働き方改革の推進により、リモートワークや在宅ワークが注目を集めています。
リモートワークや在宅ワークを実践するためには、Web会議ツールが不可欠です。Web会議ツールの中でも様々なビジネスニーズに対応できる「Zoom」が人気を集めています。
今回はZoomのPC版・スマホアプリ版、それぞれのインストール方法と利用メリットをご紹介します。
あわせて、Zoomがインストールできない、うまく起動しないなどのトラブルが発生した際の原因と対策についてもご紹介します。困った時はこちらの記事を見返してみてください。
Zoomの使い方ガイド
Web会議ツールの基礎とウェビナーの実施方法を徹底解説!
- Zoomのダウンロードとインストール方法
- Zoomを使ったオンライン会議の方法
- オンライン社内研修の実践方法
- ウェビナーの開催方法
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全てのフィールドが必須です。
1. Zoomとは?
Zoomは、会議やセミナーをオンラインで実施できるWeb会議ツールです。
リモートワークが急速に拡大することでWeb会議ツールが注目を集めるようになり、その利便性や通信の安定性から特にZoomは多くの企業や個人に使用されるようになっています。
Zoomを使うことで社内のミーティングはもちろん、外部との打ち合わせも離れた場所から行うことができるため、リモートワークが推奨される中では必須のツールの1つと言えます。
ここでは、Zoomの特徴を3つご紹介します。
1. 多人数での対応が可能
Zoomの大きな特徴は、同時接続できるアカウント数の多さでしょう。
有料プランの場合は最大1,000名、無料プランでも100名まで参加できる会議を開催できます。無料プランの場合、3名以上参加する会議の場合は開催時間は最大40分までという制限があります。
オンライン会議やウェビナーの規模に合わせて柔軟に対応できる強みがあります。
有料プランの利用シーンについては、後の項目にて詳述しています。
2. 参加するだけならアカウント登録不要
一般的なWeb会議ツールでは参加者は全員アカウント登録が必要で、相手がツールを導入していない場合、手間をかけてしまうというデメリットがありました。
Zoomの場合、参加者はアカウント不要でURLをクリックするだけで会議に参加できます。
3. 通信の安定性
Web会議ツールを使っている時、一番問題になるのは、途中で接続が切れてしまうことではないでしょうか。
Zoomは比較的データ通信量が少なく、通信が安定する傾向にあります。
2. Zoomの3つの便利機能
Zoomには、Web会議やウェビナーを効率良く行うための便利な機能がいくつも備わっています。ここでは、3つの便利な機能についてご紹介します。
- 画面共有
Zoomではカメラを使って参加者の顔が見られるようにできますが、画面共有の機能を使えばPCやスマートフォンの画面を共有して全員に見せることもできます。
下のキャプチャは、画面共有を視聴している際の画像です。
PC、スマートフォンどちらで共有を行う場合でも、「画面を共有」アイコンから行えます。PCではさらに、画面全体を共有する他、ブラウザやスライドなど特定のアプリを共有することも可能です。
- Web会議の録画
Zoomで行うWeb会議は何もしなければ保存されませんが、「レコーディング」のアイコンから録画を行うことが可能です。録画しておけば、後で会議の内容を見返すことができます。
録画はPC、スマートフォンどちらでも可能ですが、PCだとブラウザでは有料版でも録画ができず、アプリのみの機能となるので注意してください。
録画にはローカル保存、クラウド保存の2つの方法があります。
ローカル保存はコンピュータに録画データを保存する方法で、クラウド保存はZoomのオンラインストレージに保存する方法です。クラウド保存は有料版のみ利用できます。
- 他ツールとの連携
Zoomは単体で使用するだけでなく、FacebookやSlackなど他ツールとの連携ができる点も特徴です。他ツールと連携させて使えば、例えばFacebookライブ上でウェビナーを開催できるなどのメリットがあります。
Zoomの便利な機能については以下の記事にてさらに解説しているので、あわせてご覧ください。
Zoomとは?基本的な使い方から便利機能、導入するメリットを解説
有料版ではどんなことができる?
