読まれるメルマガの効果的な書き方とは?ポイントを例文付きで解説

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水落 絵理香(みずおち えりか)
水落 絵理香(みずおち えりか)

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メルマガの書き方は、配信の目的やテーマによって異なります。例えば、目的が販売促進か信頼関係構築かによっても配信内容は変わります。そのため、配信を成果につなげるには目的やテーマに沿ったメルマガを作成することが大切です。

読まれるメルマガの効果的な書き方とは?ポイントを例文付きで解説

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本記事では、メルマガの基本的なルールや構成のほか、項目ごとの書き方を解説します。具体的にイメージできるように、目的別の例文のテンプレートや読まれるメルマガのコツもご紹介しますので、メルマガ作成が初めての方もぜひご活用ください。

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    メルマガの基本的な書き方

    メルマガを効果的に配信するには、基本的な書き方を理解しておくことが大切です。メルマガの配信目的を明確にして、どのように運用したいのかを整理するところからはじめましょう。
     

    まずはメルマガを作成する目的を明確にする

    メルマガを作成する前に、なぜメルマガを配信する必要があるのか、メルマガをどのように自社のマーケティングに活かすのか、目的を明確にすることが大切です。

    メルマガ配信の主な目的には、次の3つが挙げられます。

    • 販売促進
    • 課題の喚起
    • 信頼関係の構築

    メルマガの目的ごとに配信内容や頻度が異なります。

    現状を踏まえ、どのような成果が求められているかを整理したうえで、目的に応じたメルマガを配信しましょう

    メルマガを作成する目的を明確にする

     

    メルマガの配信形式を選択する

    メルマガの配信形式には、テキストメールとHTMLメールの2つがあります。

    • テキスト形式 テキストのみで構成され、シンプルで読みやすい
    • HTML形式 文字色やスタイルの変更、画像挿入により視覚的に訴求できる

    どちらの形式が最適かは、メルマガの配信目的や提供する情報、読者の属性によって異なります

    次の記事では、どちらの形式が適しているのかケース別に解説していますので、参考にしてください。

     

    適宜改行や余白を挿入する

    改行や余白は、メルマガの読みやすさに影響を与えます。文字が詰まりすぎたり、余白が多すぎたりすると読みにくくなるので、改行を入れて適度な余白を設けましょう。一般的に、1行あたりの文字数を全角で35~40文字程度にすると読みやすいとされています。適度に読点を入れて、スムーズに読めるように工夫をするのも大切です。

    なお、改行位置を文章の意味が途切れない部分にするのも読みやすくするポイントです。文章全体のバランスを考慮しながら調整しましょう。
     

    件名は冒頭15文字以内に重要情報を入れる

    メルマガの件名は、読者がそのメールを開くかどうかを判断する重要な要素です。メルマガのテーマや読むメリットを件名の前半に明示することで、開封率を向上させることができます。

    一般的に読みやすいとされる目安は30文字です。ただし、スマートフォンではファーストビューで表示される文字数が制限される場合があるため、冒頭15文字に読者の興味を引く情報を配置するのがおすすめです。

    メルマガ開封率に関しては、次の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。

     

    メルマガの基本構成と書き方

    メルマガの基本構成と書き方メルマガの本文は、次の5つの項目によって構成されています。

    • 件名
    • ヘッダー
    • リード文
    • 本文
    • フッター

    ここからは、各項目の役割と書き方を解説します。
     

    件名

    件名はメルマガにおいて最も重要な項目です。読者は件名を読んで開封するかどうかを決めるので、開封のメリットを感じてもらえるように関心を引く工夫をしましょう

    例えば、「限定配信」「期間限定」のように限定性を強調したり、「無料」「50%オフ」のようにお得感が伝わる表現を使うのもおすすめです。目立たせたい表現があるときは、次のように記号で区切って際立たせると良いでしょう。

    (例)

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    ヘッダー

    ヘッダーは、メルマガを開いた際に最初に視界に入る部分です。件名や号数などの情報を簡潔に記載して読者の興味を引きましょう。記号などを使って装飾し、毎号同じ形式で配信できるようテンプレートにしておくと便利です。

    • ///////////// WEEKLY MAIL MAGAZINE 2023/12/01 /////////////
    • ○○通信 ○月○日号 本日のテーマは「△△について」
       

    リード文

    リード文は、挨拶の役割を果たします。本題に入る前に季節にあわせた挨拶や日常のエピソードを取り入れることで読者に親近感を持ってもらい距離を縮められます。

    リード文では本題について説明しすぎず、挨拶から自然な流れで本文に入るのがベストです。また、冒頭で「〇〇様」のように顧客の名前を挿入するのも効果的です。個別にアプローチされている特別感を感じて関心を持ってもらいやすくなります。
     

    本文

    本文ではテーマを1つに絞ることが重要です。複数のテーマを1つのメルマガに盛り込むと情報が伝わりづらくなってしまいます。複数のテーマを盛り込みたいときは、最も読んでもらいたい内容を冒頭に配置しましょう。
     

    フッター

    フッターはメルマガの末尾に入る項目です。フッターには次の内容を必ず記載します。

    • 配信者の氏名または名称
    • 送信者の住所
    • 問い合わせの受付先
    • 受信を拒否できる旨の記述

    これらの内容は、特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(特定電子メール法)によって義務付けられています。配信停止は購読解除ページを用意して誘導すると良いでしょう。
     

