B2C企業とB2B企業では、注力しているSNSチャネルに大きな違いがあります。
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HubSpotブログが2021年に500人以上のマーケティング担当者を対象に実施した調査によると、Facebookを活用していたB2B企業が75%であったのに対し、B2C企業は66%にとどまりました。
一方、YouTubeを利用するB2C企業は60%で、これはB2B企業より24%多い結果となっています。Twitterも同様で、B2B企業よりもB2C企業に人気の傾向があります。
ではInstagram(インスタグラム)ではどのような違いがあるのでしょうか。 本記事では、InstagramマーケティングにおけるB2CブランドとB2Bブランドの主な違いについて見ていきます。
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B2BのInstagramマーケティングトレンド
インフルエンサーマーケティングで成果を向上
意外かもしれませんが、B2B企業はインフルエンサーマーケティングにおいて、B2C企業に比べてはるかに高いROI(投資収益率)を達成しています。実際、B2B企業マーケティング担当者の25%が2022年にインフルエンサーマーケティングを最も重点的に活用する予定だと回答したのに対し、B2C企業ではわずか10%でした。
インフルエンサーとのタイアップのROIの成果を尋ねたところ、高いROIを達成したという回答はB2Bで70%、B2Cでは51%にとどまりました。B2C企業の多くが、インフルエンサーとのタイアップのROIは標準的だと回答しています。
この成果を受け、B2Bマーケティング担当者の68%が、2022年にインフルエンサーマーケティングの投資額を増やすと回答しました。
しかし、類似のオーディエンスを擁するブランドやアカウントとのタイアップにおいては状況が逆転します。
この戦略ではB2Cが優勢で、その51%が高いROIを達成したと回答しており、これはB2Bを12%上回る結果でした。
ハッシュタグトレンドとハッシュタグチャレンジにさらに注力
調査によると、ハッシュタグを利用する割合はB2CブランドとB2Bブランドで変わらないものの、B2Bブランドの方が高い成果を上げているようです。
この戦略が最大のROIをもたらしたと回答したB2Bマーケティング担当者は12%だったのに対し、B2Cマーケティング担当者はわずか7%でした。
また、B2Bマーケティング担当者の約96%が、ブランドにまつわるハッシュタグトレンドの活用やハッシュタグチャレンジへの投資を維持または増額する予定だと回答しています。
情報提供型コンテンツやビジネスの裏側を見せるコンテンツを重視
Instagramでの戦略をパフォーマンス面で評価してもらったところ、B2Bブランドの大半は情報提供型コンテンツを非常に低く評価し、Instagramのショッピング機能、エンゲージメントを促すコンテンツの作成、オーディエンスとの交流、広告キャンペーンなど、ほとんどの戦略よりも下位に位置付けました。
情報提供型コンテンツのROIが最も高かったと回答したB2Bマーケティング担当者はわずか4%でした。
それにもかかわらず、68%が今後情報提供型または教育型のコンテンツへの投資額を増やす予定だとしています。
一方、B2C企業では46%のマーケティング担当者がこの分野への増額を予定しています。これは、多くのB2Cブランド(正確には27%)がこの戦略を2022年に初めて利用することを予定しているからだと考えられます。
もう1つ、B2Bブランドが重視しているのが、ビジネスの舞台裏をありのままに見せるコンテンツです。HubSpotの調査によると、この種類のコンテンツの活用計画があると回答したB2Bブランドの割合は、B2Cブランドよりも16%多くなっています。
その理由は明白です。というのも、2021年にこの種類のコンテンツのROIが最も高かったと回答したB2Bマーケティング担当者が16%に上ったのに対し、B2Cマーケティング担当者はわずか6%でした。
結果として、B2Bマーケティング担当者の多く(63%)がこの種類のコンテンツへの投資額を増やす予定を立てる一方、B2Cマーケティング担当者の10%が減額を予定しています。この分野はB2C企業が縮小を検討する筆頭に挙がっているのが現状です。
B2CのInstagramマーケティングトレンド
カスタマーサービスに優先的に取り組む
B2B企業よりも14%多いB2C企業が、現在カスタマーサービスにInstagramを活用していると回答しました。
これには2つの理由があります。
1つ目は、B2C企業のビジネス目標との親和性です。B2Cマーケティング担当者の約27%が、Instagramにおける最重要目標にカスタマーサービスと顧客維持率の向上を掲げ、この目標達成に2022年も引き続き取り組むと回答しています。
2つ目は、この戦略が投資に見合う成果を挙げていることです。
B2Cマーケティング担当者の44%が、Instagramを活用したカスタマーサービスが高いROIを達成していると回答し、51%が平均的なROIを達成していると回答しています。
ショッピング機能の利用を拡大
2022年に自社の製品やサービスの広告に注力するB2C企業は34%に達している一方、B2B企業では22%にとどまっています。
このデータを踏まえると、Instagramのショッピング機能がB2C企業にとって魅力的であることにもうなずけます。
Instagramのショッピング機能については以下の記事でも詳しく解説しています。ご興味のある方はぜひご覧ください。
ビジネス目標との親和性が高いことに加え、成果につながることも重要な利点でしょう。ショッピング機能の活用が高いROIを達成しているというB2Cマーケティング担当者は48%に上ります。B2C企業にとっては、カスタマーサービスへのInstagram活用と並び、ショッピング機能は最も大きな成果を挙げている戦略です。
このように数字に裏打ちされているにもかかわらず、全てのB2C企業がショッピング機能を使っているわけではありません。B2Cマーケティング担当者の37%が、この機能を2022年に初めて利用する予定だとしています。
一方のB2Bではなぜショッピング機能がそれほど普及していないかというと、収益性の問題です。B2Bマーケティング担当者の48%が、ショッピング機能の利用が十分な売上につながっていないことが最大の課題だと回答しています。
ブランドボイスの一貫性を重視
B2C企業の36%は、ブランドイメージやブランドボイスが一貫性に欠けていることが原因でフォロワーを失っていると回答しています。これは、B2B企業よりも10%多い結果です。
ブランドイメージやブランドボイスの統一に2022年から初めて取り組みむ予定だと回答した担当者は、42%にも上りました。しかし、この施策をすでに進めている担当者の回答によれば、その投資効果は大きく、エンゲージメントを促すコンテンツの作成に次ぐ第2位にランクインしています。
また、この施策に最も多く投資する予定だと回答した割合は、B2Bではわずか9%ですが、B2Cでは16%となりました。
以上のように、B2B企業とB2C企業では、主な目標は似通っているものの、Instagramの利用方法は大きく異なっています。
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