Zoomは無料版でも十分な機能を使える点が特徴ですが、有料版を使うことでさらに多くのことができるようになります。
例えば、有料版を契約していることで40分以上の会議を行えるようになります。
無料版だと3人以上のWeb会議では40分までという制限があるため、長時間に渡る会議を行いたい場合には有料版が便利です。
また、有料版ではURLが変わることのないパーソナルミーティングルームの機能を使えるため、毎週・毎月など定例で行っている会議があれば毎回URLを発行し通知する手間が省けます。
有料版を利用することで、他ツールとの連携が可能になる点もメリットです。例えば、Facebookと連携する際の手順については以下の記事をご覧ください。
【2020年最新版】Facebookライブの配信手順や成功するためのコツを解説
Zoomの有料版には、3つのプランが用意されています。
月額2,000円で利用できるプロプラン、月額2,700円で利用できるビジネスプラン、同じく月額2,700円で利用できる企業プランです。
料金ごとの機能性の違いについては以下の記事に詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
Zoom無料プランと有料プランの違いは?それぞれ特徴を解説
3. PCにインストールするには?
Zoomはブラウザ上で動作するため、参加者側であればZoomアプリのインストールは不要です。
開催者側の場合はアプリは必須で、参加者側の場合でも、アプリをインストールすることでアプリ限定の便利な機能が利用可能になります。
PCにアプリをインストールする際は、以下の3ステップを踏めば完了します。
- 公式HPからクライアントアプリをダウンロード
- インストーラーをダウンロード
- アカウントの作成
1. 公式HPからインストーラーをダウンロード
まずはZoom公式サイトからインストーラーをダウンロードします。公式HPのページ下部の「ミーティングクライアント」をクリックします。
ビデオ会議, ウェブ会議, ウェビナー, 画面共有 - Zoom
ダウンロードページに移動するので「ミーティング用Zoomクライアント」の「ダウンロード」ボタンをクリックすると、ダウンロードが開始されます。
ダウンロードセンター - Zoom
2. クライアントをダウンロード
ダウンロードしたインストーラをクリックし、Zoomのクライアントをパソコンにダウンロードします。
3. アカウントの作成
アカウントの作成はZoom公式サイト上で行います。Zoom公式サイトのページ右上に表示されている「サインアップは無料です」ボタンをクリックします。
ビデオ会議, ウェブ会議, ウェビナー, 画面共有 - Zoom
あとは画面の指示に従って入力欄を埋めてください。
4. スマートフォンにインストールするには?
スマートフォンでZoomのアプリをインストールする手順は以下の通りです。
- アプリをダウンロード
- アカウントの作成
1. アプリをダウンロード
iPhoneの場合はAppstoreから、Androidの場合はGoogle Play Storeからアプリをダウンロードします。
それぞれのストアで「Zoom」と検索して「Zoom Cloud Meetings」をダウンロードしてください。
Zoom公式以外のアプリもあるため注意しましょう。
それぞれのストア上で「入手」ボタン、「インストール」ボタンをタッチすると、スマートフォンへのダウンロードが始まります。ダウンロードが完了したら、ホーム画面にアイコンが表示されるので確認しましょう。
2. アカウントの作成
アカウント作成はPCの場合と同様に公式HPから行います。
PC画面とは違い、右上のメニューの一番下の「サインイン」をタップします。サインインの中に、新しくサインアップするという部分をタッチして、上記と同様の手順を進みます。
