーが表示されることなく終了すれば、メールの移行完了です。

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    Google Workspace (旧G Suite)に関連する最新ニュース

    Google Workspace を始めとするGoogleのサービスは便利な反面、サービス内容を頻繁に変更しているため、常にチェックしておくのがおすすめです。

    2022年2月現在、Googleは大きな変更を発表しているので、Google Workspace をすでに使っている方やこれから使う方はチェックしましょう。
     

    無償版の「G Suite」のサービスを、2022年7月1日で終了

    Google Workspace の前身であるG Suiteについて、既存の利用者はそのまま使い続けることができましたが、2022年7月1日をもって無償版のG Suiteが提供終了となります。

    無償版のユーザーは、この日までに有料のGoogle Workspace のいずれかのプランへ移行することになります。
     

    新プラン「Google Workspace Essentials Starter Edition」の提供開始

    Google Workspace には有料のプランのみが用意されていましたが、完全無料の新プラン「Essentials Starter Edition」が提供開始されています。

    Essentials Starter Editionは無料でMeet、チャット、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、15GBまでのドライブを利用できますが、Gmailアドレスは利用できません。

    Essentials Starter Editionのアカウントを作成するには、すでに会社などで所有している独自ドメインを使用します。

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    Google Workspace (旧G Suite)を使えば簡単に独自ドメインを利用可能

    Google Workspace は比較的簡単に独自ドメインを設定できます。データ移行サービスを使えば、既存の独自ドメインをそのまま使い続けることはもちろん、メールデータの移管も可能です。

    従業員のアカウントやドメイン追加・削除も簡単にできるので、従業員の採用や退職時にも速やかに対応できます。また、Google Workspace はクラウドサービスなので、セキュリティチェックやアップデートも自動で行ってくれます。

    Google Workspace には14日間の無料お試し期間がありますので、まずは試してみてはいかがでしょうか。

    【無料ガイド】Google Workspaceの概要と使い方

    Google Workspace の概要や使い方をわかりやすく解説!導入のメリットやデメリット、活用事例なども紹介します。ぜひ参考にしてください。

    Google Workspace  (旧 G Suite) 基礎ガイド

    Google Workspace についてさらに詳しく知りたい方は、是非以下の記事もあわせてご覧ください。

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    Google Workspace  (旧 G Suite) 基礎ガイド

    トピック: gsuite

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