サイトの運用にはSEO対策は不可欠だと考え、コンテンツ制作に力をいれている人は多いと思います。
しかし、あなたのサイトは満足のいく結果を生み出せているでしょうか? 検索エンジンに正しく評価されていなければ、ユーザーにも見つけてもらえず、Webサイトを効果的に運用することもできません。
まずはSEOの状況チェックから始めましょう。
SEOツールを使うことで、時間も労力も節約できます。
ここでは自社Webサイトの分析に使えるGoogle Search ConsoleやGoogle Analytics、キーワードごとに検索順位を知ることができるGRC、被リンクチェックツールのAhrefsなど、SEO対策に欠かせない有料ツール10選をご紹介します。
なお、SEOツールの種類や無料ツールについて知りたい方は以下の記事もご覧ください。
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SEOで調査するべき項目
自社サイトのSEOの状況は、以下の4点を計測することによって把握できます。
- 自社サイト分析
- 検索順位
- キーワード選定
- 被リンク
最初に行うのは自社サイトの分析です。これによってWebサイトの問題点が明確になります。
次に、自社サイトの検索順位の変動をチェックすることで、自社サイトが訪問する見込み客の検索意図を満たしているのか確認します。その上で、見込み客の検索意図に沿うキーワードからまだ拾えていないキーワードを探します。
各項目について、もう少し具体的に見ていきましょう。
自社サイト分析
自社サイトを分析するためにチェックすべき項目は下記の6点です。
- 訪問者数(設定した期間にサイトにアクセスした延べ人数)
- ユニークユーザー数(重複を除いた訪問者数)
- ページビュー数(特定のページが閲覧された回数)
- サイトの平均滞在時間
- ユーザーのアクセスが多い時間帯
- コンバージョン率(総訪問者数に対する目標を達成したユーザーの割合)
分析を始める前に、自社サイトの目的を明確化し、数値目標を立てましょう。
Webサイトの目的は、自社のビジネスゴールに直結するものにしましょう。
たとえばビジネスゴールが「受注」だとします。その場合、自社サイトの目的と数値目標は、それぞれ以下のように設定できます。
- 目的・・・「問い合わせ」を受ける
- 数値目標・・・サイト内フォームから、問い合わせを月30件受ける
目的にユーザーを導くために、ユーザーが取りうる行動の仮説を立てます。
たとえば「自然検索」から「ランディングページに到達」「資料ダウンロードページに到達」など、途中の小さな目標をコンバージョンに設定します。
さらにこの小さな目標に対しても「問い合わせを月間30件受けるためには、問い合わせページのページビュー数を月間3,000にする」「ランディングページのへのアクセス数を月間10,000にする」などのように目標値を設定します。
このようにWebサイト全体の数値目標、各コンバージョンの目標値を設定することによって、「ランディングページへのアクセス数が少ない原因は、キーワードと検索クエリが合っていないからではないか」「ダウンロードページのPVは多いのにダウンロードが少ない原因は、フォームに問題があるからではないか」と問題点を明確にすることができます。
自社サイト分析にはこちらのツールを使用します。
検索順位
検索順位は調査するべき最重要項目の1つ。検索順位は毎日のように変動するため、自社サイトが検索上位に表示されたからといって、安心してはいけません。
検索順位が変動するのは、検索エンジンのアルゴリズムがアップデートされたり、他社コンテンツの順位が上がったりしたときなどです。特に、年に数度行われるコアアルゴリズムのアップデートが大きな影響を与えます。
最近のアップデートではYMYL(Your Money or Your Life:お金や生命に関わること)キーワードにおいて、検索順位が大きく変動しやすい傾向が見られます。
YMYLについては以下の記事にて詳しく解説していますので、気になる方はあわせてご覧ください。
自社サイトの検索順位が下がった場合には、早急な対処が必要です。まずは以下の3点をチェックしてみましょう。
- ユーザーが知りたい情報が適切に提供されているか(キーワードとコンテンツの内容が一致しているか)
- モバイルの対応ができているか
- ページの読み込みに時間がかかっていないか
自社サイトの順位は、ツールを使って定期的にチェックしましょう。具体的なツールは記事後半で紹介しています。
キーワード選定
Webサイトを制作する際には、見込み客がどんなキーワードで検索しているのかを意識することが重要です。
ユーザーが検索しそうなキーワードを把握できているでしょうか。また、ユーザーが解決したいと思っている課題に対するソリューションを、自社サイトで提供できているでしょうか。
たとえば、CRMツールを手っ取り早く使いたいユーザーは「CRM 無料」などで検索するでしょう。
その場合、自社ツールが無料で使える範囲をわかりやすく示していると、ユーザーの検索意図を満たせます。
被リンク
被リンクは、そのページが多くの人にとって参考になっている証拠であり、自社サイトが別のサイトからリンクされるとドメインパワーがあがると言われています。
Google は、自社がサイトを評価する基準を「E-A-T」に置いています。