5. Zoomの基本操作について
ここでは、Zoomの基本的な操作方法についてご紹介します。
カメラ
Zoomミーティングに参加する際、Webカメラを使って自身の姿を参加者に見せるか見せないかを選択することができます。
カメラをオンにするには、画面下のメニューから「ビデオの開始」をタップorクリックします。オフにする場合も、同じ位置の「ビデオの停止」をタップorクリックします。
マイク
Zoomミーティングでは、マイクのオン/オフも簡単に切り替えられます。
カメラと同じく、画面下のメニューから「ミュート」をタップorクリックすることで切り替えが可能です。
マイクのミュートは、ミーティングの参加者が多く、発言者以外の音声が邪魔になる場合などに使用します。
チャット
Zoomミーティングでは、音声による会話以外にもチャットでコミュニケーションを取ることも可能です。
チャット画面を開くには、画面下のメニューから「チャット」を選択します。スマートフォンの場合はメニュー右側の「詳細」の中に「チャット」があります。
画面共有
Zoomミーティングでは自身のPCやスマートフォンの画面を共有し、参加者に見せることができます。
画面共有を使用するには、画面下のメニューから「画面共有」を選択し、全画面選択か、起動中の任意のアプリケーションを選択します。
画面共有機能の詳しい使い方については、以下の記事をあわせてご覧ください。
Zoomで画面共有する方法は?会議やプレゼンで便利機能を使いこなそう
また、Zoomの基本操作について詳しくは以下の記事にまとめています。
Zoomを使いこなすには?基本的な使い方を解説
6. Zoomをインストールできないときの対処法は?
Zoomをインストールしようとしても失敗して上手くいかない場合は、使用しているデバイスのOSが最新の状態にアップデートされているかを確認しましょう。
ZoomはWindows、macOS、Android、iOSの主要なバージョンをサポートしていますが、OSのバージョンが最新の状態でない場合はインストールが上手くいかない可能性があります。
また、そもそもダウンロードができないという場合は、デバイスの残り容量がいっぱいになっていないか、インターネット通信は切れていないかなどを確認しましょう。
7. Zoomの調子が悪いときの対処法は?
Zoomを使用していて調子が悪いと感じたときは、以下の対処法を試してください。
- 使っていないアプリを閉じる
Zoomの他に開いているアプリの処理が重く、Zoomが上手く動作していない可能性があります。
特に、ファイルのダウンロード中やWeb動画の再生中などはPCが重くなる可能性が高くなります。
- インターネット通信状況を確認する
通信状況が悪くなるとZoomの動きも悪くなる可能性があるので、確認します。
- 一時的にビデオやマイクをオフにする
一度ビデオやマイクをオフにしてみると、Zoomの動きが復活する可能性があります。
- バーチャル背景をオフにする
バーチャル背景の機能がPCの処理を圧迫している可能性があるため、オフにします。
- 音声がハウリングする場合、マイクとスピーカーの距離を確認する
「キーン」という不快な音を発するハウリングは、マイクで入力した音がスピーカーから発せられ、それがまたマイクに入るというループで発生します。
そのため、マイクとスピーカーの距離が近いとハウリングが発生しやすくなります。
マイクとスピーカーの距離を離す、音量を下げるなどの対策ができます。
- 会議から退出してもう一度参加する
Zoomミーティングにまたすぐ参加できる状況であれば、一度退出してみると不具合が直ることがあります。
- デバイスを再起動する
Zoomの再参加でも直らない場合は、デバイスごと再起動してみましょう。多くの不具合は再起動で直ります。
- Zoomを再インストールする
デバイスの再起動でも直らない場合は、Zoomアプリを一度アンインストールし、再度インストールしてみます。
8. Zoomをインストールせずにブラウザで使用する方法は?
Zoomをインストールせずにミーティングに参加したい、インストールはしているが普段使っているアカウントでは参加したくないミーティングに参加しなければならない場合などは、Webブラウザからミーティングに参加できます。
ブラウザからミーティングに参加するには、ミーティングのURLが必要です。主催者からURLが共有されている場合はそのURLをブラウザで開き、共有されていない場合は発行してもらいましょう。
URLがあればブラウザからでもZoomミーティングに参加できますが、画面共有機能が使えないなど一部機能が制限される点に注意が必要です。
また、ブラウザからミーティングに参加する場合、主催者の側で「ブラウザから参加する」リンクを表示する設定を行う必要があります。
デフォルトではオフになっているため、ブラウザから参加できない場合は主催者に確認しましょう。
9. Zoomを活用し快適なリモート環境を
ZoomはURLをクリックするだけで参加できますが、PC、スマートフォン共にアプリをダウンロードをすることで、より安定的かつ便利に利用できます。
また、ブラウザ版では活用できない録画機能やファイル共有などさまざまな機能を活用することにより、会議を効率的に進めることが可能です。
Zoomのアプリをインストールするステップは簡単です。皆様のスマホやPCにも導入して、より充実したテレワーク環境を整えてみてはいかがでしょうか。