    メルマガの例文テンプレート

    メルマガは目的やテーマによって書き方が異なります。配信目的を明確にしたうえで、最適な内容を作成しましょう。
     

    販売促進のためのメルマガ

    メルマガを販売促進目的で配信する場合は、読者に行動を促すリンクやCTAボタンを設置します。

    一般的には、これらをメルマガの最初に設置するとクリック率が向上するとされています。ただし必ずしも最初が良いとも限らない点に注意が必要です。なぜなら、最後まで読む読者はメルマガの内容に興味があり、購入や申込を考えている可能性が高いからです。このケースでは、メルマガの末尾にリンクやCTAボタンを配置するほうが利便性が高いため、クリックにつながりやすくなります。

    最初にクリックする読者と最後まで読む読者、双方の利便性を考慮すると、URLやCTAボタンはメルマガの最初と最後に設置すると良いでしょう。

    (例)

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    読者との関係構築を行うメルマガ

    読者との関係構築を目的としたメルマガは、情報提供だけでなく、読者との親近感や信頼を築く内容を配信します。読者に手紙を書くような気持ちで、リード文や末尾にプライベートなエピソードを入れると、親近感を抱いてもらいやすくなります。ただし、個人的な内容ばかりになると、マイナスな印象となる可能性があるので、短くとどめると良いでしょう。

    (リード文の例)

    暑い日がようやく落ち着き、外出しやすくなりましたね。

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    読まれるメルマガにするコツ

    メルマガは単にお知らせや情報を配信して終わりではありません。最終的にはサービス購入・申込みなど、読者が実際に行動を起こすような仕掛け作りが重要です。

    ここからは、最後まで読みたくなるメルマガにするための書き方のコツや配信の注意点を解説します。
     

    ターゲットを詳細に決める

    メルマガを作成する際は、あらかじめ誰に読んでもらいたいかを想定し、詳細なターゲット設定を行います。

    多くの人に読んでもらいたいからといって、ターゲットを広く設定することはおすすめしません。「みなさん」と呼びかけるよりも「あなた」と呼びかけるほうが、共感が得られやすくなります。 共感が得られれば、最終的なアクション(購入・申込など)につながりやすくなります。

    ターゲットを決める際は、基本情報(年齢・性別・居住地・職業・収入など)のほか、趣味・特技、悩みごと、抱えている感情などを決めていき、具体的な架空の人物(ペルソナ)を定めると良いでしょう。
     

    件名に読者のメリットを入れる

    件名は読者がメルマガで一番はじめに触れる部分です。Benchmark Japanが行った「日本のメールマガジン購読状況調査 2023年度版」によると、メルマガを開く、開かないの判断に最も影響するところはどこですか?という質問に対し、件名と回答した方が51.5%と約半数を占めました。

    この結果からもわかるように、件名には読者が得られるメリットや抱える課題を具体的に明示することが重要です。興味を引く件名であれば、読者に開封を促すことができるでしょう。
     

    読みやすいレイアウトを意識する

    改行や見出し、箇条書きを活用して、読者が快適に読めるようにレイアウトを工夫しましょう。HTMLメールで配信する場合は、フォントサイズやカラーも考慮して作成します。スマートフォンやタブレットを使う読者のために、デバイスごとの表示も忘れずに確認しましょう。

    〇良いメルマガ

    • 段落分け・改行などが整っていて目で追いやすい
    • 文字装飾や項目ごとに見出しが整理されている

    ×悪いメルマガ

    • 文字で画面が埋め尽くされている
    • 文字装飾がされておらずメリハリがない
       

    読了後に読者が取るべき行動を明確にする

    メルマガの配信目的の一つは「読者の行動喚起」です。例えば、セミナー案内のメルマガであれば「セミナーに申込んでもらう」ことがゴールになります。メルマガを作成する際は、読者が取るべき行動を明確にし、そこから逆算して構成を考えるようにしましょう。

    〇良いメルマガ

    • 読者の具体的なアクションまで想定して書かれている
    • 申し込み方法の記載、リンク設定、申込ボタンの配置・装飾などが工夫されている

    ×悪いメルマガ

    • メルマガを読んだ後に何をすれば良いのか、具体的な行動がイメージできない
    • 申込ページのリンクが目立たず、読者が見つけられない
       

    分析・改善を行う

    効果的にメルマガを配信するために、定期的に測定と分析を行いましょう。

    開封率やクリック率などのデータを活用して、どのコンテンツが読者に受け入れられたかを把握することが重要です。分析結果を次回以降のメルマガ配信に反映させ、繰り返し改善を行いましょう。
     

    メルマガの基本構成やポイントを押さえて成果を上げよう

    メルマガは見込み客や顧客との信頼関係を築き、自社のファンになってもらうために有効なマーケティング手法です。容易にはじめることができるので、マーケティング初心者にも最適です。

    メルマガは中長期的に取り組むものですので、目の前の成果(売上や成約)ばかりを求めず、顧客との信頼関係の構築に重きを置いて取り組むようにしましょう。そのために、まずは顧客が抱える悩みや知りたい情報を汲み取った上で、求められるコンテンツを模索し、配信と効果検証を繰り返していくことが大切です。

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