EはExpertise(専門性)です。専門家が作成したサイトだけが優良コンテンツというわけではありません。
一般人でも知識やエビデンスの裏付けを持ち、わかりやすく説明できていれば、優良なコンテンツと認められます。
AはAuthoritativeness(権威性)のこと。自社サイトが多くの人に認められていることを指します。
TはTrustworthiness(信頼性)のことです。そのサイトが信頼に足るものであるかどうかです。
多くのサイトからリンクを張られているページは、E-A-Tを満たしている証拠にほかなりません。
Google は、E-A-Tと表示順位の間に直接の関係があるわけではないと公表していますが、多くのWebサイトからリンクされているページを、Google が良質なコンテンツと判断する基準であることは間違いないでしょう。
自社サイトが他のWebサイトからリンクされているかどうかも、チェックツールを利用して確認してみましょう。
無料ツールと有料ツールにはどんな違いがある?
SEOツールには、無料ツールと有料ツールがあります。
無料ツールの場合、以下のような条件がつくことが多いです(もちろんツールごとで異なります)。
- チェック回数に制限がある
- 取得できるデータ量が少ない
- 広告が表示される
有料ツールはこうした条件が緩和されていたり、データを深堀りできたりするものが多いです。
自社の目的に合わせて選ぶようにしましょう。
有料ツールの中でも、ソフトウェアをインストールして使うタイプとクラウドタイプがあります。
ソフトウェアのタイプのSEOツールはインストールする必要があり、基本的にはインストールした1台のPCでしか使用できませんが、多くの機能を使って詳しく調査・分析できます。
クラウドタイプのSEOツールはツールによって機能性に差があり、カスタマイズ性も弱いですが、順位の取得などは全自動で行ってくれる、マルチデバイスで使えるなどの利点があります。
SEOを実施するなら確実に導入したい2つのツール
まず始めに、Webサイト分析に使える無料SEOツールを2つご紹介します。
- Google Search Console(Google サーチコンソール)
- Google Analytics(Google アナリティクス)
Google Search Console(Google サーチコンソール)
Google サーチコンソールはGoogle が提供している無料SEOツールで、次のような機能があります。
- 検索アナリティクスでコンテンツを最適化
- コンテンツをGoogle のインデックスに登録
- 問題が検出されたら通知を受け取る
- Google 検索でのページの表示を確認
サーチコンソールの機能については、以下の記事にて詳しく解説しています。
Google Analytics(Google アナリティクス)
Google Analytics(Google アナリティクス)はGoogle が提供するWeb解析ツールで、次のような機能があります。
- ユーザー数、ユーザーの属性、ユーザーのサイト上の行動などの収集
- Webサイトのユニークユーザー数、セッション数、ページビュー数などの確認
- リアルタイム分析
- SEO対策を実施したWebサイト経由でどれだけ成果を上げられたかなどを計測できるコンバージョン設定
Google アナリティクスの機能について詳しい内容は、以下の記事にて解説しています。
自社サイトの検索順位をすぐに確認したい時に便利なツール
自分のサイトの検索順位を確認するためには、自分でGoogle に検索キーワードを入力して、検索結果画面から自分のサイトを探し出すという方法もあります。
しかし、複数のキーワードの検索順位を把握したい場合、非常に時間を要するため現実的ではありません。検索順位のチェックを効率化するためには、「順位チェックツールBULL」を使うと便利です。
順位チェックツールBULL
PCを起動しなくても自動で順位をチェックし、記録してくれる有料のSEOツールです。
任意のキーワードにおける検索順位を、約99.9%の高確率で取得できます。順位の変動をグラフで表す機能もあり、順位が上昇傾向にあるのか下降傾向にあるのかを判断する際にも役立ちます。
クラウド型のためソフトウェアのインストールは必要なく、マルチデバイスで使えるので外出先からでもスマホで順位を確認できます。
2週間は無料でお試しできます。ただし、無料体験版は試用目的でのみ利用可能で、商用利用ができないため注意が必要です。
検索順位の定期チェックに長けた4つのツール
SEO対策を行う際には検索順位を一度調べるだけでなく、定期的に検索順位の変化を観測する必要があります。
これまでに行っているSEO対策に効果があるのかを判断するためにも絶対に必要な作業です。
この定期的な検索順位の確認作業には、以下のツールを利用するとよいでしょう。
- GRC(ジーアールシー)
- RankTracker(ランクトラッカー)
- Gyro-n SEO(ジャイロン SEO)
- Unamo
それぞれのツールについて詳しくご紹介します。
GRC(ジーアールシー)
GRCはGoogle 、Yahoo!、Bingの3つの検索エンジンに対応しています。また、WindowsとMacで利用することができます。
GRCの基本的な機能は無料で利用できますが、項目数の制限がかけられています。制限なく利用するにはライセンスの購入が必要です。ライセンスについて|SEO TOOL LAB.
