メルマガ(メールマガジン)は、メールを活用したマーケティング施策の総称です。顧客との関係構築に有効で比較的低コストで始められる点が魅力ですが、思うような成果が出ずに悩んでいるマーケティング担当者も多いようです。
メルマガ配信ガイド&事例集
メルマガ(メールマガジン)運用をゼロから始める方法を詳しく解説します。
- 卓越したデザイン
- ユニークで魅力的なコピー
- クリックしやすいCTA
- 読み手を疲れさせない構成
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全てのフィールドが必須です。
本記事では、メルマガの目的やメリット、配信時の注意点に加えて、成功事例とよくある疑問への回答までわかりやすく解説します。マーケティング施策にメルマガを取り入れて成果へとつなげましょう。
メルマガとは
メルマガ(メールマガジン)とは、既存顧客や見込み客に情報やコンテンツを一斉配信するメールのことです。ニュースレターとも呼ばれ、Webマーケティングが普及し始めた2000年頃から情報発信の方法のひとつとして活用されてきました。
メールアドレスを取得した見込み客や既存顧客に、役立つコンテンツや商品情報を定期的かつ直接届けられるのが、メルマガの大きな特徴です。配信内容やタイミングも企業側で調整できる自由度の高い施策でもあります。
クーポン配布やセール告知、ノウハウ提供など、目的に応じて幅広く活用されています。
メルマガを配信する目的
メルマガを配信する目的は、主に次の3つです。
- 顧客との関係構築
- ブランディング
- 売上機会の創出
メルマガがどのように役立つのか、それぞれ詳しく紹介します。
顧客との関係構築
メルマガは、顧客や見込み客と信頼関係を築くうえで有効です。読者に役立つ業界情報やノウハウ、商品・サービスの活用法などの情報を継続的に提供することによって読者の信頼感が高まり、ファン化を促進します。
また、メルマガで読者の課題解決をサポートするコンテンツを提供すると、「この企業の情報は有益だ」と感じてもらうことができ、長期的な関係構築にも貢献します。結果的に、顧客の「愛着」や「忠誠心」を意味するロイヤルティの向上も期待できるでしょう。
ブランディング
メルマガの継続的な配信は、自社ブランドの強化にも寄与します。効果の一例として、商品購入後もフォローアップの情報を送り続けることで、「サポートが手厚い企業だ」「ほかの商品も試してみたい」と顧客に感じてもらえる可能性があります。
また、メルマガで自社の理念やブランドに対する想いなどを発信すると、ブランドを印象付けることが可能です。継続的なブランディングへの取り組みは、長期的なファンの醸成につながるでしょう。
売上機会の創出
新商品の案内やキャンペーン情報をメルマガで告知すると、購入を効果的に促進でき、アップセルやクロスセルの機会創出にもつながります。
メルマガを売上機会の創出につなげるには、まず顧客との関係構築に注力し、価値のある情報を継続的に提供することが大切です。企業側から先に価値を提供し、良好な関係を構築することで、新商品の案内やキャンペーン告知など、企業側が伝えたい情報を発信したときに興味を持ってもらいやすくなります。
メルマガ配信のメリット
メルマガを活用すると、次のようなメリットが得られます。
- 少ないコストと時間で始められる
- ユーザーの属性に合わせて配信内容を最適化できる
- 効果を測定し改善につなげられる
メルマガの効果的な運用方法については、次の記事もあわせてご覧ください。
少ないコストと時間で始められる
メルマガ配信は広告費がかからず、チラシやダイレクトメール(DM)のような印刷・郵送コストも不要なため、低コストで実施できます。テンプレートを活用すると準備時間も短縮でき、コンテンツがあればすぐに配信を始められる点もメリットです。
ユーザーの属性に合わせて配信内容を最適化できる
メルマガは読者ごとにコンテンツを変更することが可能です。性別・年代・居住地などの基本属性や、購入履歴・利用頻度などのデータに応じてセグメント配信を行うことで、パーソナライズされた情報を届けられます。開封率やクリック率の向上が期待できるだけでなく、顧客満足度の向上にも役立ちます。
