CRMツールの導入を検討している企業の多くが直面するのが、
「どのツールを選べば良いんだろう…」
「自社の業務と相性が良いツールはどれなんだろう…」という疑問です。
CRM・MA導入の事前準備チェックリスト
CRMやMAを導入する際にマーケティング施策別に準備するべきことをチェックリストにしてまとめました。
- CRM導入の事前準備チェックリスト
- MA導入の事前準備チェックリスト
- カスタマージャーニー作成テンプレート
- カスタマージャーニー作成サンプル
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全てのフィールドが必須です。
CRMツールへの需要は急激な高まりを見せており、Fortune Business Insightsの調査によれば、世界のCRM市場規模は、2023年の914億3,000万ドルから、2032年までに2,627億4,000万ドルに成長されると予想されています。
そうなると当然、新たなCRMツールの開発も進み、選択肢が増えるため、導入を検討している企業の「どのツールを選ぶか」という悩みは、ますます深刻なものになるでしょう。
万が一選択を誤り、自社の業務と合わないツールや使いにくいツールを導入してしまうと、社内に浸透しない・使いこなせないなどの問題が生じ、結果として
- 導入コストが無駄になる
- 他のCRMツールに乗り換えるための手間や費用がかかる
など、労力面・費用面での大きなロスを招きかねません。
そのような事態を避けるためには、各CRMツールの特徴を知り、自社に合ったものを慎重に選択することが大切です。
そこで本記事では、数あるCRMツールの中からおすすめのツールを下記のとおり16個選定し、それぞれの特徴や機能、そして「どんな企業におすすめのツールか」といった点を、どこよりも分かりやすく詳細に解説していきます。
ツール名 |
おすすめの企業 |
---|---|
企業全体で活用できる、無料もしくはリーズナブルなツールを探している企業 |
|
カスタマイズ性や拡張性の高いツールを使いたい企業 |
|
データ分析機能の正確性・柔軟性を重視したい企業 |
|
UIのカスタマイズ性や幅広い業務アプリケーションの存在に魅かれる企業 |
|
導入時はもちろん運用・定着のための充実したサポートを求める企業 |
|
高度なAIを活用し、顧客情報の入力も徹底的に効率化できるCRMを求める企業 |
|
現場の営業担当者が使いやすいことを重視している企業 |
|
既存の基幹システムやECなどと連携を図りつつ、LINEで顧客と繋がりたい企業 |
|
ユーザー数による費用の変動が無いCRMを探している企業 |
|
FastHelp5 |
コンタクトセンターで蓄積した顧客情報を企業づくりに活かしたい企業 |
triplaConnect |
宿泊予約ツールと併せて導入し、顧客情報の一元化を図りたい企業 |
トレタ予約管理システム |
トラブルから店を守りつつ、顧客との良好な関係性を構築したい企業 |
PORTERS Agent |
マッチング業務の効率と正確性を上げ、求人者・求職者双方のニーズに答えたい企業 |
Loyal Customer Vision |
実店舗・Web店舗双方の顧客管理ができるツールを探している企業 |
うちでのこづち |
ECサイトのファンを確実に増やしていきたい企業 |
UPWARD |
訪問営業中に使いやすいツールを探している企業 |
本記事を参考にすれば、自社にとって最適なCRMツールを選定できるでしょう。是非参考になさってください。
※本記事でご紹介するCRMツールの料金などは、いずれも2024年10月時点の情報です。
最新の情報を知りたい方は、各ツールの公式サイトをご参照ください。
1. おすすめのCRMツール16選を比較表で紹介!
まずは、本記事でご紹介するおすすめのCRMツール16選を比較表でご紹介します。
自社でCRMを導入する際に見るべき項目や機能について、各CRMを簡単に比較できるようになっています。
これらの表を参考に、まずはどんなCRMがあるのか、自社にはどれが合っていそうか大まかに見当をつけておきましょう。
ツール名 |
料金 |
運用形態 |
サポート |
無料トライアル | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
【初期費用】無料
【月額費用】無料(2ユーザーまで)〜 |
クラウド |
無料プラン:ヘルプサイト、コミュニティ
有料プラン:チャット、メール、電話 |
なし
※2ユーザーまで期間無制限で利用可能 |
多機能なのに無料で使える
|
|
【初期費用】無料
【月額費用】Starter:3,300円〜 ※1ユーザーごと |
クラウド
|
ヘルプサイト、電話(緊急性、重大性が高い場合)
|
30日間
|
自社に合わせて自在にカスタマイズできる
|
|
【初期費用】要問合せ
【月額費用】要問合せ |
クラウド
|
ヘルプサイト上での問合せ、電話(重大性が高い場合)
|
なし
|
正確で柔軟な分析機能に強み
|
|
【初期費用】無料
【月額費用】無料版:無料(3ユーザーまで) 有料版:2,640円〜 ※1ユーザーごと |
クラウド
|
ヘルプサイト、ヘルプサイト上での問合せ
|
15日間 |
柔軟なUIのカスタマイズと幅広い業務アプリの利用ができる
|
|
【初期費用】無料
【月額費用】12,100円 (閲覧のみ)6,600円 ※1ユーザーごと |
クラウド/オンプレミス
|
サポートデスク、対面、集合研修
|
30日間
|
導入〜定着まで手厚くサポート
|
|
【初期費用】要問い合わせ
【月額費用】38,280円〜 ※月額費用は最低10ユーザー分から、1ユーザー追加ごとに増額 |
クラウド
|
メール、チャット
|
14日間
|
高度なAIによる営業業務効率化が叶う
|
|
【初期費用】無料
【月額費用】30,250円(5ユーザーまで)〜 ※1ユーザー追加ごとに増額 |
クラウド
|
メール、チャット
|
あり(期間は要問合せ)
|
営業担当の使いやすさが追求されている
|
|
【初期費用】129,800円〜
【月額費用】22,000円〜 |
クラウド
|
ヘルプサイト、メール、電話
|
14日間
|
LINEを使った顧客との関係構築に強み
|
|
【初期費用】無料
【月額費用】60,500円〜 ※レコード数(データ数)に上限あり、超過した場合は超過料金が発生する (ユーザー数は無制限) |
クラウド
|
ヘルプサイト、ヘルプサイト上での問合せ
|
あり(期間は要問合せ)
|
大人数でもリーズナブルに使いやすい
|
|
【初期費用】要問合せ
【月額費用】要問合せ |
クラウド/オンプレミス
|
ヘルプサイト、メール、電話
|
なし
|
コンタクトセンターの応対品質向上と業務の効率化が叶う
|
|
【初期費用】要問合せ
【月額費用】要問合せ |
クラウド
|
チャット、問合せフォーム
|
なし
|
宿泊業の顧客満足度向上に貢献
|
|
【初期費用】要問合せ
【月額費用】要問合せ |
クラウド
※iPadアプリとして使用 |
Q&A、オンラインマニュアル
|
1か月間
|
飲食業における顧客との関係構築とトラブル防止を両立
|
|
【初期費用】100,000円
【月額費用】15,000円 ほか ※1ユーザーごとの利用料金、11ユーザー目以降は月額7,500円 |
クラウド
|
メール、電話、対面等
|
30日間
|
人材紹介業における顧客(求職者)と企業のマッチングを管理
|
|
【初期費用】要問合せ
【月額費用】要問合せ |
クラウド
|
メール、電話
|
要問合せ
|
アパレル業における上質な接客サービスの提供を実現
|
|
【初期費用】要問合せ
【月額費用】66,000円~ ※顧客数に応じた従量課金制 ※詳しくは要問合せ |
クラウド
|
チャットワーク、メール、電話、勉強会、ヘルプサイト
|
あり(詳細は要問合せ)
|
ECの顧客ニーズを把握しリピートを促進
|
|
【初期費用】110,000円
【月額費用】4,180円〜 ※1ユーザーごとの利用料金 |
クラウド
|
活用ガイド、テクニカルサポート窓口
|
なし
|
移動の多い訪問営業の業務を効率化
|
ツール名 | 営業進捗管理 | 見込み客管理 | 問い合わせ管理 | 分析 | スマホアプリ | MA | SFA | 外部連携 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
◯
|
◯
|
◯
|
◯
|
◯
|
◯
|
◯
|
Gmail等のメール、Facebook Messenger
、Slackなど |
|
◯
|
◯
|
◯
|
△
(有償の追加機能) |