GRCのライセンスには、ベーシック(4,950円/年)、スタンダード(9,900円/年)、エキスパート(14,850円/年)、プロ(19,800円/年)、アルティメット(24,750円/年)の5つのプランがあります。
複数のウェブサイト、複数の検索キーワード、複数のURLを登録することができて、CSVファイルで複数の検索キーワードを一気に登録することもできます。
GRCは、数千件の検索キーワードを登録してもツールが軽快に動作します。これは他社ツールと比べた場合には大きなメリットです。
GRCでは、登録されている全てのキーワードの検索順位チェックをボタンひとつで行うことができます。
さらに、指定した曜日、時刻に自動的に検索順位をチェックすることができるので、いちいち手動でボタンを押す手間を省くことができます。
GRCでチェックした検索順位結果はすべて保存することが可能です。GRC登録後数年経過しても、登録当時からの経過をずっと見ることができます。
GRCでは、検索順位以外にもGoogle やYahoo!で表示されるリスティング広告の数や、広告内の表示順位も取得し記録されるため、キーワードのリスティング広告における競合性の高さを確認することもできます。
順位の上下などでフィルターをかけて表示することも可能です。
また、検索順位が大幅に上がった、下がったなどの任意の条件でアラートメールを送信する機能もあるため、Google のアルゴリズムアップデートのような重要な変化を見逃すことなく、チェックすることができます。
RankTracker(ランクトラッカー)
Rank TrackerはWindows、Mac OS X、Linuxに対応しています。RankTrackerは検索エンジンのランキングチェックを自動化することができます。レポートの出力も自動で行うことができます。
無料版に加えて、プロフェッショナル版(149ドル/年)、エンタープライズ版(349ドル/年)の2つの有料ライセンスを購入できます。無料版ではレポート関連機能やスケジューラ、ランキングチェック履歴の確認など複数の機能に制限がかけられています。Rank Tracker ライセンスの選択
レポートのデザインテンプレートはHTMLで作成されるため、自由にカスタマイズすることができます。また、検索順位一覧表はエクセル形式で出力することもできます。
RankTrackerが関連キーワードの提案もしてくれて、さらに競合分析も行ってくれるため、自社のウェブサイトで狙うべきキーワードを知ることができます。
また、RankTrackerは世界中の検索エンジンに対応しており、多言語に対応しています。
Gyro-n SEO(ジャイロン SEO)
Gyro-n SEOはGoogle Chromeブラウザ上で動作する検索順位チェックツールです。WindowsとMacの環境で利用できます。
プランはスターター(500円/月)、ライト(4,500円/月)、スタンダード(9,600円/月)、プレミアム(16,800円/月)の4つがあります。スタータープランには3ヶ月という比較的長い無料期間がつきます。
Gyro-n SEOは、登録したキーワードの検索順位(Google ・Google スマートフォン検索・Yahoo!に対応)を毎日自動で計測することができます。
また、毎日の検索順位の変化をミニグラフでチェックすることができます。
このミニグラフでは前日比の変化だけでなく、直近数日間の順位変動や順位が上昇傾向にあるのか下降傾向にあるのかというトレンドを確認することもできます。
そのため、どのキーワードをメインにしている記事を重点的に対策すべきかを知ることができます。
自社サイトと競合サイトの検索結果順位をキーワードごとに一覧化することができるため、競合サイトと比べてどのキーワードで検索順位が低いのか、高いのかといった優劣をひと目でチェックできます。
さらに、Google AnalyticsとGyro-n SEOを連携させることで、SEO対策によってオーガニック流入(検索結果画面からの流入)がどの程度増えたのかを分析することができます。
各キーワードの検索順位変動が、オーガニック流入の増減にどの程度貢献したのかを調査することができます。
Unamo
Unamoは海外製の有料ツールで、検索順位のチェックや競合との比較などの機能がクラウドで利用できます。
キーワードごとの順位チェックは毎日自動的に行われます。更新作業が不要なため、クラウドにアクセスできるデバイスさえあれば、いつでもどこでもデータ確認が可能です。