HubSpotには、無料で使用できるメルマガの配信機能があります。テンプレートを選ぶだけで見栄えの良いメルマガが作成可能で、パーソナライズされた複数のメルマガも一括で送信できます。ぜひご利用ください。
効果を測定し改善につなげられる
メール配信ツールやMA(マーケティングオートメーション)ツールを活用すると、メルマガの開封率・クリック率・コンバージョン率などが数値で確認できます。
メルマガの件名や配信時間、CTAボタンのデザインや位置などを変更して繰り返しテストを行い、反応が良かったものを次の施策に活かすことで、効果的な改善が可能です。データ分析は、読者のニーズを理解することにもつながるでしょう。
メルマガの形式
メルマガの形式には、大きく分けて次の2種類があります。
- HTMLメール
- テキストメール
それぞれの特徴をわかりやすく解説します。
HTMLメール
HTMLメールとは、Webサイトを構築する際に用いられる「HTML」と呼ばれるマークアップ言語を使用したメールのことです。テキストのフォントやカラーの変更、装飾、画像の追加などが可能で、視覚的に訴求力の高いメルマガを作成できます。
HTMLメールは、商品・サービスの紹介やイベントの案内など、情報量が多いメルマガに最適な形式です。ただし、自由にデザインをカスタマイズするにはHTMLの専門知識が必要です。
テキストメール
テキストメールは、文字情報だけで作成されたシンプルなメール形式です。装飾や画像を含まないため、重要な情報をストレートに伝えたい場合に有効です。具体的には、信頼性が重要で高いセキュリティレベルが求められる金融機関や行政からの通知などに活用されています。
テキスト形式はメールのファイルサイズが小さいため、受信者側で表示されるのが速く、HTMLの知識がなくても簡単に作成できるなどのメリットがありますが、HTMLメールのような文字装飾はできません。また、画像やCTAボタンの設置ができないなど、デザイン面での制約もあります。
メルマガの主な配信方法
メルマガを効率的かつ確実に配信するには、次のような専用の配信ツールを活用する方法がおすすめです。
- メール配信ツール
- MA(マーケティングオートメーション)ツール
- CRMやECプラットフォームに搭載されているメール機能
メールソフトのBCCで配信する方法もありますが、情報漏えいの事例が多く報告されているため避けたほうが良いでしょう。
メール配信ツール
メール配信ツールとは、メールマーケティング専用の配信サービスのことです。配信リストの管理やスケジュール設定など、メルマガ配信を効率的に行うための機能が充実しています。
デザイン性の高いテンプレートがあらかじめ用意されているため、初心者でも取り組みやすく、メール配信のプロセスの自動化や、開封率・クリック率といったデータ分析も可能です。
また、Outlookなどの一般的なメールツールでの一斉送信はスパム判定の恐れがありますが、専用システムにはそのリスクを低減するための機能があります。
MA(マーケティングオートメーション)ツール
MA(マーケティングオートメーション)は、メール配信を含めたマーケティング業務全般を自動化・効率化するためのツールです。メルマガ配信やSNS投稿、Webサイト訪問者のトラッキング、リードの創出まで、マーケティングに関する情報を一元管理できます。
MAを活用すると、顧客のニーズや状況に合わせてパーソナライズしたメルマガを自動送信できるため、効率的なリードナーチャリング(見込み客の醸成)に役立ちます。メールだけでなくSNSやWebなどの複数チャネルで施策を展開したい場合は、メール配信ツールよりも対応できる範囲が広いMAツールを導入すると良いでしょう。必要に応じて、シンプルな配信システムとMAツールの使い分けも可能です。
HubSpotのMarketing Hubは、無料プランから始められるMAツールです。AI機能「Breeze」が標準搭載されており、開封されやすい件名や本文の自動生成、メール送信後のフローの自動化などが可能で、業務の大幅な効率化が可能です。ぜひご利用ください。
CRMやECプラットフォームに搭載されているメール機能
CRM(顧客関係管理)ツールやECプラットフォームなどのツールにメール配信機能が備わっている場合は、それらのツールを活用してメルマガを配信することもできます。配信先のリストを別のツールに取り込む必要がなく、リスト管理がしやすい点が大きなメリットです。