◯
|
×
|
◯
|
メールクライアント、Slackなど特に柔軟
|
|
◯ |
◯ |
◯
|
◯ (特に強みあり) |
◯
|
◯
|
◯
|
◯ (詳細は要問合せ) |
|
◯
|
◯
|
◯
|
◯
|
◯
|
◯
|
◯
|
◯
|
|
◯
|
◯
|
◯
|
△
(有償の追加機能) |
◯
|
×
|
◯
|
基幹システム、
Excelなど |
|
◯
|
◯
|
◯
|
△ (詳細な分析には別途BIツールの導入が必要) |
◯
|
×
|
◯
|
Zoom、メール、チャットツール、Googleグループウェアなど
|
|
◯
|
◯
|
◯
|
◯
|
◯
|
△ (一部搭載。本格的な機能は別途ツールの導入が必要) |
◯
|
MoneyForward、freee、sansan(名刺管理)、Googleグループウェアなど
|
|
×
|
×
|
×
|
×
(別途ツールの導入が必要) |
×
|
×
|
×
|
Excel、基幹システム、ECサイト、CDPなど
|
|
◯
|
◯
|
要問合わせ
|
◯
|
◯
|
×
|
◯
|
要問合わせ |
|
×
|
×
|
◯
|
×
|
△
(スマホからの利用は可能) |
×
|
×
|
CTI、音声録音装置など
|
|
×
|
◯
(宿泊業界に特化した形で提供) |
◯
|
×
(別途ツールの導入が必要) |
×
|
×
|
×
|
PMSデータ取り込みなど
|
|
×
|
×
|
×
|
◯
|
△
(スマホからの利用は可能) |
×
|
×
|
各種グルメサイト、POSなど
|
|
◯
(選考プロセス管理として提供) |
×
|
×
|
×
|
×
|
◯
|
×
|
各種求人媒体、自社サイト、ERPなど
|
|
×
|
×
|
×
|
◯
|
×
|
×
|
×
|
要問合せ
|
|
×
|
×
|
×
|
◯
|
×
|
◯
|
×
|
各種ECカート、基幹システム、POSシステムなど
|
|
◯
|
×
|
×
|
×
|
◯
|
×
|
△
(Salesforceなどと連携が必要) |
Salesforce、Microsoft Dynamics 365など
|
SFA機能やMA機能もカバーした幅広いCRMツールもある
CRMのなかには、Sales CloudやZoho CRMのように、SFAやMA機能までもカバーしている、対応範囲がより幅広いタイプもあります。
- SFA機能:案件情報や進捗状況、売上データの管理などで、営業を支援する機能
- MA機能:マーケティング自動化のツールで、見込み客との関係構築をサポートする機能
顧客情報に加えて、売上アップに欠かせない営業活動やマーケティングの支援機能もあるCRMシステムを選ぶことで、ビジネス全体の効率や生産性を底上げできるでしょう。
それぞれの機能について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にご覧ください。
いかがでしょうか?
自社に合っていそうなCRMがいくつか見つかったという方もいらっしゃるかもしれません。
この後続けてCRMツール選びのポイントについても詳しく解説するので、自社に導入すべきCRMを本格的に選んでいきましょう。
2. CRMツール選びのポイント
ここからは、最適なCRMツールを間違いなく選んでいくために確認すべきポイントを詳しく解説します。
CRMツール選びにおいて確認すべきポイント
- 自社に合ったタイプや機能を選ぶ
- クラウド型かオンプレミス型か選ぶ
- 操作性の高いものを選ぶ
- 予算に合ったものを選ぶ
- セキュリティ対策が十分なものを選ぶ
1つずつ確認していきましょう。
2-1. 自社に合ったタイプや機能を選ぶ
まずは、自社に合ったタイプや機能を選びましょう。
CRMツールは、主に下記の2つのタイプに分かれます。
汎用型 |
一般的な機能を網羅しており、業界問わず利用できるCRMツール |
---|---|
業界特化型 |
機能や使い勝手が各種業界に特化されているCRMツール |
上記のように、汎用型は一般的な機能を網羅しています。
一方で業界特化型は、下記に記載するCRMの機能のうち、特定の機能が業界別に特化していることが多いです。
CRMの主な機能について、下記の表を見てみましょう。
CRMツールの一般的機能 |
|
---|---|
顧客情報管理機能 |
顧客情報(氏名・住所・メールアドレス・電話番号・家族構成・問い合わせ履歴・商談履歴など)を管理する機能 |
メール配信機能 |
該当する顧客に対し、セールス・イベント情報などのメールを配信する機能 |
問い合わせ管理機能 |
メールやWEBフォームからの問い合わせ内容を自動的に分類し、保存・蓄積する機能 |
営業進捗管理機能 |
各営業担当者が入力した営業情報を蓄積し、進捗や商談のプロセスを共有する機能 |
ファイル共有機能 |
メールに添付された書類などを関係部署間で共有・閲覧する機能 |
分析機能 |
顧客の行動履歴などから購買・消費の傾向を分析し、営業内容を最適化する機能 |
外部連携 |
・Gmail(送信履歴やメールアドレス情報などを共有) |
スマホアプリ |
スマホアプリでCRM上の情報を閲覧したり、登録したりする機能 |
SFA機能 |
【営業活動を支援する機能】 |
MA機能 |
【見込み顧客(リード)獲得〜育成を支援する機能】 |
業界に特化した機能 |
・コンタクトセンター(FAQ検索、類似コール検索など) |
似たように見えても、細かい機能や搭載している機能の範囲は各CRMツールによって異なります。
そのため、自社で理想通りに活用できるCRMを選ぶためには、しっかり機能を見ておかなければなりません。
例えば、「顧客情報を一元的に管理したいのはもちろん、より的確でスムーズな営業活動を促進したい」ということであれば、営業進捗管理機能(パイプライン管理機能)やSFA(営業支援)機能を重視すべきです。
自社にとってどの機能が必要かを選び、それに応じたCRMツールを選ぶようにしましょう。
POINT:CRMツールの中には特定機能に強みを持つものもある
CRMによっては、特定の機能に強みを持つものもあります。
例えばOracle Salesは、データベースに定評のあるソフトウェア会社オラクル社が開発したCRMなだけあって、「データ分析」機能の精度が他のCRMと比べて高いです。
自社で特に重視する機能があるなら、その機能に強みのあるCRMツールかどうかも合わせて見ておくようにしましょう。
2-2. クラウド型かオンプレミス型か選ぶ
次に、クラウド型かオンプレミス型のどちらかを選びましょう。
CRMツールの主流な運用形態には「クラウド型」と「オンプレミス型」があり、自社の状況に応じたツールを選択する必要があります。
クラウド型:
インターネット等を介してCRMツールにアクセスできるタイプ。オンラインであれば社内外問わずCRMツールを利用できる。
オンプレミス型:
社内にCRMツール用のサーバーを設置し、社内ネットワークを介してCRMツールにアクセスするタイプ。
情報セキュリティの観点から、大企業や金融業界では社内で完結するオンプレミス型を好む場合もある。
それぞれの概要を踏まえると、
・自社要件として顧客の情報を社内(のサーバー)のみで管理することが求められているならオンプレミス型
・必ずしもそうではなく、利便性も追求したいならクラウド型
を選ぶと良いでしょう。
2-3. 操作性の高いものを選ぶ
画面が見やすく、操作性の高いものを選びましょう。
社員が入力した最新の顧客情報を共有できる点がCRMツールの強みの1つであるにも関わらず、
・入力が面倒くさい
・使いにくい
と感じるようなツールを選んでしまうと、情報入力を後回しにしてしまう社員が現れるなど、真の効果が発揮できなくなるためです。
具体的には、以下のようなポイントを確認するようにしましょう。
確認すべき操作の利便性
・画面のレイアウトはスッキリしていて見やすいか
▼一例
・情報入力は簡単か(選択肢が適宜提示され、手入力を抑えられるか)
▼一例
・アイコンなど簡略化されたメニューに適宜インフォメーションが提示されるか
▼一例
無料トライアル期間が設けられているCRMツールや、デモの閲覧・操作が可能なツールがほとんどなので、それらをフル活用してしっかり操作性を確認してください。
なお、一例でお見せした画面は、本記事でも紹介する当社HubSpotの実際の画面です。
HubSpotの場合は2ユーザーまでなら無料で期間・機能の制限なくご利用いただけるので、自社にとって使いやすいかどうかを実際に業務に利用しながら吟味できます。
ぜひ、その操作性を確かめてみてください。
実際に運用する上で不安もあるならサポート体制についても要チェック!
