【初心者向け】企業ホームページの作り方と作成方法の選び方、作成の流れを解説

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水落 絵理香(みずおち えりか)
水落 絵理香(みずおち えりか)

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企業ホームページを作りたい・リニューアルしたいと考えているものの、何から手をつければよいのかわからないと感じていませんか。ホームページの作成方法は作成者の知識・スキルや、作成したいWebサイトが個人向けか企業向けかといった目的によっても異なります。

【初心者向け】企業ホームページの作り方と作成方法の選び方、作成の流れを解説

本記事では、初心者向けに企業ホームページの主な作り方と、作成方法の選び方についてわかりやすく解説しています。ホームページを作成する際の基本的な流れとともに見ていきましょう。

ホームページの作り方3パターン

ホームページの作り方3パターン

ホームページの作り方には、「HTML・CSSでコーディングする方法」「CMSを活用して自作する方法」「ホームページ作成サービスを活用する方法」の主に3パターンがあります。それぞれの作成手順とメリット・デメリットを押さえておきましょう。
 

パターン1:HTML・CSSでコーディングする方法

HTMLやCSSを用いて、自身でイチからホームページを作成する方法です。ホームページは基本的に、マークアップ言語(HTML)やスタイルシート言語(CSS)によって構成されています。テキストエディタにHTML・CSSを記述し、ファイルをサーバーにアップロードすることでホームページとして表示されるという仕組みです。

【メリット】

ホームページを全面的に自作するため自由度が高いことに加え、オリジナルコードで記述するためセキュリティ面でのリスクが低減されます。顧客の情報漏えいやWebサイト改ざんといったトラブルが少なくなるでしょう。

【デメリット】

自身でHTML・CSSをすべて記述することになるため、相応の知識・スキルが求められます。ホームページを初めて作成する方にとって、ややハードルが高い作り方といえるでしょう。

なお、オリジナルサイトの制作を一括して外注する方法もあります。この場合、自社で制作する手間がかからない反面、制作コストが高くなりがちです。コストを抑えつつより手軽な作成方法を選びたい場合には、後述するCMSやホームページ作成サービスを活用することをおすすめします。

 

パターン2:CMSを活用して自作する方法

CMS(Contents Management System)を活用してホームページを自作する方法もあります。CMSとは、ホームページを構成するコンテンツ(テキストや画像、デザインなど)を保存・管理するためのシステムのことです。CMSの一例として、下記のツールが挙げられます。

  • Content Hub:CRMとの連携により、顧客管理も手軽に行えるCMS
  • WordPress:豊富なテーマやプラグインを利用して、ブログ感覚で作成できるCMS

【メリット】

HTMLやCSSの知識がなくてもホームページを作成できることや、無料から有料まで幅広いテーマ(テンプレート)が用意されている点がメリットです。また、コンテンツの更新が容易にできるため、ホームページ公開後の管理がしやすいという長所もあります。

【デメリット】

目的に応じてテーマをカスタマイズしたい場合には、PHPなどのプログラミング言語やHTML・CSSの知識が欠かせません。また、セキュリティ対策を適切に施すにはテーマやCMS自体のアップデートを不定期に行う必要があります。

たとえば、テーマのカスタマイズのみ外注するなど、一部の工程を外部の事業者に委託する方法もあります。ホームページ構築のための予算は確保できるものの、運用は自社で行いたい場合にはCMSを活用する方法がおすすめです。
 

パターン3:ホームページ作成サービスを活用する方法

ホームページ制作に必要な知識・スキルの面で不安がある場合には、ホームページ作成サービスを利用する方法がおすすめです。ホームページ作成サービスとは、サーバー・ドメイン・ホームページ作成ツールがセットになっており、クラウド上でホームページを簡単に作成できるサービスのことです。

ドラッグ&ドロップ操作で直感的にページを構築したり、用意されているテンプレートを編集したりするだけで、初心者でも簡単にホームページを作成できます。主なホームページ作成サービスは次のとおりです。

  • Wix
  • Jimdo
  • Ameba Ownd
  • ペライチ
  • Canva

【メリット】

専門知識が不要でホームページを作成できるほか、テンプレートを活用して初心者でも手軽に制作できる点が大きなメリットです。ホームページ作成が初めての方でも取り組みやすいでしょう。

【デメリット】

あらかじめ用意されているテンプレートの範囲内で作成するため、デザインの自由度が低いことや、独自ドメインが使用できないサービスも多いことがデメリットです。また、将来的にサービス自体が終了した場合、ホームページを存続できなくなるリスクがあります。

 

ホームページ作成方法の選び方

ホームページの作成方法を選ぶ際のポイントは、主に下記の5点です。

  1. 予算
  2. 制作スキル
  3. 規模・デザイン
  4. 制作期間
  5. 公開後の更新頻度・更新内容

それぞれ具体的な選定ポイントを見ていきましょう。
 

1. 予算

はじめに挙げられる条件は、予算です。ホームページの作成方法によって発生する費用に差があるため、自社の予算に合った作成方法を選ぶ必要があります。作成方法ごとに必要な費用と目安は次のとおりです。

