自社ホームページを開設するにあたって、開設後の編集・修正・更新といった作業を内製したいと考えている事業者様は多いのではないでしょうか。ホームページの構築方法を工夫することで、運用を社内で行うことは可能です。


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今回は、ホームページの編集・修正・更新の内製が可能な構築方法や、運用を内製化するメリットをわかりやすく解説します。具体的な運用方法とあわせて見ていきましょう。
ホームページを自社で編集・修正・更新できるようにする3つの方法
ホームページの編集・修正・更新を内製する方法として、下記の3つのパターンが挙げられます。
それぞれの構築方法について詳しく解説します。
方法1:HTML/CSSでコーディングする
難易度:★★★(難しい)
自社でHTML/CSSをコーディングしてホームページを構築する方法です。HTMLとはホームページの内容を記述するマークアップ言語、CSSはホームページの体裁を整えるスタイルシート言語のことを指します。
自社でイチからホームページを構築することになるため、自由度が高く思いどおりのデザインや機能を実現できる点が大きなメリットです。
一方で、HTML/CSSの知識が必須となることに加え、編集・修正・更新のたびにFTPソフトを使ってHTMLファイルをサーバーにアップロードしなくてはなりません。この方法でホームページを運用するには、技術的な知識やスキルを備えた人材が社内に在席している必要があります。
方法2:WordPressで構築する
難易度:★★☆(比較的簡単)
WordPressは、Webブラウザ上でホームページの構築が可能なCMS(コンテンツマネジメントシステム)の1つです。WordPressを利用することで、ホームページを比較的簡単に構築できるほか、編集・修正・更新の手間も軽減できます。
こうしたWordPressの長所を生かすには「テーマ」と呼ばれるテンプレートを使用するのが得策です。テーマには無料/有料の両方のタイプがあり、種類も数多くあることから、自社のイメージに近いテーマを活用することでホームページの構築・運用を手軽に進められます。一方で、特殊な機能をホームページに実装したいようなケースでは、HTML/CSSの知識が必要になる点に注意が必要です。
方法3:ホームページ作成サービスを活用する
難易度:★☆☆(簡単)
ホームページ作成サービスとは、ホームページを簡単に構築できるよう提供されているサービスのことを指します。あらかじめ用意されているテンプレートを利用するため、HTML/CSSを使うことなく直感的にホームページを構築可能です。
ホームページを編集・修正・更新に関しても編集画面上で完結するので、短時間で簡単に作業を終えられます。ただし、サービス側が提供しているデザインや機能しか実装できないなど、制約が多い点に注意が必要です。ホームページ作成サービスによっては、独自ドメイン(自社が独自に取得した文字列を含むURL)を利用できない場合もあります。
ホームページを自社で編集・修正・更新する4つのメリット
ホームページの編集・修正・更新を外注するのではなく、自社で行うことでどのようなメリットを得られるのでしょうか。主なメリットとして挙げられるのは下記の4点です。
メリット1:いつでも素早く更新できる
1つめのメリットは、編集・修正・更新をいつでも素早く完了できることです。さまざまな作業を外注先へ依頼するには、相応の準備が欠かせません。たとえば、どのページのどの箇所を変更したいのか、修正したい内容などを含めて正確に伝える必要があるからです。
一方、編集・修正・更新を社内で進められれば、作業内容を担当者が確認するだけで済みます。作業完了までのタイムラグが発生しにくく、必要な修正を速やかに反映できる点が大きなメリットです。
メリット2:自社の方針を踏まえて作業を進められる
作業担当者が社員なら、自社の方針を踏まえて作業を進められるというメリットもあります。外注先へ依頼する場合、自社の方針やコンセプトなどを外注先の担当者に共有し、理解を得るプロセスが欠かせません。
意図が正確に伝わっていなければ、想定していなかった修正が加えられてしまう可能性もあります。こうしたプロセスを省略できるほか、自社の方針を熟知している担当者が作業を進められることは、編集・修正・更新を内製化する大きなメリットといえるでしょう。
メリット3:外注費を抑えられる
編集・修正・更新作業を内製化することによって、外注費の抑制につながることもメリットの1つです。外注先との契約内容によっては、更新作業が必要になるたびに外注費が発生したり、あらかじめ更新作業費を含めた管理費を支払ったりする必要があります。こうしたコストを削減し、最小限の費用でホームページを維持できることは、内製化できる作業の割合を高めるメリットといえます。
メリット4:タイムリーな更新がSEO効果をもたらす
ホームページを必要に応じて迅速に編集・修正・更新できることは、SEOにもよい影響をもたらします。SEOとは、検索エンジン最適化のことです。検索エンジンは、情報の鮮度が高いホームページを検索結果の上位に表示する傾向があります。
反対に、古い情報やタイムリーではない情報を掲載し続けていると、検索順位を下げる原因となりかねません。最新情報やタイムリーな話題を迅速に反映できることは、編集・修正・更新を内製化するメリットの1つといえるでしょう。
ホームページの編集・修正・更新を自社で進める際のやり方
ホームページの編集・修正・更新を内製する際の基本的な進め方を紹介します。作業の全体像を把握し、自社にとって適したホームページの構築方法を検討する際に役立ててください。
1. HTML/CSSで構築されたホームページの場合
自社でコーディングして構築したホームページの場合、次の手順で編集・修正・更新を行います。
- サーバーの管理画面を開く
- 修正したいファイルをダウンロードする
- ファイルの内容をテキストエディタで修正する
- ファイル名をテスト用のものに変更する
- テスト用ファイルをサーバーにアップロードする
- 修正箇所が正しく反映されていることを確認する
- 問題なければ本番用ファイルをアップロードする
- 修正箇所が問題なく反映されていることを確認する
この方法では、編集・修正・更新作業のたびにFTPソフトを使ってサーバーにファイルをアップロードする必要があります。アップロードする場所を間違えたり、適切なファイル形式になっていなかったりした場合、ホームページ全体の表示や動作に影響するおそれがあるため、作業時には細心の注意が必要です。
2. WordPressで構築されたホームページの場合
WordPressを活用して構築したホームページの場合、次の手順で編集・修正・更新を行います。
- WordPressの管理画面にログインする
- 管理画面上で修正作業を行う
- プレビューで修正箇所が問題なく反映されていることを確認する
- 問題なければ更新ボタンを押下する
- 実際のホームページで修正箇所が問題なく反映されていることを確認する
WordPressをはじめとするCMSは、こうした編集・修正・更新をしやすくするためのツールです。よって、HTML/CSSで構築されているホームページよりも少ない工数で更新作業を完結できます。
3. ホームページ作成サービスを活用する場合
ホームページ作成ソフトで構築したホームページの場合、次の手順で編集・修正・更新を行います。
- ホームページ作成ソフトの管理画面にアクセスする
- 管理画面上で修正作業を行う
- プレビューで修正箇所が問題なく反映されていることを確認する
- 問題なければ更新ボタンを押下する
- 実際のホームページで修正箇所が問題なく反映されていることを確認する
具体的な操作方法は、利用するサービスごとに異なります。なお、修正可能な箇所は限定されており、WordPressなどのCMSよりも自由度は低くなりやすい点に注意が必要です。
ホームページの編集・修正・更新は自社で実施するのがおすすめ
今回紹介したとおり、ホームページの編集・修正・更新を自社で行う方法は複数あります。内製化することにより、外注費を抑えられるだけでなく、ホームページの運用に必要な作業を迅速かつ効率的に進められる点が大きなメリットです。編集・修正・更新を自社で実施することを前提に、ホームページを構築してみてはいかがでしょうか。
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