いくら操作性が高くても、実際に運用していくとなると不安が大きい…という場合は、サポート体制が充実したCRMツールかどうかも見ておくと良いでしょう。
メールやチャットだけではなく、電話で相談できる、場合によっては対面でミーティングを行ってくれるようなサポートを提供してくれるCRMツールなら万が一操作の仕方が分からなくても安心です。
2-4. 予算に合ったものを選ぶ
当然のことではありますが、予算に合ったCRMツールを選ぶようにしましょう。
CRMシステムの費用相場は、オンプレミス型かクラウド型かによって大きく変わります。
クラウド型CRM |
初期費用:無料〜10万円程度 |
---|---|
オンプレミス型CRM |
初期費用:50〜200万円程度 |
また、下記のように具体的な費用項目がサービス会社によって異なります。
代表的なCRMシステムに導入・運用にかかる費用
- 導入費用(開発費用)
- 導入コンサル費用
- 月額固定費用
- ユーザーやライセンス追加費用
- データ超過料金 など
※サービス提供会社によって、必要になる費用項目は変わります。
導入費用はもちろんのこと、運用後の月額費用もしっかりと組み込んだうえで予算を確保しておかなければいけません。しっかりと把握するようにしてください。
【予算に合ったCRMツールを選ぶために押さえておくべきこと】
予算に合ったCRMを選ぶにあたり、お伝えしたいのが 企業の成長戦略を加味し、企業の将来の姿を思い描きながら費用について慎重に考えていただきたいということです。
なぜなら、ユーザー数に応じた従量制の料金プランが採用されているCRMツールが多く、企業の拡大を理由とするユーザー数の増加などに伴い、料金が上がっていくことが一般的であるためです。
そのため、現在の企業規模やユーザー数だけを考慮してCRMツールを選ぶと、企業の拡大に伴い予算オーバーしてしまう可能性も否めません。
費用削減のためにツールを乗り換える選択肢もありますが、データ移行などにかかる手間と負担の大きさを鑑みると、最初から企業の未来を見据え、長く使えるCRMツールを選ぶことが非常に重要なのです。
2-5. セキュリティ対策が十分なものを選ぶ
自社にとって、セキュリティ対策が十分なCRMを選ぶようにしましょう。
十分なセキュリティ対策がなされているCRMツールでなければ、大切な顧客情報を安心して預けられません。
ここでは参考までに、実際に世界中でCRMシステムを提供している、当社HubSpotのセキュリティ対策について一部ご紹介します。
HubSpotのセキュリティ対策例 |
|
---|---|
セキュリティ |
・標準SSL証明書 |
プライバシー |
・GDPRに準拠した情報の削除 |
参考:HubSpot「セキュリティー、プライバシー、管理・統制」より抜粋
参考:HubSpot「セキュリティー概要」より抜粋
※具体的なセキュリティ対策の内容は、各ページをご覧ください。
こちらをご覧いただいて、押さえておいていただきたいのが、上記はあくまでの当社がおこなっているセキュリティ対策の一部でしかないという点です。
CRMシステムで顧客情報を管理するのであれば、個人情報や機密情報漏えいを防ぐために、あらゆるセキュリティ対策をしなければならず、少なくともお見せした程度の対策は実施されているべきです。
こうしたセキュリティ対策の数や質は、専門的な知識がなければ判断が難しいところかと思いますので、社内や提携会社のエンジニアと共に慎重に確認してください。
なお、本記事でご紹介しているCRMツールに対しては、高い水準でセキュリティ対策を行っているものばかりですので、ご安心ください。
3. 【汎用型】おすすめCRMツール9選
ここからは、おすすめのCRMツールを「汎用型」と「業界特化型」の2種類に分けてご紹介していきます。
まずは「汎用型」からです。
汎用型のCRMツールには、「多機能で、使い方次第ではどんな業界・業種においても活用できる」という共通点があります。
そのため類似点が多く、それぞれのツールの違いが分かりにくい側面があるのですが、本記事では他のツールとの違いや特徴にしっかりと着目することで、各ツールの強みを分かりやすく解説していきます。
ご紹介するツールは、下記の9つです。
ツール名 |
おすすめの企業 |
---|---|
企業全体で活用できる、無料もしくはリーズナブルなツールを探している企業 |
|
カスタマイズ性や拡張性の高いツールを使いたい企業 |
|
データ分析機能の正確性・柔軟性を重視したい企業 |
|
UIのカスタマイズ性やZohoアプリケーションの存在に魅かれる企業 |
|
歴史ある国産ツールである点に安心感を覚える企業 |
|
高度なAIを活用し、生産性向上などを図りたい企業 |
|
現場の営業担当者が使いやすいことを重視している企業 |
|
LINEで顧客と繋がりたい企業 |
|
ユーザー数による費用の変動が無いツールを探している企業 |
1つずつ、見ていきましょう。
3-1. HubSpot CRM|多機能&優れたUIなのに無料で使えるコスパ最強ツール
出典:HubSpot
「HubSpot CRM」は、無料で使用することができるにも関わらず多機能なうえ、優れたUIをあわせ持つ、コストパフォーマンスが極めて高いツールです。
無料ながら、最大1,000件ものコンタクト(顧客情報)を登録することができるうえ、ストレージ量はなんと無制限です。
下記のとおり、多様な機能が利用でき、複数の部署をまたいで利用しやすいCRMです。
活用部署 |
搭載機能(一例) |
---|---|
営業 |
・営業パイプラインに沿った取引の整理 |
マーケティング |
・ランディングページの作成 |
カスタマーサービス |
・共通受信トレイの活用 |
また、下記画像のとおり、誰でも見やすいシンプルな画面設計になっており、ITの知識が乏しい人を含め、企業全体で活用できるように開発されています。
このように、無料とは思えないほどの機能性・利便性を誇るHubspot CRMですが、唯一注意が必要な点として、無料で利用する場合は「ユーザー数=2名までに限定されていること」が挙げられます。
Hubspot CRMにおけるユーザー数の制限を解除したい場合、Marketing Hub(マーケティング)やService Hub(カスタマーサポート)をはじめとする、有料のHubSpotソフトウェアのいずれかとの併用が必要です。
「大人数で使う場合は有料になってしまうのか…」と思われるかもしれませんが、実はそれでもHubspot CRMがコスパの良いツールであるという事実は変わりません。
なぜなら、各HubSpotソフトウェアの月額料金が1ユーザーあたり1980円~となっており、この後ご紹介する他のCRMツールと比べても、極めてリーズナブルな設定であるためです。
優れたCRMツールを少人数&無料で使いたいという企業はもちろん、他のHubspotソフトウェアとの併用により、更に利便性が向上したCRMツールを大人数でリーズナブルに活用したいという企業にもおすすめできます。
製品名 |
HubSpot CRM |
---|---|
導入形態 |
クラウド型 |
料金 |
【初期費用】無料 |
無料トライアル |
なし |
主要機能 |
・顧客情報管理(上限1,000件) |
外部システム連携 |
・Gmail、Outlook、Microsoft Exchange(メール) |
追加機能 |
・Marketing Hub(マーケティング) |
以下に実際の導入事例もご紹介していますので、ご参照ください。
導入事例
不動産投資検討者向けのセミナー参加者情報をスプレッドシートで管理していたのですが、顧客の方法を時系列で追いにくく、適切なアプローチがしにくい状態でした。
HubSpot CRMを導入してからは、その問題が改善。更に、リスト機能を使って年収など顧客のステータスごとにセグメントを分けるなどすることで、顧客によりそった適切なアプローチができています。
(不動産投資業界)
3-2. Sales Cloud|自在なカスタマイズが可能な業界No1ツール
出典:Sales Cloud
「Sales Cloud」は、世界No1のCRMプロバイダーとして名高いアメリカのSalesforce社が提供する、業界トップシェアのツールです。
Sales Cloud最大の特徴として挙げられるのは、下記のような多彩なカスタマイズが可能な点でしょう。
カスタマイズ内容 |
概要 |
---|---|
顧客情報や |
顧客情報やレポートの内容を好きなようにカスタマイズできる |
アプリ連携 |
Selesforce向けに開発された専用のアプリケーションストア・AppExchangeにて、約300ものアプリの中から自社に合ったものをインストールできる |