作成方法

必要な費用と目安

ゼロから自作

・サーバー、ドメイン、制作ソフト代
・月額4,000〜6,000円程度

CMSを活用

・サーバー、ドメイン代
・無料または月額1,000〜5,000円程度
(参考:Content Hub Starterプランの場合:月額2,400円〜)

ホームページ作成サービスを活用

・無料または月額1,000〜5,000円程度

ホームページ作成サービスの中には無料で作成できるものもありますが、制約が多いことがデメリットとなりがちです。コストと労力のバランスがいいのはCMSといえるでしょう。
 

2. 制作スキル

ホームページ制作に必要とされるスキルや知識も重要な判断基準となります。初めてホームページを作成する場合には、CMSまたはホームページ作成サービスを活用するのが現実的でしょう。

制作会社にホームページ作成を一括して依頼する方法もありますが、制作に加えて先々のメンテナンスも継続的に依頼することになるケースが多く、ランニングコストがかさむ可能性がある点に注意が必要です。
 

3. 規模・デザイン

作成するホームページの規模とデザインの自由度は、一般的に制作の難易度に比例します。自由度の高さを重視するならHTML・CSSでコーディングするのが得策ですが、求められるスキルは高くなりがちです。反対に、ホームページ作成サービスを利用すれば簡単に作成できますが、テンプレートの範囲内でしかカスタマイズができないケースが多く見られます。

比較的簡単に作成でき、一定のカスタマイズ性も確保する作成方法としては、CMSの有料テーマを活用する方法や、テーマをCSSでカスタマイズする方法が挙げられます。
 

4. 制作期間

ホームページを公開するまでのスピードを重視するか、クオリティを重視するかによって、適した作成方法は異なります。スピーディーに作成したい場合には、テンプレートが用意されているCMSやホームページ作成サービスを活用するとよいでしょう。

制作期間の短さと、公開後のメンテナンスのしやすさのバランスがいいのはCMSといえます。ホームページ公開までの期間だけでなく、公開後の更新作業などに要する工数や扱いやすさなども重視して作成方法を選ぶことが大切です。
 

5. 公開後の更新頻度・更新内容

ホームページの公開後、コンテンツをどの程度の頻度で更新する見込みであるか、更新内容がどの程度複雑かという点も加味しておく必要があります。CMSはそもそもコンテンツの更新を効率化することを目的としたツールのため、更新のしやすさはトップです。また、ホームページ作成ツールもサービスによっては更新しやすいUIを備えているものが見られます。

一方、HTML・CSSでコーディングした場合、更新のたびに毎回コーディングを必要とするため、更新のしやすさという点では他の2つの方法よりも劣ります。

下表は、ここまでに紹介してきた5つの観点をまとめたものです。

 

HTML・CSSによるコーディング

CMSを活用

ホームページ作成サービスを活用

予算

低(外注する場合は中〜高)

低〜中

低〜中

制作スキル

必要

不要(カスタマイズする場合は必要)

不要

規模・デザイン

大規模サイトも可
自由度が高い

小〜中規模サイト
自由度も比較的高い

小規模サイト
自由度は低い

制作期間

長い

短い

短い

更新のしやすさ

更新しにくい

更新しやすい

更新しやすいサービスもある

 

ホームページを作成する流れ

作成方法の違いによって変わってきますが、ホームページを作成する際には基本的に以下の5ステップで進んでいきます。
 

ステップ1:企画

ホームページは作成したらその後も長くマーケティングツールとして活用していくため、しっかりと企画を練ることが重要です。

「問い合わせを増やしたい」「人材の採用を強化したい」など、まずはホームページを作る目的をはっきりさせます。

その後、ゴールをできるだけ具体的かつ客観的な数値で設定し、ターゲットを設定、トレンドを分析など、準備を進めていきます。
 

ステップ2:Webサイト設計

 

ステップ3:デザイン制作

自社で作成する場合、制作会社に依頼する場合にかかわらず、実際の作成に入る前にサイト設計を行います。

具体的には、UXデザイン、コンテンツ企画、サイトマップ作成、ワイヤーフレーム作成などの設計があります。
 

ステップ4:実装

設計内容に沿って、デザイン制作を行っていきます。

具体的には、ホームページ各所のデザインコンセプトを定めた後、素材の準備を行い、デザインカンプの作成を行います
 

ステップ5:公開

テストまで行って問題なければ、ホームページを公開します。

ホームページ作成の基本的な流れについては、以下コラムにてさらに詳しく解説しています。

 

自社に適したホームページの作り方を選択しよう

初心者には難しいと思われがちなホームページ作成ですが、CMSやホームページ作成サービスを活用することで比較的簡単に制作を進められます。一方で、作成方法ごとにそれぞれメリット・デメリットがあるため、今回紹介した選定ポイントを参考に、自社の目的や条件に合った作成方法を選ぶことが大切です。

まずは、ホームページを作成する目的や想定している予算について社内で確認した上で、条件を満たす作成方法を選びましょう。

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