WordPressと他CMSとの違いは?

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水落 絵理香(みずおち えりか)
水落 絵理香(みずおち えりか)

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WordPressは、圧倒的な世界シェアを誇るCMS(コンテンツ・マネジメントシステム)です。以前は複雑だったWeb制作ですが、WordPressをはじめとするCMSの登場によって、作成自体のハードルが低くなりました。また、SEOやマーケティング機能などが備わった高機能なCMSも数多く登場しています。

WordPressと他CMSとの大きな違いとは

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本記事では、WordPressとその他CMSとの違いを解説したうえで、WordPressを活用するメリット・デメリットを紹介します。

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CMSとWordPressの関係

WordPressは、CMSの一種に分類されます。CMSは「コンテンツ・マネジメント・システム」の略称で、プログラミングやWebデザインの知識がなくても、Webサイトの構築やコンテンツの編集・追加が可能なシステムを指します。CMSは、個人ブログから企業のコーポレートサイトまで、幅広く利用されています。

まずは混同されがちなCMSとWordPressの関係を確認しましょう。

CMSとWordPressの関係

 

CMSにおけるWordPressの位置づけ

WordPressは、世界のCMSにおいてトップシェア(64.2%)を獲得している、最も人気のあるCMSです。CMSを使用していないWebサイトを含む、世界のWebサイト全体におけるWordPressのシェア率も43.0%と、4割を超えています。

また、日本国内に限ればさらに支持率は高く、2022年9月時点でCMSシェア全体の84.4%を占めています。

WordPressは、2012年の時点ではWebサイト全体におけるシェアが15.8%でしたが、ここ10年間で爆発的に成長し、CMSの普及自体にも多大に貢献しました。

参考:W3Techs

 

CMSとWordPressの歴史

CMSは、どのような経緯で生まれたのでしょうか。また、WordPressは誰が開発したのか気になっている方もいるでしょう。ここでは、CMSとWordPressの歴史を簡単にご紹介します。
 

CMSの歴史

1990年後半にインターネットが普及しますが、Webページ制作に膨大な時間がかかっていた背景から、2000年頃に作業の効率化とシステム改善のためのソフトウェアとして、最初のCMSが生まれました。

2001年には、現在も主要なCMSである「Movable Type」「Drupal」などが登場し、2005年頃には個人ブログの流行にともなって、無料でブログを開設・運用ができるCMSが増えました。2010年頃には、個人だけでなく企業もCMSを導入するようになっていきました。
 

WordPressの歴史

WordPressの創始者は、マット・マレンウェッグ氏です。19歳の時、当時一番普及していたMovable TypeというCMSを使用しており、使い勝手が悪いと感じていました。

その頃、b2という新しいブログツールに出会いますが、b2の開発が休止になり、ブログ上でb2の改造を呼びかけます。そこで名乗り出たのが、もう一人のWordPressの創始者であるマイク・リトル氏でした。

マット氏とマイク氏によって2003年にWordPressは誕生し、世界シェアナンバーワンのCMSにまで成長しました。
 

WordPressはオープンソース型CMS

WordPressは、オープンソース型のCMSに分類されます。オープンソースとは、全世界にソースコードが公開され、誰でも編集が可能になっている状態を指します。

オープンソース型のCMSは、自由にカスタマイズでき、豊富な数のプラグイン(拡張機能)を利用できるため、活用のバリエーションが多いのが特徴です。

一方で、オープンソース型とは別に、企業が独自に開発したCMSもあります。こちらはオンプレミス型とクラウド型の2種類に大別でき、多くは有料のサービスとなります。
 

他のCMSとWordPressの違い|メリット・デメリット

CMSにおけるWordPressの位置づけ

WordPressは世界シェアナンバー1のCMSです。他のCMSと比較して、利用者が多く活用のメリットが多い反面、デメリットもあるので注意が必要です。
 

WordPressを使うメリット

世界で最も多くの人が利用していることからもわかるように、WordPressの活用には複数のメリットがあります。
 

無料で使える

WordPressはオープンソース型CMSのため、無料で使うことができます。

サーバやドメインを用意する費用はかかりますが、WordPressのシステム自体は無料で利用が可能です。独自ドメインを利用しても、ドメイン取得費用以外は必要ありません。
 

専門知識がなくてもWebサイト構築ができる

HTMLやPHPなど、これまでWeb制作に必要とされていた専門知識がなくても、WordPressを使えばWebサイトが作成できます。レイアウト変更、画像や文書の挿入といった作業も簡単なので、効率的なWebサイト構築が可能です。
 

プラグインやテーマが多くカスタマイズ性が高い

WordPressには、標準で搭載されていない機能が「プラグイン」という形で豊富に配布されており、これをインストールする事によって、Webサイトにさらに多くの機能を持たせる事が出来ます。

また、外観を構成するデザインや機能がパッケージになった「テーマ」も豊富に配布されています。テーマをインストールすることで、デザインの手間をかけず、誰でもおしゃれで高機能なWebサイトを作れるのが利点です。
 

更新が手軽にできる

もともとWordPressはブログサイト作成のツールであったことから、日々の情報をこまめに発信する使い方にも向いています。企業用のブログを運営する場合でも、誰でも手軽に新規投稿や編集などができるため、複数人での運用もしやすいでしょう。
 

担当者変更時の引き継ぎがしやすい

シェア率の高いWordPressなら、使い方などの情報も数多くWeb上に公開されているため、操作方法がわからなくても、すぐに調べられます。そのため、独自開発された複雑なシステムに比べて、担当者変更時の引き継ぎがしやすいといえるでしょう。

以上のメリットから、次のようなWebサイトは特にWordPressでの制作に向いているといえます。

  1. 個人Webサイト(趣味のWebサイト)
  2. 中小規模の企業Webサイト
  3. ブログサイト(個人・ビジネス)
  4. アフィリエイトサイト

 

WordPressを使うデメリット

ここでは、WordPressを使うデメリットを見ていきましょう。

WordPressを使うデメリット

 

セキュリティ対策が難しい

世界中で使われているWordPressは、搭載されている機能や情報量が多い反面、ハッカーの標的にもなりやすいので注意が必要です。

ハッカーからの攻撃を防ぐためにはセキュリティ対策が必須ですが、高度な設定と専門知識が必要になるため、大量の顧客データを扱うECサイトの構築などは不向きでしょう。機密性の高いデータを扱う場合は、Web制作会社への外注もおすすめです。

 

システムのバージョンアップに注意が必要

WordPressのシステムとプラグインは定期的にバージョンアップが行われます。

システムとプラグインは互換性があります。システムだけバージョンアップしてもプラグインが動かなくなることがあるので、注意が必要です。

これらのデメリットから、次のような場合はWordPressを用いたWebサイト構築はあまり向いていないといえます。

  1. 複雑な検索機能が付いているWebサイト
  2. 大規模なWebサイト
  3. 顧客情報を扱うような高いセキュリティが必要なWebサイト

 

目的に合わせてWordPressを有効活用しよう

WordPressを有効活用すれば、Web制作の専門知識がなくてもWebサイトが作れたり、手軽に高機能なページにできたりと、Web制作の生産性を大きく高められます。一方で、セキュリティの脆弱性などのデメリットもあるため、WordPressを活用することが、本当に達成したい目的の助けになるかどうかを見極めることが必要です。

また、CMSには、WordPress以外にも多くの種類があります。十分に比較検討し、最適なツールの導入につなげてください。

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トピック: CMS

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