いくつかのプランがあり、キーワード数を増やすごとに料金も上がっていきます。無料体験版は2週間利用可能です。
キーワード選定が捗る3つの優良ツール
続いて、キーワード選定に使える優良SEOツールをご紹介します。
コンテンツを作成する際には、ユーザーがどのようなキーワードで検索してWebページにたどり着くかを想定しておきましょう。
例えば、マーケティングについてこれから勉強しようとしているユーザーは「マーケティング 基礎」というキーワードで検索するかもしれません。
一方、特定のマーケティング手法について知りたいと思っているユーザーは「コンテンツマーケティング やり方」「コンテンツマーケティング 方法」などと検索するでしょう。
同じマーケティングに関するコンテンツを作る場合でも、想定するユーザーやユーザーの検索意図によってキーワードが違うため、それに伴い最適といえるコンテンツの内容は異なります。
Google は以下のように説明しています。
「検索行動におけるこのような多様性を想定しながらコンテンツを作成する(キーワードを効果的に織り交ぜた文章を使う)と良い結果が得られるでしょう」
ユーザーの検索行動やその意図を想像した上でキーワードを選定し、そのキーワードに関連性が高い内容を盛り込んでコンテンツを作成することを意識しましょう。
KEYWORD FINDER
ツールの名前のとおり、新しいキーワード探しに強いSEOツールです。
月間検索数やSEO難易度、関連度などからおすすめのキーワードを提案してくれるので、SEO対策に活かすことができます。流入キーワードの確認や競合との比較、キーワードの自動分類、キーワードマップなど、SEO担当者に嬉しい機能が多数利用できるところもポイントです。
コンテンツ分析機能が新たに導入され、上位表示されているページのKW数や共起語、見出しタグなどを洗い出し、コンテンツ作成のヒントにすることができます。
KEYWORD FINDERは有料ツールで、スタンダード(50,000円/月)、プロフェッショナル(100,000円/月)、エンタープライズ(200,000円/月)の3つのプランから選べます。
管理キーワードや登録サイトごとにオプションで増やすこともできます。無料体験版は7日間で、一部の制限を除き、ほぼすべての機能が利用可能です。
Keyword Tool
Keyword Toolは海外製のキーワード調査ツールで、無料版と有料版があります。
基本的な機能はどちらも同じで、Google が検索ユーザーに提供しているオートコンプリートを分析し、関連性の高いロングテールキーワードを生成します。
有料版ではキーワードの生成数が増える他、キーワードボリュームやCPCなどGoogle キーワードプランナーでは得にくい情報まで網羅的に取得することが可能です。また、YouTubeやAmazon、Instagramの検索に特化した有料ツールも提供しています。
※Google 広告を出稿している場合は、Google キーワードプランナーでも検索ボリュームやCPCの細かいデータが取得できます。
MIERUCA
MIERUCAは、SEO流入の増加から問い合わせの増加、売上増加につなげるための様々な機能を有したSEOツールです。
キーワードを登録することで新しいキーワードを自動で提案してくれるので、次のコンテンツ作成の参考にできます。
MIERUCAではキーワードを提案するだけでなく、コンテンツ作成に役立つ様々な機能があり、SEO施策を重要度の高いものから提案してくれます。
また、流入や問い合わせを増やすために足りないコンテンツを見える化し、検索ユーザーが抱えているニーズをキーワードマップで可視化することで、次に打つべき施策を的確に判断できます。
アクセス分析のレポート機能やコンテンツのコピーチェックなど、SEO対策に欠かせない機能も多数利用できます。
MIERUCAには3つのプランがあり、スタンダード(初期費用100,000円、150,000円/月)、プロ(初期費用100,000円、200,000円/月)、エキスパート(初期費用無料、600,000円/月)から選択できます。どのプランも無料トライアルを利用可能です。
被リンク状況を確認するのに便利な2つのツール
SEO対策を行う上で欠かせない、被リンクチェックツールとその特徴をご紹介します。
Ahrefs(エイチレフス)