外部ツール連携 |
10種類以上のAPIが利用できるため、多くの外部ツールと連携できる |
この他にも、
- Marketing Cloudをはじめとする、他のSalesforceソフトウェアと連携する
- Salesforce Platformを導入し、ノーコードビルダーでオリジナルのアプリを開発する
など、様々な方法でツールを拡張することが可能で、Sales Cloudは、こういったカスタマイズを実施してこそ真価を発揮するツールであると言えるのです。
しかし、大変便利である一方、ITツールに不慣れな企業においては使いこなすことが難しいケースも。
Salesforce認定のパートナー企業によるサポートを受けて導入・定着を図っている企業も多くあり、その場合には、下記でご紹介する料金の他、コンサルティング料が発生することになります。
ITリテラシーの高い企業であれば、カスタマイズ性の高いSales Cloudを使いこなし、自社にとって最適なCRMツールとして導入・運用することができるでしょう。
製品名 |
Sales Cloud |
---|---|
運用形態 |
クラウド型 |
料金 |
【初期費用】無料 |
無料トライアル |
30日間 |
主要機能 |
・顧客情報管理 |
外部システム連携 |
・メールクライアント |
追加機能(有料) |
・Sales Engagement:販売業務の強化 |
実際の導入事例は以下をご参照ください。
導入事例
マーケティングからインサイドセールス、営業、カスタマーサクセスに至るまで、幅広い領域をカバーできる点に魅力を感じ、Sales Cloudを導入しました。
AppExchangからも、名刺管理アプリや重複した重複データ排除アプリを導入し機能を拡張。 外部ツールとの連携や、アプリの独自開発という選択肢もありましたが、カスタマイズの工数をかけることなくスピーディに機能を追加できるAppExchanは重宝しています。
(IT業界)
参考:理想的な成長速度指標を達成し年間経常収益が100億円に SaaSビジネスを支える戦略的オペレーション基盤の姿
また、中小企業やスモールスタートを切りたい方にはよりリーズナブルに利用できるStarter Suiteもおすすめです。
Starter Suite (スタータースイート) - セールスフォース・ジャパン →
3-3. Oracle Sales|正確で柔軟なデータ分析に定評があるツール
出典:Oracle Sales
「Oracle Sales」は、アメリカの老舗ソフトウェア開発会社であるオラクル社によって開発された、CRMとSFAの機能をあわせ持つツールです。
アメリカに本社を置く企業が開発した点や多機能な点など、先にご紹介したSales Cloudと共通点が多く、よく比較されるのですが、カスタマイズ性ではSales Cloudに劣る一方、データ分析には定評があります。
正確で柔軟なデータ分析(一例) |
|
---|---|
売上予測 |
顧客情報と売上目標を紐づけ、予測期間ごと・営業担当者ごとなど、様々な切り口から精度を改善しつつ、正確に売上を予測する |
スコアリング |
顧客属性・ニーズ・購入&利用履歴・その他あらゆる顧客情報を余すことなく分析し、成約確度の高さに応じた精度の高いスコアリングを実施する |
シナリオシミュレーション |
価格変動・販売量の増減・コスト変動など、様々な条件や数値を変更し、それらが売上や利益に与える影響をシミュレーションする |
ホワイトスペース分析 |
顧客ごと・製品ごとの軸で何がどこに売れているか(売れていないか)を分かりやすく表示し、どこにホワイトスペースがあるか・どの製品を提案すべきかを分析する |
上記のように、Oracle Salesのデータ分析機能は「正確で柔軟」です。
中でもホワイトスペース分析については、特に難しい設定をせずとも十分に役立つという声が上がっています。
この優れたデータ分析機能は、営業力や企業力を強化し、競合他社に負けない企業づくりをすることに役立つでしょう。
無料トライアルは用意されていませんが、活用方法を無料で相談したり、無料デモを見ることができるので、導入を検討している場合はこれらを活用するのがおすすめです。
製品名 |
Oracle Sales |
---|---|
運用形態 |
クラウド型 |
料金 |
【初期費用】要問合せ |
無料トライアル |
なし |
主要機能 |
・顧客情報管理 |
外部システム連携 |
要問合せ |
追加機能(有料) |
要問合せ |
実際の導入事例は以下をご参照ください。
導入事例
グローバルで一貫性のある営業用プラットフォームを探しており、Oracle Salesにたどり着きました。 売上予測の精度は97%。正確に分析されたデータを見て、決断し、ビジネスを完了できるようになるなど、こちらのツールの導入は、自社にとって画期的なものとなりました。
(コンサルティング業界)
参考:【事例】Oracle Sales Cloud導入事例:日立コンサルティング
Sales Cloud | オラクル | Oracle 日本 →
3-4. Zoho CRM|UIのカスタマイズと50以上のアプリケーションによる業務改善が可能なツール
出典:Zoho CRM
「Zoho CRM」は、リーズナブルな料金設定であるにも関わらず、CRMだけでなく、SFA・MAの機能までもが搭載されている、利便性の高いツールです。
Zoho CRMは、画面の見やすさや入力のしやすさなど、UIを向上させるためのカスタマイズ機能が充実しています。
UI向上のためのカスタマイズ機能 |
|
---|---|
レイアウト |
タブの作成・入力必須項目の設定・データ同士の関連づけ・ボタンやリンクの設置など、自社のシナリオに合わせて画面レイアウトの変更ができる |
キャンバス |
画面内に画像やアイコンを追加する・背景のカラーを変更するなどして、デザインを細部まで変更できる |
ウィザード |
入力された情報に応じて次々とフォームが切り替わるため、フォームに回答するだけで自然と必要な情報が揃う |
個人設定 |
1人ひとりのユーザーが使いやすいよう、ホーム画面をはじめとする様々な画面を個別に設定できる |
上記のようなカスタマイズを、ドラッグ&ドロップなど直感的な操作で完了できるため、ユーザーからは「専門知識が一切無くても、30秒あれば変更できる」と大変好評です。
下記は実際にキャンバスの機能を使ってカスタマイズした画面ですが、これを見るとZoho CRMのUIの素晴らしさを実感していただけるのではないでしょうか。
出典:Zoho CRM
その他、SFA・MAの機能が元々搭載されており、他のツールとの連携といった手間をかけずに利用できる点もポイントですが、Zoho CRMに登録することで、Zoho社が提供している50以上の業務アプリケーションが使えるようになる点も大きな魅力。
ノート作成アプリ・メールアプリ・会計アプリ・人事業務管理アプリなど、その種類は多岐にわたっており、それらを併用すれば、営業活動の枠を飛び越え、企業全体の問題点を丸ごと解決できてしまうかもしれません。
Zoho CRMは、このような幅広い機能をリーズナブルに活用したい企業や、豊富なカスタマイズ機能を用いてUIを向上させ、自社に合ったスタイルのツールを創作したい企業におすすめです。
製品名 |
Zoho CRM |
---|---|
運用形態 |
クラウド型 |
料金 |
【初期費用】無料 |
無料トライアル |
15日間 |
主要機能 |
・見込み客の管理 |
外部システム連携 |
・TeamViewerやZoom |
追加機能(有料) |
なし |
実際の導入事例は以下をご参照ください。
導入事例
ユーザーごとにダッシュボードの表示をカスタマイズできるなど、UIが親しみやすく、定期的に情報を更新する習慣が定着しつつあります。
また、Zoho Analyticsを使ってデータ集計をしたり、Zoho Flowを使ってGoogle シートへのアウトプットをしたりと、各種アプリケーションを活用して業務効率化を図っています。
(物流業界)
参考:Zoho CRMでエクセル二重管理から脱却し、「攻め」の営業体制へシフト。
【公式】Zoho CRM - CRM/SFAツールならZoho CRM →
3-5. eセールスマネージャーRemix|手厚いサポートが受けられる純国産ツール
「eセールスマネージャーRemix」は、1999年の発売以降、国内5,500社以上の企業の課題を解決してきた圧倒的実績のある、国産CRM・SFAツールです。