CRMやECプラットフォームを導入済みの場合は、メール機能が使用できるかどうか確認してみましょう。ただし、メール配信に特化しているツールではないため作成しづらいことがあり、機能面での制約も考えられます。
メルマガ配信の流れ
メルマガ配信は、次のような流れで進めます。
- 目的とKPIを決める
- ターゲットと配信リストを整備する
- 配信ツールを選定する
- テンプレートを用意する
- 件名・本文・CTAを作成する
- テスト配信を行い内容をチェックする
- 本配信の日時を設定する
- KPIを計測し改善する
基本のプロセスを押さえることで、効果的なメルマガ運用が可能になります。
メルマガを配信する際のポイント
ここでは、メルマガ配信を配信する際のポイントをまとめました。
- コンテンツをパーソナライズする
- 配信後の効果測定と改善を欠かさない
- 迷惑メールと判断されないように対策を行う
- 特定電子メール法を遵守する
- 個人情報は慎重に取り扱う
- 著作権に配慮したコンテンツ制作を行う
個人情報の取り扱いや法令の遵守、著作権への配慮には、特に注意が必要です。
コンテンツをパーソナライズする
メルマガの開封率は、一般的に20~30%前後といわれています。より多くの読者にメルマガを読んでもらうためには、コンテンツのパーソナライズが有効です。
メルマガのターゲットを明確にしたうえで、購入履歴やWebサイトの閲覧履歴、興味・関心事といった要素でセグメント分けしてコンテンツを考えます。
HubSpotの無料メルマガ作成ツールを活用すると、コンテンツのパーソナライズから配信までワンストップで行うことができます。ぜひお試しください。
配信後の効果測定と改善を欠かさない
メルマガは配信後に効果測定を行い、件名や本文の内容、CTAボタンの位置、配信のタイミングなどを改善することが大切です。
データを活用してPDCAのサイクルを回すことで、読者に喜ばれるメルマガの作成を目指しましょう。
迷惑メールと判断されないよう対策を行う
メルマガは、メールソフトのフィルタリング機能によって、迷惑メールに分類されてしまうことがあります。特に近年は迷惑メールのチェックが厳しくなっているといわれているため、注意が必要です。
メールの配信元の評価を意味する「ドメイン評価」が下がると、送信したメルマガが迷惑メールと判定されやすくなります。ユーザーの許可を得たうえで配信しても迷惑フォルダ入りは起こり得るため、スパムメールと間違えられるような件名は避け、配信頻度にも気を付けましょう。
個人用Gmailへメールを送信する場合のルールをまとめた、Google社のメール送信者のガイドラインも確認しておくと良いでしょう。
特定電子メール法を遵守する
メルマガ配信をする際には、特定電子メール法を遵守する必要があり、送信者に義務付けられている「オプトイン・オプトアウト」には特に注意しなければなりません。
オプトインとは、メールを送信する相手から事前に受信許可を得ることで、オプトアウトとは、受信をいつでも拒否できるようにすることです。メールのフッター部分に配信停止方法を明記し、読者がいつでもメルマガの購読を解除できるようにしましょう。
個人情報は慎重に取り扱う
メールアドレスなどの個人情報は、個人情報保護法にもとづいて慎重に取り扱います。登録ページやプライバシーポリシーでは、次の内容を明記しましょう。
- 利用目的の明示:取得したメールアドレスを何のために利用するのかをユーザーに伝え、その目的以外には使用しないことを明記する
- 安全管理措置:収集した個人情報を適切に管理し漏えいなどがないよう努める旨を記載する
取得した個人情報は許可を得た目的以外には使用せず、アクセス権限の設定や情報漏えいを防止するための管理体制を整えることが大切です。
著作権に配慮したコンテンツ制作を行う
メルマガを作成する際は、著作権法にも注意が必要です。他社サイトの記事や画像、イラストなどを引用・転載する場合は、次のような点に注意し、著作権を侵害しない範囲で行うことが求められます。
- 文章を引用する際は引用箇所を明確にし、出典元を明記する
- 他者の画像を使用する際は許諾を得るか権利フリー素材を使う
意図せずに著作権を侵害してしまった場合であっても、法的なトラブルに発展する恐れがあるため、基本的なルールをしっかりと理解したうえでメルマガを作成しましょう。
