「Instagramの投稿を一時的に非公開にしたい」とお考えではありませんか。
Instagramでいいねが獲得しやすい時間帯など
エンゲージメントの傾向がわかるレポート
そのような時に役立つのが「アーカイブ機能」です。アーカイブ機能を活用し、過去の投稿内容を整理することで、一貫したブランドイメージを保てます。ユーザーのエンゲージメント向上にも役立つでしょう。
本記事では、Instagramアーカイブ機能のやり方、使用上の注意点、アーカイブした投稿の戻し方まで解説します。アーカイブ機能の使い方をマスターして、魅力的なInstagramアカウントにしていきましょう。
Instagramエンゲージメントレポート
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Instagramのアーカイブ機能とは?
そもそも「アーカイブ(archives)」とは、文書の記録・保管・保存を意味する言葉です。Instagramにおけるアーカイブとは、投稿を他のユーザーが閲覧できないよう非公開にする機能を指します。アーカイブ機能には3つの種類があり、それぞれ効果が異なります。まずは、Instagramのアーカイブ機能の基本を解説します。
アーカイブの種類と効果の違い
Instagramのアーカイブ機能は3種類あります。それぞれの効果の違いを解説します。
種類 |
効果 |
---|---|
フィード投稿のアーカイブ |
アーカイブすることでプロフィール画面に表示されなくなる |
ストーリーズのアーカイブ |
24時間で投稿から削除されるがアーカイブ機能で過去の投稿を確認できる |
ライブのアーカイブ |
ライブ配信終了後に自動でアーカイブされ30日後に自動的に削除される |
投稿削除との違い
|
投稿の復活 |
インサイトの確認 |
---|---|---|
アーカイブ |
可能(期間制限なし) |
可能 |
投稿の削除 |
可能(30日以内) |
不可 |
Instagramのフィード投稿やストーリーズを削除した場合は、削除フォルダに保存された後、30日間後に完全削除となり復活できなくなります。一方、アーカイブの場合はいつでも再公開が可能です。
また、削除した投稿はインサイト(フォロワーに関するデータ)を確認できなくなりますが、アーカイブの場合はインサイトを確認できます。ただし、ライブ配信アーカイブは、フィードやストーリーズと異なりアーカイブ30日後に削除されるため注意が必要です。
アーカイブした投稿を見る方法
過去にアーカイブした投稿は、メニューボタンの「アーカイブ」から見ることができます。アーカイブ中の投稿は、自分以外の人には表示されません。
アーカイブ機能の活用シーン
アーカイブ機能はどういったシーンで活用するかイメージが掴めない方もいるでしょう。ここでは、具体的なアーカイブ機能の活用シーンを3つ解説します。
フォロワーから見られたくないとき
アーカイブ機能はアカウントのフォロワーから見られたくないときに役立ちます。たとえば次のようなシーンが挙げられます。
- 投稿のフォロワー受けがあまり良くなかったので、非公開にしたい
- 社内アカウントの過去の投稿に退職者が映っているので、非公開にしたい
このようにフォロワーにだけ見られないようにする際に役立ちます。
アカウントの世界観を揃えたいとき
Instagramのフィード投稿は、統一感を持たせてアカウントの世界観を表現することが重要です。投稿のトンマナ(トーン&マナー)はアカウントのイメージに直結するため、常に整えることを意識しましょう。
Instagram運用では、トンマナを刷新する場合もあるでしょう。その際に新しいトンマナと古いトンマナが混在してしまうと、ブランドイメージの一貫性が崩れ、見栄えも悪くなります。
また、Instagramでは、1枚の写真を分割して投稿し、プロフィールに一面で表示させる「グリッド投稿(分割投稿)」というテクニックがあります。グリッド投稿の表示が崩れないようにアーカイブを活用することもあります。
告知など古い情報の掲載を終了したいとき
過去の投稿のなかには、期間限定で実施していたキャンペーンや告知に関する情報が含まれている場合があります。これら既に過ぎてしまった古い情報も、アカウント全体の世界観に合致しないかもしれません。
古い情報はただ消去してしまうのではなく、アーカイブとして残しておくことをおすすめします。
投稿してプロフィールには表示させたいが目立たせたくないとき
フィード投稿をプロフィールに表示させたいが、あまり目立たせたくないというときにもアーカイブ機能が役立ちます。
たとえば、4月1日に投稿したフィード投稿をアーカイブします。その後、4月中に何度かフィード投稿を行った上で、翌月にアーカイブを解除します。これにより、最新投稿としてではなく4月1日の投稿としてプロフィールに戻すことができます。
アーカイブのやり方【フィード投稿】
フィード投稿をアーカイブすると、他のユーザーは、投稿した写真や動画をフィードでもプロフィールでも見られなくなります。アーカイブされた写真や動画は「アーカイブ」に保存され、いつでも再公開が可能です。