CRM・SFAツールの発祥の地であるアメリカでは、国土が広いこともあり、オフィス内で営業活動を完結させるのが一般的であるのに対し、日本では「足で稼ぐ」営業手法が多く採用されています。
eセールスマネージャーRemixは、こうした日本の営業スタイルに合わせて設計されており、下記のような機能が搭載されている点が特徴です。
機能 |
内容 |
---|---|
地図機能 |
・1件でも多くの営業先に訪問するための計画を立てられる |
日報機能 |
・スマホを使って出先から活動報告ができる |
上記からも分かるように、出先での操作性も重視されており、スマホアプリでも快適に操作することができます。
1つの画面に入力すると複数の情報(顧客情報・案件情報・スケジュールなど)が自動的に更新される「シングルインプット・マルチアウトプット」の仕組みが採用されているため、情報の入力も簡単です。
また、歴史ある国産ツールなだけあって、サポート体制も充実。
サポート体制の3STEP
- 導入サポート
- 稼働サポート
- 定着サポート
上記3STEPのサポート体制により、自社に合わせたスタイルで安定的にツールを運用できるよう、並走してくれるのです。
サポートデスクの対応の満足度が93.6%と高いことからも、対応の丁寧さがうかがえます。
国産ツールならではの機能や対応の丁寧さに魅力を感じるという場合には、こちらのツールの導入を検討すると良いでしょう。
製品名 |
eセールスマネージャーRemix |
---|---|
運用形態 |
クラウド型/ オンプレミス型 |
料金 |
【初期費用】無料 |
無料トライアル |
30日間 |
主要機能 |
・顧客情報管理 |
外部システム連携 |
・基幹システム連携 |
追加機能(有料) |
・マップライセンス |
実際の導入事例は以下をご参照ください。
導入事例
海外製のSFAツールが自社の体制に合わず、現場で使われなくなり、結果的に情報をExcelで管理・共有していた中で、新たなツールの導入を検討。
eセールスマネージャーRemixを選んだ大きな理由の1つ・手厚いサポート体制(導入後の勉強会や研修会など)のおかげで、今回は無事に定着し、営業業務の効率化を実現できています。
(通信業)
参考:株式会社インボイス様
【公式】国産CRM/SFA eセールスマネージャー|徹底したサポートで導入を成功に導く →
3-6. GENIEE SFA/CRM|高度なAIを用いた業務効率化が可能なツール
「GENIEE SFA/CRM」は、社員の半数近くがエンジニアで構成されているというテクノロジーカンパニー・株式会社ジーニーによって開発された国産CRM・SFAツールです。
国産ということで、先にご紹介したeセールスマネージャーRemixと比較されることが多いツールですが、強みとして、高度なAIを用いて下記のような業務効率化を実現できる点が挙げられます。
実現可能な業務効率化 |
内容 |
---|---|
音声データの文字起こし |
動画/音声データをツール内に登録すると、AIによって文字起こしされ、議事録として登録できる |
プロセスビルダー |
レコードを自動作成したり、項目値を自動更新したりできる (例:商談レコードに「申込日」が入力されたら、商談状況の値を「受注」に自動更新するなど) |
受注予測 |
過去の実績に基づいた予測から、戦略やアクションプランを策定できる |
ネクストアクションレコメンド |
商談や架電結果をツール内の活動履歴として登録することで、次に必要・有効なアクションをレコメンドしてくれる |
例えば音声データの文字起こしにおいては、非常に専門的な内容であったとしても、業界における専門用語をAIに学習させることで誤り率を低下させられるなど、とにかくAIの精度が高い点が特徴です。
更に、1ユーザーあたり月額1,078円という低価格なオプション機能で、最新のAIモデル・GPT-4が搭載されている「AIアシスタント機能」を導入すれば、上記の他に、
- 商談の事前準備:商談時の提案準備に必要な情報を短時間で調査できる
- 議事録の作成・文面の整形・要約:商談の文字起こしや要約も含む
- メール文章の作成:商談後のお礼メールなどの作成を自動化できる
- SFA/CRMデータ入力:AIアシスタントに話しかけるだけで情報が入力できる
など、AIが代行してくれる業務の幅がより一層広がります。
一部業務をAIに任せられると、残業代や人件費の削減が実現するだけでなく、コア業務への集中による生産性向上・対人の業務への集中による顧客満足度向上などを見込むことも可能なため、AIアシスタント機能は大いに導入する価値のある機能です。
その他、社内の半数近くがエンジニアであるという高い技術力を活かし、外部ツールとのカスタマイズ連携に対応してくれるなど、サポートも充実しており、99%という高いツール定着率を実現しています。
製品名 |
GENIEE SFA/CRM |
---|---|
運用形態 |
クラウド型 |
料金 |
【初期費用】要問い合わせ |
無料トライアル |
14日間 |
主要機能 |
・顧客情報管理 |
外部システム連携 |
・Zoom |
追加機能(有料) |
・メール配信機能 |
実際の導入事例は以下をご参照ください。
導入事例
Excelでの情報管理に限界を感じ、案件管理ツールとしてGENIEE SFA/CRMを導入しました。
案件ステータスが可視化できるようになり、課題だった長期案件の対応漏れや取りこぼしがほぼ0になった点・これまで1~2時間かけて行っていた営業会議のための集計や資料作成の時間がほぼ0になった点が、実感できる特に大きな変化です。
(商社)
参考:エクセル管理に限界を感じSFA導入を検討開始。SFA導入後、長期案件の対応漏れや営業会議の準備がほぼ0に
営業管理ツール顧客管理ツールならGENIEE SFA/CRM →
3-7. Mazrica Sales|後発組ながら勢いのある現場ファーストなツール
「Mazrica Sales」は、CRM業界に遅れて参入した後発組でありながら、各レビューサイトからセールス部門をはじめとする様々な部門で表彰されるなど、勢いのある国産ツールです。
一般的に導入ツールを決めるのは、管理者をはじめ、社内の上層部であることが多く、「管理者側がいかに各情報を把握しやすいか」という点が重視されがちであるため、現場でツールを使う営業担当者側の要望との間に齟齬が生じる事態が起こっていました。
Mazrica Salesはこの問題に着目し、「営業担当者がいかに楽しくやりがいをもって使えるか」に重点を置いて開発された現場ファーストなツールです。
現場ファーストな設計(一例) |
|
---|---|
優れたUI |
・少ない動作で簡単にデータ入力ができる |
データ入力の自動化 |
・各種業務ツールやデータベースと自動同期できる |
開発・コーディングが不要 |
・限られたリソース・スキルでの運用を前提に作られている |
具体的にどのような点が現場ファーストな設計になっているのかというと、上記のとおり。
中でも案件表示画面のUIには定評があり、ユーザーからは
- アプローチ・ヒアリングといった案件の状況ごとにカード形式で表示されるため分かりやすい
- カードをドラッグ&ドロップするだけで容易にステータス変更ができる
- 更新する回数が少ないカードは色が変わるため、対応漏れを防げる
などの声が上がっています。
実際の案件表示画面は、下記画像をご参照ください。
出典:【Mazrica Sales活用事例】取引先や担当者の顧客データを一元管理する方法
現場での使いやすさを重視したい企業や、ITリテラシーがそこまで高くなく、開発・コーディングをせずにツールを導入したい企業に向いているツールです。
製品名 |
Mazrica Sales |
---|---|
運用形態 |
クラウド型 |
料金 |
【初期費用】無料 |
無料トライアル |
あり(期間に関しては要問合せ) |
主要機能 |
・顧客情報管理 |
外部システム連携 |
・Google 、Microsoft、Caroon(グループウェア) |
追加機能(有料) |
要問合せ |
実際の導入事例は以下をご参照ください。
導入事例
ITに疎いメンバーでも使いこなせるかに重きを置いてツール選定をし、Mazrica Salesを導入しました。
直感的に操作できるUIやアクセスのしやすさ、状況を把握・共有しやすい点も気に入っています。
まるでオーダーメイドのツールかと錯覚するほど柔軟かつ迅速に答えてくださるカスタマ―サクセス担当の方々にも魅力を感じています。
(商社)
参考:既存SFA/CRM・MAツールからのリプレイスで、8割の営業担当が営業活動の変化を実感。マーケティング施策の精度向上も同軸で実現!