Ahrefsは被リンク分析・競合調査・キーワード調査などSEO対策に必要な機能を幅広くカバーしているツールです。世界最大級の被リンクデータ量を誇っており、その数は14兆(2018年11月時点)にものぼるそうです。
全世界で60万人を超えるデジタルマーケティング担当者に愛用されており、SEO分析ツールとして世界最高水準のクオリティを持っているといっても過言ではないでしょう。
具体的には下記の機能を使うことができます。
被リンクの詳細分析
自社・他社を問わず、被リンクに関して詳細な情報を閲覧できます。
日毎にどれだけの被リンクを獲得し、逆にどのくらいの被リンクを失ったのか、また被リンクのアンカーテキストはどういった内容なのかといった情報を確認可能です。
具体的な活用方法としては、競合サイトがどのようなコンテンツで被リンクを受けているのかを分析し、被リンクを受けやすいコンテンツの傾向を把握した上で、自社コンテンツ制作のアイデアとして使えます。
競合ページの抽出
自社のウェブサイトの内容を分析し、競合となりうるページのURLを一覧で確認できます。
これまで競合であると認識していなかったウェブサイトを発見できたり、競合サイトが上位表示を獲得しているキーワードとURL(コンテンツ)の対応を調査できたりします。
対策したいキーワードの上位ページ分析
SEO対策をしたいキーワードで上位表示されているページが、他に現在どのようなキーワードで上位表示されているのかを閲覧可能です。
ビッグワードと呼ばれる検索ボリュームの大きいキーワードでは、ビッグワードに関連するキーワードでも上位表示されているケースがほとんどです。
この機能を使えば、対策したいキーワードで上位表示をするためには、他にどういったキーワードにも気を配る必要があるのかを競合ページの状況から知ることができます。ライトプランなら$99/月から使えるので、SEO対策に本格的に取り組むのであれば、おすすめのツールです。
Majestic SEO(マジェスティックSEO)
Majestic SEOは、海外製の被リンクチェックツールです。自社サイトや競合サイトの被リンクを分析可能です。
その他にも、独自の指標であるトラストフローやサイテーションフローといった指標、リンクのアンカーテキストの分析などが利用できます。
有料プランはLITE($49.99/月)、PRO($99.99/月)、API($339.99/月)から選択できます。無料体験版はありませんが、LITEとPROは新規会員に限り7日間の返金保証が受けられます。
下記はMajestic SEOで調査可能な一例です。
トラストフロー
トラストフローとは、ウェブサイトが貼られているリンクの品質を数値で表す、Majestic SEO独自の指標です。
この指標は1〜100の値で示されます。品質の高いウェブサイトから多くの被リンクを受けている場合はトラストフローの値が高くなり、逆に低品質なリンクの割合が高いサイトは値が低くなります。
サイテーションフロー
サイテーションフローとは、ウェブサイトの影響力の大きさを数値化したものです。これは、主にウェブサイトに貼られている被リンクの数、そのリンクの影響力の大きさを元に設定されています。
サイテーションフローの指標も1〜100の値で表され、値が大きければそのウェブサイトの影響力が大きいと判断できます。
これら2つの指標は、Majestic SEOが検索エンジンの検索結果やウェブページ全体から得たデータを元に作られています。
ツールを駆使し、より本質的なSEO対策を
情報があふれている今、SEOに取り組むことは非常に重要です。
なぜなら、見込み客が特定のキーワードを検索した際に自社ページが上位表示されていれば、それだけ見込み客の目に触れる可能性が高くなるからです。
今回ご紹介したツールは、いずれも自社のSEO対策が適切に行われているかどうかを測定できる非常に有用なものばかりです。
測定ツールを利用して適切にSEO対策を行うことで、上位ページに表示されやすくなるだけでなく、SEO対策に関わる時間を短縮でき、短縮した時間をユーザーにとって有益なコンテンツ作成に回すことができます。
見込み客にとって価値のある質の高い情報を発信し続けると、「信用できる、役に立つ情報を発信しているウェブサイト」と認識してもらえるようになり、企業自体も信頼してもらいやすくなります。
ウェブサイト運営では、このように見込み客にとって有益な情報を丁寧に発信し続けることが重要です。
丁寧な情報発信を続け、信頼されるウェブサイトを構築していきましょう。