ここでは、フィード投稿のアーカイブのやり方、アーカイブした投稿の閲覧方法、アーカイブ後の再表示方法を詳しく解説します。
フィード投稿をアーカイブする方法
フィード投稿のアーカイブは、アーカイブしたい投稿から行います。フィード投稿やプロフィール画面の投稿一覧の中から、アーカイブしたい投稿を選びます。続いて、画面右上のメニューボタンをタップします。
メニューの中から「アーカイブする」をタップすればアーカイブは完了です。これでフィード投稿からも、プロフィールの投稿一覧には表示されません。
アーカイブしたフィード投稿の見方
プロフィール画面の右上のメニューボタンから「アーカイブ」をタップすると、アーカイブされた投稿一覧が表示されます。
他のユーザーに見えなくても、アーカイブに保存されています。
アーカイブしたフィード投稿の戻し方(再表示方法)
アーカイブした投稿はプロフィールに再表示が可能です。アーカイブした投稿をタップし、「プロフィールに表示」を選ぶと、プロフィールに戻すことができます。
「プロフィールに表示」を選択した場合、フィードに新規投稿として表示されるのではなく、最初に投稿した位置に戻ります。
アーカイブしたフィード投稿の削除方法
アーカイブした投稿は「削除」をクリックすると、アーカイブから削除できます。
【削除した投稿の復元方法】
アーカイブから削除した投稿を復元するには、プロフィール画面から「設定」>「アカウント」>「最近削除済み」へと進みます。
「最近削除済み」をタップすると、削除された投稿の中から30日以内の投稿が表示されます。その中から復元したい投稿を選んでタップします。
投稿が表示され、メニューの中から「復元する」をタップすると、再びアーカイブに戻せます。
アーカイブのやり方【ストーリーズ】
Instagramには24時間限定で公開される「ストーリーズ」という機能があります。ストーリーズはフォローしているアカウントに対して、連続した画像や動画を15秒間表示します。ホーム画面のトップの目立つ場所に表示され、Instagramの中でも人気の高い機能です。
ストーリーズは投稿してから24時間が過ぎると自動的にアーカイブされます。ここでは、アーカイブされたストーリーズの確認方法と、いったんアーカイブされたストーリーズを再利用する方法を説明します。
ストーリーズに関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。
ストーリーズは自動的にアーカイブされる
ストーリーズは公開から24時間後に自動的にアーカイブされます。アーカイブ後は他のユーザーからは閲覧できなくなり、プロフィール画面にも表示されません。
アーカイブされたストーリーズを見るには?
プロフィール画面右上のメニューボタンからメニューを呼び出し、「アーカイブ」を選択します。目的のストーリーズ投稿をタップすれば確認できます。
ストーリーズの自動アーカイブをOFFにする方法
自動保存の設定がONになっていると、投稿したストーリーズが自動でアーカイブとして保存されます。自動での保存をしたくないのであれば、設定をOFFにする必要があります。
まずは、アーカイブ画面を開いてください。画面右上の3点リーダーの部分をタップし、「設定」を開きます。
こちらが、ストーリーズの設定画面です。いくつか項目がありますが、アーカイブの自動保存に関する項目は一番上の「ストーリーズをアーカイブに保存」です。チェックが入っていれば自動保存され、外れているとされません。
アーカイブされたストーリーズのシェア方法
アーカイブとして保存されたストーリーズは、3つの方法でシェアが可能です。それぞれ細かく見ていきましょう。
投稿としてシェア
まずは、通常の投稿と同様の形でシェアする方法です。ストーリーズ画面を開き、右下の「その他」をタップします。
「投稿としてシェア」をタップしましょう。次に投稿画面が表示されるため、あとは通常の投稿と同様の流れで加工や編集を行い、投稿します。
ストーリーズでシェア
アーカイブとして保存されたストーリーズは、再度ストーリーズとしてのシェアも可能です。アーカイブからストーリーズを開き、画面下部にある「シェア」をタップしてください。
日付が自動で入った状態でストーリーズの投稿画面が表示されます。自動で入っている日付の表示は編集が可能です。編集が済んだら、画面左下の「ストーリーズ」をタップすることで、ストーリーズとしてのシェアができます。
DMでシェア
アーカイブに保存されたストーリーズは、特定のユーザーに対するDMとしてシェアも可能です。
途中まではストーリーズとしてシェアするまでと同様です。アーカイブからストーリーズを開き、画面下部の「シェア」をタップします。日付が自動で入ったストーリーズの投稿画面が表示されるため、自由に編集を行います。
シェアの準備が整ったら、画面右下の右矢印をタップします。シェアしたい相手が表示されるため、チェックをつけてシェアをしましょう。
アーカイブされたストーリーズを再度表示できるハイライト機能
アーカイブされたストーリーズを再度表示させたいときは、ハイライトを作成します。ハイライトとは、プロフィール画面の中央部に表示されるタイトル付きの画像や動画です。