Mazrica Sales(旧Senses): 現場ファーストでビジネスの成長を支援するAI搭載のSFA/CRMツール →
3-8. Synergy!|顧客との関係性の構築にLINE配信が利用できるツール
出典:Synergy!
「Synergy!」は「伝えたいマーケティングメッセージを、顧客にきちんと届けるために。」という理念を実現するために、必要な機能のみを搭載しているシンプルなツールです。
Synergy!の基盤は、店頭・Web・メール・アプリ・SNS・Excelなど、あらゆる媒体と連携して顧客情報を一元管理できるデータベース。
このデータベースのみを運用することもできるのですが、下記のような機能を追加することで、顧客とのより良好な関係性の構築に役立てることが可能です。
機能 |
初期費用 |
月額費用 |
---|---|---|
データベース |
129,800円 |
22,000円~ |
メール配信機能 |
33,000円 |
11,000円~ |
アンケート機能 |
33,000円 |
16,500円~ |
LINEへの配信機能 |
33,000円 |
0円~ |
Webパーツ※ |
33,000円 |
11,000円~ |
※データベースに蓄積したデータをもとに、Webコンテンツ(バナーなど)の表示を出し分ける機能
「機能を追加する度に初期費用が追加されるなんて…」と思われるかもしれませんが、使い方次第では、他のCRMツールと比べてもコストが抑えられる可能性があります。
なぜなら、Synergy!の月額費用にはデータ件数に応じた従量制プランが採用されており、大人数で使用するケースでも、一定の費用で利用できるためです。
また、追加機能の中で特徴的なのが、LINEへの配信機能。
タイムリーな情報を届けられ、顧客の開封率も高いLINEですが、連携しようとすると特別な開発が必要となるCRMツールが多い中、Synergy!であれば、初期費用を支払うだけで簡単に連携することが可能です。
データベース内の顧客情報をセグメントして送る「セグメントLINE」や、会員登録からの経過期間に応じて段階的に送る「ステップLINE」などを活用することで、顧客との繋がりをより強固なものにすることができます。
一方、売上予測やスコアリングなどといった分析機能は搭載されていないので、注意しましょう。
製品名 |
Synergy! |
---|---|
運用形態 |
クラウド型 |
料金 |
【初期費用】129,800円〜 |
無料トライアル |
14日間 |
主要機能 |
・顧客情報管理(属性データ・行動データ) |
外部システム連携 |
・Excel |
追加機能(有料) |
・メール配信 |
実際の導入事例は以下をご参照ください。
導入事例
顧客への情報配信にLINEを追加することになったのですが、使用していたツールではLINEとの連携が難しく、メール・LINEどちらも扱えるツールを探していてSynergy!を導入しました。
従業員からもUIが見やすく、操作性が優れていると好評で、メールやLINEの配信結果のレポートを簡単に見ることができる点も気に入っています。
(メーカー)
参考:メールとLINEでお客様と充実したコミュニケーションを実現
CRM・顧客管理システム「Synergy!」 | シナジーマーケティング株式会社 →
3-9. Knowledge Suite|人数無制限の料金形態で大人数でもお安く使えるツール
「Knowledge Suite」は、ユーザー数に関わらず月額料金が一定であるため、「大人数でリーズナブルにCRMツールを活用していきたい」という企業に適したツールです。
具体的には、データ量が超過した分だけ超過料金を支払えば良いという料金システムで、ユーザー数による月額料金の増減は一切ありません。
例えば従業員数100人の企業が、1ユーザーあたりの月額費用=5,000円のツールを契約した場合、負担することになる費用は毎月500,000円です。
この点、Knowledge Suiteであれば、最上位のエンタープライズプランを契約した場合でも、月170,500円の負担に抑えられます。
このように数値化すると、大人数でツールを使うケースにおいて、Knowledge Suiteがいかにお得であるか、改めてご理解いただけるのではないでしょうか。
プラン |
データ容量 |
---|---|
スタンダード |
・ID数:無制限 |
プロフェッショナル |
・ID数:無制限 |
エンタープライズ |
・ID数:無制限 |
「具体的にどれくらいのデータ容量があるのか」という点については、上記のとおり。
不要な機能を非表示にする「減らすカスタマイズ」機能が搭載されているので、本当に必要な機能のみを残し、データ量を節約することも容易です。
大人数でお得にツールを活用したい企業や、自社にとって必要な機能を選択的に使用したい企業向けのツールと言えるでしょう。
製品名 |
Knowledge Suite |
---|---|
運用形態 |
クラウド型 |
料金 |
【初期費用】無料 |
無料トライアル |
あり(期間に関しては要問合せ) |
主要機能 |
・スケジュールやメンバー管理(GRIDY グループウェア) |
外部システム連携 |
要問合せ |
追加機能(有料) |
・KnowledgeSuiteAPI(連携API機能) |
実際の導入事例は以下をご参照ください。
導入事例
Wordで作成した営業日報によって顧客ごとの営業活動状況を共有しており、過去の情報を探すことが困難だったため、CRM・SFAツールの導入を検討し始めましたが、高額なコストが問題になっていました。
Knowledge Suiteは安くて簡単で、ITツール利用経験ほぼゼロの弊社でも定着させることができました。
(製造業)
参考:ITツールの利用経験はぼぼゼロ?営業現場にSFAを定着させた方法とは
Knowledge Suite(ナレッジスイート)【公式】 →
4. 【業界特化型】おすすめCRMツール7選
続いて「業界特化型」のツールをご紹介します。
業界特化型のCRMツールは、特定の業界・業種において必要な機能があらかじめ搭載されており、当該業界・業種での活用を前提に設計されています。
そのため、特別なカスタマイズをしなくても業務に合わせて活用することが可能であり、この点に魅力を感じる方は、業界特化型のツールを選択すると良いでしょう。
ご紹介するツールは、下記の7つです。
ツール名 |
おすすめの企業 |
---|---|
FastHelp5 |
コンタクトセンターで蓄積した顧客情報を企業づくりに活かしたい企業 |
triplaConnect |
宿泊予約ツールと併せて導入し、顧客情報の一元化を図りたい企業 |
トレタ予約管理システム |
トラブルから店を守りつつ、顧客との良好な関係性を構築したい企業 |
PORTERS Agent |
マッチング業務の効率と正確性を上げ、求人者・求職者双方のニーズに答えたい企業 |
Loyal Customer Vision |
実店舗・Web店舗双方の顧客管理ができるツールを探している企業 |
うちでのこづち |
ECサイトのファンを確実に増やしていきたい企業 |
UPWARD |
訪問営業中に使いやすいツールを探している企業 |
1つずつ、詳細に見ていきましょう。
4-1. FastHelp5|コンタクトセンター
出典:FastHelp5
「FastHelp5」は、コンタクトセンターの応対品質向上と業務の効率化を促し、従業員と顧客双方の満足度向上を支援してくれるツールです。
電話だけでなく、メール・FAX・Webなど様々なチャネルにおける応対履歴と顧客情報を一元管理し蓄積するため、顧客のおかれた状況を正確に把握可能。
また、下記のような多彩な検索機能を使い分けることによって、オペレーターが知りたい情報を迅速に確認できるため、顧客を待たせることなく、スピーディかつ適格な回答をすることができます。
検索機能 |
内容 |
---|---|
FAQ検索 |
カテゴリーや各種条件をベースに、登録済みのFAQを検索する |
テンプレート検索 |
カテゴリーや各種条件をベースに、登録済みのテンプレートを検索する |
類似コール検索 |
カテゴリーや各種条件で登録済みの類似コール履歴を検索する |
類似メール検索 |
メール内容の条件をベースに、過去に送信済みの類似メールを検索する |
全文検索 |
自然文やキーワードで全文検索ができる |
更に、アラート機能も複数あるため、対応漏れを防止することも可能です。
コンタクトセンターにて蓄積した顧客のニーズを全社共有すれば、新製品開発に活かすなど、顧客から愛される企業作りに役立てることができるでしょう。
製品名 |
FastHelp5 |
---|---|
運用形態 |
クラウド型/オンプレミス型 |
料金 |
【初期費用】要問合せ |
無料トライアル |
なし |
主要機能 |
・顧客情報管理 |
外部システム連携 |
・CTI |
追加機能(有料) |
・FastAnswer2(FAQナレッジツール) |
実際の導入事例は以下をご参照ください。
導入事例
何事もお客様起点で考えるという姿勢のため、コンタクトセンターからお客様の声を集めて全社にフィードバックする仕組みづくりが重要であると考え、FastHelp5を導入しました。
使い勝手がよく、コンタクトセンターのメンバー以外でも直感的に使いこなせる点に魅力を感じています。検索機能も充実しているので、迅速な問い合わせ対応に役立っています。
(インフラ業界)
参考:直感的にわかる!”使いやすさ”が最大の魅力~FastHelp5でお客さま起点を重視したセンター運営と全社利用を実現~