メルマガの成功事例
ここでは、実際にメルマガ施策を活用して顧客創出や売上増加に成功した企業の事例を紹介します。
株式会社秋田屋本店
秋田屋本店は創業200年以上の老舗企業で、はちみつ製品のEC販売を手掛けています。同社ではCRM(顧客との関係構築)施策の一環としてメルマガ配信を強化し、メルマガ経由の売上を約4年で10倍以上に伸ばすことに成功しました。
読者から反響の大きかったコンテンツやリピート購入につながったシナリオメールなどを継続的に配信し、メルマガを重要な顧客接点(タッチポイント)として活用しています。
顧客のニーズに合ったコンテンツを適切なタイミングで届けることで、メルマガの運用が成果につながることがわかる事例です。
参考:https://www.future-shop.jp/magazine/seminar-report-akitaya
株式会社テンポスホールディングス
飲食店向けに厨房機器販売や開業支援を行う株式会社テンポスホールディングスでは、メール配信システムの導入により、作業時間を75%削減することに成功しました。
システムの導入以前は、Excelで顧客データを管理し、地域・業態ごとにリストを分割してメールを配信していたといいます。メール配信サービスの導入後は、配信画面上でセグメント分けを行い、地域や業種に応じた異なる内容のメールをすぐ送信できるようになりました。
その結果、14万人規模への一斉配信にかかる時間が従来比で4分の1に短縮され、各店舗のセミナー案内メールやEC部門の週次メルマガなどを効率的に配信できる体制を構築しています。
頻繁なメール配信をスムーズに行えるようになったため、同社ではメルマガ経由の売上比率も高まり、今後も積極的にメルマガ施策を展開していく計画です。
参考:https://blastmail.jp/case/case15.html
メルマガに関するよくある疑問
最後に、メルマガについて多くの方が抱く疑問をQ&A形式でまとめました。初めてメルマガに取り組む方や運用中の疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
無料でも始められる?
コンテンツの作成を社内で行い、無料で使用できるメール配信ツールを活用する方法なら、無料で始めることができます。ずっと無料で使用できるメール配信ツールや従量課金制のツールなど、さまざまな種類があるため、比較検討してみましょう。
メルマガの文章はどう書けば良い?
読み手に負担をかけないシンプルで伝わりやすい文章を心がけます。まずは目的を明確に設定し、「読者がほしい情報は何か」を意識して内容を組み立てます。
基本は1通につき伝えたいテーマを1つに絞り、詰め込みすぎないことが大切です。件名は重要なキーワードを冒頭に入れ、全体で15文字以内程度に収めると開封率が向上しやすいといわれています。
メルマガの開封率は平均どれくらい?
業界やターゲットによって差はありますが、一般的な平均開封率は20~30%程度とされています。
参考:平均メール開封率・クリック率レポート (2024年度版) 業種別・地域別(国別)の最新情報)
開封率は業種やビジネスモデルによって差があるため、業界の平均値を把握しておくことが大切です。
配信の頻度はどれくらいがベスト?
まずは週1回程度から開始して、開封率や解除率を見ながら、自社にとって最適な頻度を検証していくと良いでしょう。
メルマガは時代遅れといわれるけど実際はどう?
メルマガは決して時代遅れなマーケティング手法ではなく、特にメールがよく使われるBtoBにおいては、顧客や見込み客へのアプローチ方法として有効です。
メルマガを配信して顧客と良好な関係性を構築しよう
メルマガは、顧客と継続的にコミュニケーションが取れる貴重なマーケティング手法です。読者のニーズに合ったコンテンツを提供し、良好な関係を築きましょう。
これからメルマガ配信を始めるなら、無料で使用できるHubSpotのメールマガジン作成ツールをぜひご利用ください。洗練されたデザインのテンプレートから目的に合ったものを選び、ドラッグ&ドロップの直感的な操作を行うだけで、誰でも簡単に質の高いメルマガを作成できます。
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