常にこの場所に表示されるため、残しておきたいストーリーズを多くのユーザーに見てもらえます。アーカイブした投稿は1枚だけでも、複数をまとめた形式でも作成できます。
プロフィール画面のメニューボタンから「アーカイブ」へ進み、アーカイブの右上のメニューボタンをタップします。メニューから「ハイライトを作成」を選びます。
ハイライトにしたい過去のストーリーズ投稿を選びます。複数組み合わせることもできます。ハイライトに入れたい投稿を選んだら、カバー写真を選び、タイトルを付けます。
完了をタップすれば、新しいハイライトがプロフィール画面に表示されます。
ハイライト機能の注意点
ストーリーズの投稿と閲覧履歴は24時間で消えるため、ハイライトにも履歴が表示されなくなります。閲覧履歴を残したい場合は、ダイレクトメッセージを使ってハイライトをシェアします。
また、ライブ配信中の「いいね」やコメントも、配信終了後には残りません。アーカイブした動画を再配信しても初回配信時の閲覧履歴は表示されませんので、注意点として覚えておきましょう。
アーカイブのやり方【インスタライブ】
Instagramでは、最大4時間までのライブ配信が可能です。ここでは、ライブ配信のアーカイブの使い方を詳しく解説します。
ライブ配信は自動的にアーカイブされる
ライブ配信中に「終了する」ボタンをタップすると、ライブ配信が終了するとともに配信動画は自動的にアーカイブされます。
アーカイブされたライブを見る方法
アーカイブされたライブ配信を確認するには、プロフィール画面のメニューボタンから「アーカイブ」を選択すると、アーカイブされたライブ一覧が表示されます。
アーカイブされたライブのシェア方法
アーカイブされたライブは、シェアが可能です。
まずは通常の投稿と同様にアーカイブ画面を開きます。続いて、画面上部にある「ストーリーズアーカイブ」をタップしてメニューを開き、「ライブアーカイブ」をタップします。ライブのアーカイブが一覧で表示されるため、シェアしたいライブをタップしてください。
あとは通常投稿と同様に、画面下部のシェアをタップし、指示に従って操作をすれば完了です。
アーカイブされたライブを再度表示させる方法
ライブアーカイブの動画をタップして再表示します。ダウンロードボタンをタップすれば、端末へのダウンロードも可能です。
ただし、アーカイブから30日間経過すると再表示ができなくなるので注意しましょう。
アーカイブ再表示後の注意点
ライブ配信ではリアルタイムで「いいね」やコメントを受け取れます。視聴者から寄せられた質問にリアルタイムで答えることができるのは、ライブ配信ならではの魅力です。
しかし、アーカイブされたライブ配信には、「いいね」やコメントは保存されません。そのため、再表示してもライブ配信時の履歴などは表示されないため注意してください。
Instagramのアーカイブ機能に関するよくある質問
Instagramのアーカイブ機能は、使い慣れていれば便利です。Instagramのアーカイブ機能に関するよくある質問をまとめたので、使用する際はぜひ参考にしてください。
アーカイブした投稿を元に戻した場合、通知はいく?
Instagramには、特定のユーザーがフィードでの投稿を行った際、通知が届く機能が存在します。
アーカイブの場合、自身のアカウントで投稿に関する通知の設定をしていれば、投稿を元に戻しても通知は届きません。
管理者によりアーカイブされると、以前に保存していた投稿も閲覧できなくなる?
Instagramには、ほかのユーザーの投稿を保存し、いつでも好きなタイミングで見返せる機能があります。この保存機能ですが、投稿したユーザーがアーカイブしてしまうと、ほかのユーザーの保存リストからは自動で削除される仕組みです。
ホームページなどに埋め込んだ投稿をアーカイブするとどうなる?
埋め込んだ投稿も保存機能と同様に、アーカイブしてしまうと見られなくなります。埋め込みの場合は、アーカイブした投稿はエラーで表示されます。
アーカイブ機能を活用して統一感のあるアカウントを目指そう
本記事ではInstagramのアーカイブ機能について解説しました。アーカイブ機能を活用することで、任意の投稿を非表示にできます。Instagram運用では、ブランドイメージや世界観に一貫性を持たせ、統一感のあるアカウントに仕上げることが大切です。
投稿内容を見て自社のプロフィールを訪れてくれたユーザーに対して、どのようなイメージを持ってもらいたいかを想像し、過去の投稿も含めて見直すことは、企業ブランディングそのものです。
過去の投稿内容の中には、あまりユーザーから反応がなかったものや、後から見返してコンセプトとずれていると気づくものもあるでしょう。そんな時にコンテンツをアーカイブすることでブランドイメージを保つことができます。
本記事で紹介したように、アーカイブには、フィード投稿・ストーリーズ・インスタライブの3つがあります。それぞれの役割に応じて上手に活用することで、自社のInstagramのフォロワー数増加やエンゲージメントの醸成に役立ちますので、ぜひ参考にしてください。