採用活動を成功させるためには、採用計画を立てることが重要です。しかし、初めて採用計画を立てる場合は、どのように進めたら良いのか迷うこともあるでしょう。
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採用計画を作るには、知識や時間が必要ですが、必要な項目があらかじめ設定されたテンプレートを利用するとスムーズに計画の立案が進められます。多くの企業が自社メディアで採用計画のテンプレートを提供しているため、その中から目的に合ったものを選び、必要な項目を追加または削除して利用すると良いでしょう。
本記事では、採用計画を作成する際に必要な項目やテンプレートの記入例を紹介します。
採用計画の概要や立て方を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
テンプレートを使った採用計画書の書き方
まずは、テンプレートを使った採用計画書の書き方を解説します。テンプレートの各項目の書き方を理解することで、採用計画書を効率的に作成できます。
採用目的・目標
採用目的・目標では主に次の項目を記載します。
例)
評価基準
採用の目的と目標が定まったら、どのような人物を採用したいのかを明確にしましょう。具体的には、次のような内容を検討します。
具体例を取り入れた評価基準の例を見てみましょう。
(例)
<新卒採用>
- 大学卒業見込みである
- 英語または中国語をネイティブレベルで話せる
- コミュニケーション能力が高い
<中途採用>
- 募集職種の経験が5年以上、かつ管理職の経験が2年以上ある
- HTML、CSS、PHP、JavaScriptを実務レベルで使用できる
- 主体性があり自発的な発言ができる
あらかじめ求めている人材の基準を整理しておくことで、採用後のミスマッチを防止できます。また、新卒と中途採用では、求めるスキルや経験が異なるため、評価基準を分けておきましょう。
特に重視したいのは、社風に合う人材を採用することです。優秀な人材であっても、社風に合わないとミスマッチが起こりやすく、離職につながるためです。評価基準は、経営陣や人事部だけでなく、採用後の部署も含めたすべての関係者間で認識にズレがないことを確認しましょう。
募集方法
募集方法の項目には、どのようにして人材を募集するかを記載します。就職情報サイト・求人広告の利用や、人材紹介サービス・ハローワークからの紹介など、さまざまな手法があります。
即戦力となる人材や有資格者を採用したい場合など、細かい条件に沿った採用活動には、人材紹介サービスの利用がおすすめです。求める人物像によって募集方法を使い分けましょう。
選考方法と採用フロー
この項目では、求職者を見極めていくための選考方法と流れを記載します。新卒と中途に分けて、どのような選考方法で進めるかを決めましょう。
例)
<新卒>
<中途>
それぞれの選考方法の担当者も、あわせて記載しましょう。
次の記事では、新卒/中途別の採用フローパターンとその特徴について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
採用スケジュール
新卒と中途で採用スケジュールは大きく異なります。新卒は3月1日に広報解禁、6月1日選考開始、10月1日内定解禁、4月入社という流れで進むため、1年間のスケジュール設定が必要です。大学3年次のインターンシップも含める場合は、2年がかりの計画が必要となるでしょう。
中途の場合は選考回数が少ないため、求人公開から入社までおよそ3か月の期間で決まります。転職活動が活発になる時期も考慮することが大切です。増員が必要な時期から逆算して採用スケジュールを組みましょう。
採用計画書のテンプレート例
ここまでの内容を、採用計画書のテンプレートに落とし込みます。必要な項目をまとめたテンプレートの例を見てみましょう。
採用計画書
■採用目的・目標
<採用目的>
<採用時期>新卒採用4月、中途採用9月
<募集職種>営業職・エンジニア
<採用人数>営業職10人(管理職3人、一般職7人)・エンジニア5人(管理職1人、一般職4人)
■評価基準
<新卒採用>
- 大学を卒業している
- 英語または中国語をネイティブレベルで話せる
- コミュニケーション能力が高い
- 募集職種の経験が5年以上、かつ管理職の経験が2年以上ある
- HTML、CSS、PHP、JavaScriptが問題なく使用できる
- 主体性があり自発的な発言ができる
■募集方法
<新卒採用>ハローワークに掲載、求人広告を大学に掲載
<中途採用>求人広告を掲載、人材紹介サービスを利用
■選考方法
<新卒採用>会社説明会→(応募)→書類選考→筆記試験→一次面接→二次面接→内定
会社説明会:※担当者名を記入※以下同様
書類選考:〇〇(採用担当者)
筆記試験:〇〇(採用担当者)
一次面接:〇〇、〇〇(管理職、役員)
<中途採用>(応募)→書類選考→一次面接→二次面接→内定
書類選考:※担当者名を記入※以下同様
一次面接:〇〇、〇〇(管理職、役員)
二次面接:〇〇、〇〇(管理職、役員)
■採用スケジュール
<新卒採用>
- 3月:次年度事業計画の策定、採用スケジュール確定
- 4月:募集要項の配布、書類選考
- 5月:筆記試験
- 6月:一次面接・二次面接と内定
- 7月:企業説明会・見学会の実施
- 8月:書類選考(第二次)
- 9月:筆記試験
- 10月:一次面接・二次面接と内定
- 11月:合宿研修・内定者親睦会
- 12月:再募集の検討
- 6月:募集要項の配布、書類選考
- 7月:筆記試験
- 8月:一次面接・二次面接
- 9月:入社
テンプレートを利用して効率よく採用計画を立案しよう
採用活動を成功させるには、募集目的や目標、採用基準、募集方法、選考方法などの必要な項目を漏れなく計画書に記載することが重要です。また、新卒と中途では、求められるスキルや実績、採用スケジュールが異なるため、計画書内で分けて記載しましょう。
スケジュールも月単位で綿密に記載しておけば、予定通りに採用活動が進んでいるのかどうかを確認でき、採用に携わる関係者の動きも決めやすくなります。テンプレートを活用して効率よく採用活動を進めていきましょう。