コンタクトセンター向けCRMシステムならFastHelp5|コンタクトセンターソリューションのFastSeries →
4-2. triplaConnect|宿泊業界
「triplaConnect」は、宿泊予約ツールの「triplaBook」と連携することで、宿泊施設が必要とするCRM機能・MA機能を網羅できるツールです。
まず、見込み顧客を含む顧客情報には、家族構成・結婚記念日・ペットのワクチン証明書など、宿泊施設だからこそ必要とする項目が揃っています。
また、顧客情報をセグメント化することによって、セグメント別にメールマガジンを送信することも可能。
triplaBookと連携していれば、triplaBook内で使用できる特別クーポン付きのメールマガジンを送信することもでき、リピート顧客の増加や潜在顧客のロイヤリティ向上に繋がります。
他のtriplaサービス |
|
---|---|
triplaBot |
顧客セグメントごとに適切な画像を表示することもできるAIチャットボットツール |
triplaLink |
じゃらんnetや楽天トラベルをはじめとする、28社のオンライン旅行代理店と連携した予約管理ツール |
更に、上記のような他のtriplaサービスと併用すれば、サービスの幅がより一層広がるでしょう。
特にtriplaBotは5か国語に対応しているため、外国人宿泊客の獲得にも役立ちますよ。
製品名 |
triplaConnect |
---|---|
運用形態 |
クラウド型 |
料金 |
【初期費用】要問合せ |
無料トライアル |
なし |
主要機能 |
・顧客情報管理 |
外部システム連携 |
PMSデータ取り込み |
追加機能(有料) |
・triplaBook(予約エンジン) |
実際の導入事例は以下をご参照ください。
導入事例
特定の顧客に向けたシークレットプランの提供など、顧客向けのプログラムを始める計画を遂行するためにtriplaBookを導入し、あわせてtriplaConnectも導入しました。
週1回のメルマガ配信を行っているのですが、とても綺麗なテンプレートで簡単にメールを送ることができるため、高いメルマガ開封率を維持できています。
(宿泊業界)
参考:外国人の会員登録者も多数!開発スピードが速くやりたいことが実現するシステム
tripla Connect – 【公式】宿泊施設特化のAIチャットボット、予約エンジン、CRM・MA|トリプラ →
4-3. トレタ予約管理システム|飲食業界
出典:トレタ予約管理システム
「トレタ予約管理システム」は、現役飲食店経営者によって開発された、20以上のグルメサイトと連携できる、飲食店のための予約・顧客管理ツールです。
画面の指示どおりにタッチするだけで簡単に予約が取れ、予約管理ができる他、予約数・キャンセル数・来店回数など、顧客の情報が自動で蓄積されるため、個々の顧客に合わせた接客に活かすことが可能。
前述のとおり、食べログやぐるなびなどといった大手グルメサイトとも連携でき、グルメサイト経由で入った予約も自動で台帳に取り込まれるため、転記の手間が無くなります。
その他にも、飲食店に嬉しい機能が目白押し。
搭載機能(一部は有料オプション) |
|
---|---|
オンライン予約ページ作成 |
ホームページやSNSからの集客に使える予約ページを無料で作成できる |
無断キャンセル対策 |
予約時にクレジットカードの情報を預かることで、キャンセル対策ができる |
録音機能 |
スタッフの電話応対を録音することで、「言った言わない」のトラブルを防げる |
予約通知機能 |
LINEやSMSで顧客に予約内容を送信する |
上記搭載機能を見ると、「顧客情報を管理し活用することで、顧客とのより良い関係性を構築する」という一般的なCRMツールの役割以外に、キャンセル対策や電話応対時のトラブル防止など、飲食店側を守る役割を果たせる機能も多く備わっていることが分かります。
導入すれば、飲食店の快適な運営に繋がるでしょう。
製品名 |
トレタ予約管理システム |
---|---|
運用形態 |
クラウド型 |
料金 |
【初期費用】要問合せ |
無料トライアル |
1か月間 |
主要機能 |
・顧客台帳 |
外部システム連携 |
・グルメサイト(20サイト以上) |
追加機能(有料) |
・グルメサイト予約取込(20サイト以上) |
実際の導入事例は以下をご参照ください。
導入事例
9席のアットホームな居酒屋を開業し、トレタ予約管理システムを導入しています。
メモ機能を活用し、常連客との会話の内容を記録しておくことで、次の来店時に関連する会話をふったりと、きめ細かいサービスが提供できています。
また、ウェブ予約のリンクをSNSに貼ることで、新規顧客獲得にも繋がっています。
(飲食業界)
参考:「”9席”小規模店舗こそトレタ」顧客管理とウェブ予約の活用でリピート率40%
4-4. PORTERS Agent|転職業界
「PORTERS Agent」は求人者・求職者対応やマッチング、面接や選考状況の管理など、人材紹介業務に必要な機能がひととおりつまっている、顧客(求人者・求職者)情報管理・マッチング管理ツールです。
各媒体から応募してきた求人者・求職者について、選考状況を含む様々な情報を蓄積し、ワンクリックでマッチングさせることが可能。
マッチングの方法
- 求人側・求職側双方の条件を結びつける
- 顧客独自の条件を追加する
- 「自宅から徒歩●●分以内」など距離を条件にし、地図を見ながらマッチングする(有料オプション)
上記のように、マッチングの方法も多彩です。
他にも、テンプレート化したメールを一斉送信し、簡単な方法で求人開拓・求職者獲得を行う、優先順位の可視化によって対応漏れを防止するなどといったことができ、求人者・求職者との良好な関係性の効率的構築に貢献してくれます。
転職業界に特化し、業務ノウハウがたっぷり詰まったPORTERS Agentを使って業務を型化すれば、コンサルタント担当者それぞれの能力・思考へ依存することも無くなり、常に安定したサービスを展開できるでしょう。
製品名 |
PORTERS Agent |
---|---|
運用形態 |
クラウド型 |
料金 |
【初期費用】100,000円 |
無料トライアル |
30日間 |
主要機能 |
・求人・求職者管理 |
外部システム連携 |
・MicoCloud、kuzen(LINE連携) |
追加機能(有料) |
・PORTERS Connect API |
実際の導入事例は以下をご参照ください。
導入事例
特化型転職サイトを運営するにあたり、Excelのデータをへ移行するツールを探していました。
汎用型のツールも含め検討しましたが、人材業界で必要な情報全て一元管理できる点や、事業成長後も使い続けられる拡張性や設計がなされている点に魅かれ、PORTERS Agentを導入。
マッチング工数短縮をはじめ無駄な業務が減り、良質な顧客体験を生み出すことができています。
(転職業界)
参考:マッチング工数が1/2に短縮。事業基盤安定のカギはPORTERS
4-5. Loyal Customer Vision|アパレル業界
「Loyal Customer Vision」は、実店舗とWeb店舗の顧客情報を一元管理・分析し、顧客の購買動向を把握することで、より上質な接客サービスの提供を実現する、アパレル業界向けのツールです。
顧客情報の細かい分析を基に、ターゲットを絞った効果的なアプローチを行うことが可能。
また、オリジナルのスマホアプリを作成することができるため、アプリを通した情報提供による自社ブランドのファンの増加や、プッシュ通知やクーポン配布によるリピート率向上を目指したりすることもできます。
ポイントもアプリを用いて管理可能で、ベースのポイント設定はもちろんのこと、キャンペーンや店舗ごとの細かい付与率設定や、来店のボーナスポイントを付与する設定を行えるため、柔軟に活用できるでしょう。
また、ツール提供元のDTP社では、他にも下記のようなアパレル業界向けのツールを開発しています。
ツール名 |
内容 |
---|---|
Creative Vision.NET |
在庫・販売管理の効率化が実現できる |
Creative Vision.NET POS |
レジを通して売上分析や在庫管理ができる |
Creative Vision RFID |
ICチップを活用することによる卸売・入出荷の効率化が実現できる |
こういったツールを併用し、様々な業務を効率化すれば、店舗スタッフが接客に割ける時間が長くなり、結果として更なる顧客満足度向上を目指すことができるでしょう。
製品名 |
Loyal Customer Vision |
---|---|
運用形態 |
クラウド型 |
料金 |
【初期費用】要問合せ |
無料トライアル |
要問合せ |
主要機能 |
・顧客マスタ |
外部システム連携 |
要問合せ |
追加機能(有料) |
・Creative Vision.NET(販売管理ツール) |
実際の導入事例は以下をご参照ください。
導入事例
従前、ポイント管理はカードで行っていましたが、Loyal Customer Visionの導入によってアプリ化することができ、顧客管理の推進・EC連携などの課題を解消することができました
プッシュ配信による来店促進を活用することでDMコスト・人件費を削減できるなど、コスト面でも効果が出ています。
(アパレル業界)
参考:【株式会社オーセンティック】リアルタイムの売上管理と店舗スタッフの作業効率化を実現!
アパレル向け顧客管理システム(CRM)「Loyal Customer Vision」 →
4-6. うちでのこづち|EC通販業界
出典:うちでのこづち
「うちでのこづち」は、自社ECサイトを利用した顧客の情報を管理・分析し、顧客ごとのニーズに応じたアプローチを行うことで、リピーターの増加を目指すことができるツールです。
顧客と直接対話をすることができないECサイトの運営においては、顧客データを分析することで行動パターンを把握し、改善施策の実行・効果の検証を繰り返し行っていくことが極めて重要。
うちでのこづちでは、蓄積したECサイト訪問客の情報を、下記のような多角的な視点で分析することが可能です。
実施可能な分析(一例) |
|
---|---|
RFM分析 |
最終購買日・購買頻度・累計購買金額の3指標から顧客を分類・選別する |
離脱率分析 |
購入フローをチャート式にして、継続率や離脱率を可視化する |
併売分析 |
同時購入の傾向値を把握し、相乗効果を狙った販促などに活用する |
入口商品分析 |
初回に購入された商品を分析し、広告で訴求すべき商品を把握する |
また、分析結果を基に、EC特化の様々なトリガーを起点にした下記のような改善施策を実行することもできます。
実行可能な改善施策
- メール・LINE・DM・SMSを用いたコミュニケーションの実施
- 顧客アンケートによるニーズの把握
- ディスプレイ広告の配信
日本国内で利用されているほぼ全てのECカート・基幹システムに対応しており、システム開発などを行うことなく手軽に導入できるにも関わらず、的確な方法で自社サイトのファンを増やしてくれるツールです。
製品名 |
うちでのこづち |
---|---|
運用形態 |
クラウド型 |
料金 |
【初期費用】要問合せ |
無料トライアル |
あり(詳細は要問合せ) |
主要機能 |
・CRM施策 |
外部システム連携 |
・aishipR、CROS、ECForceなど(カートシステム) |
追加機能(有料) |
なし |
実際の導入事例は以下をご参照ください。
導入事例
新規のファッションECモールを立ち上げた際にうちでのこづちを導入しました。
導入もスムーズでしたし、購入を起点としたステップメールの送信・未稼働の顧客へのポイント付与などの取り組みを行うことで、「顧客がリピートする仕組み」を構築することができました。
直近では、顧客の稼働人数が前年比130%を超える結果が出ています。
(アパレル業界)
参考:「ありのままの自分をもっと素敵に」ニッセン運営プラスサイズファッションモール「Alinoma」がうちでのこづち導入活用で稼働率前年比130%超を達成した軌跡 株式会社ニッセン 大橋様
うちでのこづち|業界トップクラス800社以上が使うEC・通販CRM/MAツール →
4-7. UPWARD|訪問営業
出典:UPWARD
「UPWARD」は、訪問型の営業(フィールドセールス)が多い企業にとって嬉しい機能が満載の、地図をベースにした顧客管理ツールです。
ツールを起動すると目に飛び込んでくるのが、下記のような地図と、その上にちりばめられた多数のピン。
出典:UPWARD
このピンは、ツール内に蓄積された顧客情報が地図上に表示されたもので、色や大きさによって訪問の優先度が分かるようになっているうえ、優先度に基づいた「効率的な営業ルート」を把握することも容易であるため、効率的な営業活動に繋がります。
更に、下記のような充実したサポート機能も魅力です。
サポート機能 |
内容 |
---|---|
滞在記録の自動検知 |
訪問先企業情報や滞在時間を検知し、自動的に記録する |
オート電話記録 |
通話記録を自動で記録する |
音声入力 |
声だけで文字を入力できる |
業界マップ連携 |
ブルーマップなど、業界の特性に合った地図と連携できる |
中でも「滞在記録の自動検知」は、UPWARD社が保有する特許技術によって実装されたもので、ツールを持ち歩くだけでデータが貯められるという、画期的な機能となっています。
他にも、電話内容をいちいち入力する手間がない・両手がふさがっていても声だけで日報を作成できるなど、フィールドワーカーにとことん寄り添ったツールであり、活用すれば、訪問営業の負担を大幅に削減することが可能でしょう。
製品名 |
UPWARD |
---|---|
運用形態 |
クラウド型 |
料金 |
【初期費用】110,000円 |
無料トライアル |
なし |
主要機能 |
・滞在記録の自動検知 |
外部システム連携 |
・Salesforce |
追加機能(有料) |
・名刺スキャン機能 |
実際の導入事例は以下をご参照ください。
導入事例
スマートフォンから簡単に活動報告ができ、営業メンバーの負担の軽減に繋がる点、お客様をフェーズごとにマップ上で可視化できる地図機能が搭載されている点に魅かれて導入しました。
目的ごとに複数の地図が作成できるので、新規商談用・新規進捗・既存活動という3つの地図を作って顧客を管理し、より良好な関係性の構築に役立てています。
(メーカー)
5. 各CRMツールの特徴を理解し、自社に合ったツールを選択しよう
ここまで16選のおすすめCRMツールをご紹介してきましたが、あなたの会社にとって最適なCRMツールはたった一つしかありません。
冒頭でお伝えした通り、CRMツールの導入においては、自社の状況や業務に合ったCRMツールを選ぶ必要があります。
それを踏まえると、今回おすすめしたものの中でも、自社に合うもの・合わないものがあったはずです。
さらに、自社に合うものの中から、CRMツール選びのポイントに沿って機能や運用形態、コストなどを見ていけば、あなたの会社に合うCRMツールは1つに絞り込まれたのではないでしょうか。
そのCRMツールこそ、あなたの会社に最適な選択肢である可能性が高いです。
ですので、ぜひそのCRMツールの無料トライアルや問い合わせを行い、導入の第一歩を踏み出してください。