7 min remaining

あなたが購読しているメルマガのうち、実際に開封して情報を得ているものは何通ありますか?興味を持って登録したメルマガであっても、毎回読んでいるものや、タイトルに興味を惹かれて開封するもの、一度も開封することもなく削除しているメルマガもあるかもしれませんね。受け取り側の視点では、自分が興味を持って必要だと感じたメルマガに目を通し、それ以外は読まないというごく自然な行動を取っているはずです。

→ダウンロード: メルマガ配信無料ガイド&事例集(2021年最新版)

一方で、メルマガを配信する立場であれば、そのような読者のメルマガ行動を理解した上で配信に臨まなければいけません。読者の興味を引くタイトル設計や最後まで読んでもらえる質の高い本文の作成や、開封率、本文に設置したURLのクリック率などの検証・改善を行う必要があります。

SNSやメッセージングアプリ、動画サービスなど様々なチャネルが普及した現代、メルマガはもう効果がないのでは、と感じている方は多いかもしれませんが、現在でも重要なチャネルの1つとして捉えましょう。1人ひとりの行動がデジタルデータとして追跡可能になった現代では、個人に確実に届けられるメルマガという手法が、大きな意義を持つようになっているのです。

本記事ではメルマガの役割やメリット、成果につながる作成方法や成功事例を解説します。

メルマガ配信ガイド&事例集(2021年最新版)

「メルマガ」の定義を確認しよう

まずは、「メルマガ」とはそもそも何を指すのかを確認しましょう。 メルマガは、購読を希望した見込み客に一斉配信で送るメールの方式です。ニュースレターと呼ぶこともあります。 Webマーケティングが登場した2000年頃から情報発信ツールとして活用されてきました。

DXなど企業内のデジタル化が進む中、改めてメルマガが見直されています。現代におけるメルマガとはどのような役割を果たすのか、整理しておきましょう。
 

顧客との関係構築に役立つマーケティングツール

メルマガの役割を説明する前に、 HubSpotが提唱するインバウンドマーケティングの思想をご紹介します。インバウンドマーケティングとは顧客から価値を引き出す前に、企業が見込み客に価値を届け、興味を惹きつけて関係構築に結びつけるという思想です。これにより、見込み客・顧客は自然と企業に対し興味を持ち行動を起こすため関係性の構築にとどまらず、エンゲージメントの向上にも寄与します。

メルマガは、企業が見込み客・顧客に情報を提供し、情報に価値を感じた相手に、関係性を深めるような行動を促すきっかけを創出します。

このように、相手に先に価値を届け、そこから関係構築してくという考え方は、当社HubSpotが提唱する「インバウンド」の思想であり、メルマガはインバウンドを実践する手段として有効です。

インバウンドの思想を前提にメルマガの施策を立案することで、メルマガを通じた関係性の構築がより強固となり、情報密度の濃い読者の獲得とともに効率よく情報を届けられるようになります。

実践するためには、まずメルマガ読者のを理解し、ニーズを汲み取った上で、メルマガ設計を進めていきましょう。
 

メルマガは何を目的に配信される?

メルマガの主な働きは、自社の価値を伝え見込み客を醸成するリードナーチャリングであり、最終的な目的は以下の3点です。
 

  1. 売上機会の創出
    新製品やキャンペーンの告知を行い、見込み客には購買機会を、既存顧客にはアップセルやクロスセルの機会を提供します。
     
  2. 顧客の求める情報を提供し、問題解決を助けること
    情報や知識、ノウハウを提供して、見込み客の役に立ちます。直接、販売機会に結びつかなかったとしても、見込み客からの信頼が得られます。
     
  3. 自社のファンを作ること
    メルマガを通じて役立つ情報を継続して提供し、購入後も使用法を提供するなど顧客の役に立つことで、顧客は企業に対して「次もこの社の製品を買いたい」「別の分野でも使ってみたい」と思うようになります。メルマガを通じて、自社のファンにさせ自社を好きになってもらうための施策を打つことができます。

BtoB、BtoCの両方とも、メルマガの目的はこの3点を果たすことにあります。しかし、その目的を達成するための方法は異なります。
 

BtoBビジネスにおけるメルマガ

購入サイクルが長く、購入額も大きいBtoBでは、情報提供がたちまち購買に結びつくわけではありません。しかし、定期的に情報を提供し理解を深めることは 見込み客の購買意欲を高め将来的な商談や提案のために不可欠です。

そのため、BtoBのメルマガでは以下の2点をメルマガに盛り込みます。

  • 情報提供を目的とするコンテンツにおいても、CTA(Call-To-Action:行動喚起)を用意することで売上機会創出につなげる
  • ウェビナーやセミナーなど、見込み客とのコミュニケーションの機会の用意する
     

BtoCビジネスにおけるメルマガ

BtoCのメルマガでは、メルマガを受け取った見込み客による行動喚起を狙います。 購買意欲を高めることに焦点を当てたメルマガが効果を上げます。

そのため、見込み客が欲する情報を分析したうえで、以下の3点の内容をメルマガに盛り込みます。

  • 季節限定イベントのお知らせ
  • クーポン取得
  • 商品・サービスに関連するお役立ち情報
     

BtoBとBtoCのメルマガの実例

以下に紹介するのは、①がBtoBのHubSpotのメルマガ、②はBtoCの無印良品のメルマガです。両社とも画像を活用したHTMLのメルマガですが、ひと目で違いを見て取れます。

メルマガは何を目的に配信される?1


サンプル① BtoB HubSpotのメルマガ

メルマガは何を目的に配信される?2

上記はHubSpotのメルマガです。

「今週のブログ更新情報」では、読者が 情報を得、知識を増やすためのコンテンツの概要が紹介され、コンテンツへのリンクが目立つところへ設置されています。 続いて、最新調査をまとめたホワイトペーパーの提案、イベント情報、コミュニティへの招待など、関心や購買意欲もさまざまなユーザーの関心にヒットするようなコンテンツが紹介されています。


サンプル② BtoC 無印良品のメルマガ

メルマガは何を目的に配信される?3

無印良品のメルマガは、美しい画像で新生活のイメージを提供します。写真をクリックすると、商品ページに遷移し、使用例や価格が紹介されます。

サンプル①、②のいずれもが、顧客の求める情報を提供し、売上創出の機会を設けるというメルマガ配信の目的を反映した構成になっています。
 

メルマガ配信までの流れを理解しよう

メルマガが読者の手元に届くまでのステップを、読者側と送信側に分けて整理しましょう。
 

読者から見たメルマガが届くまでの仕組み

読者に メルマガが届くまでの流れの一例を説明します。

メルマガ配信までの流れを理解しよう1

  1. 自然検索やWeb広告を通じてWebサイトを訪問します。
  2. Webサイトに興味を惹かれたユーザーは、定期的な情報を受け取るために、CTAからメルマガの配信を希望します。CTAボタンをクリックして、登録フォームのページに遷移します。
  3. 登録フォームにメールアドレスや名前を入力します。
  4. 仮登録済みメールが届き、「〇分以内にURLをクリックして本登録してください」と通知されます。
  5. URLをクリックし、本登録が完了します。ユーザーのIPとメールアドレスが紐づけられ、ユーザーの興味や関心を把握できるようになります。
  6. 以降、読者に向けて定期的にメルマガが配信されます。
     

送信側から見た、メルマガが届くまでの仕組み

送信者が読者にメルマガを届けるまで、以下のステップをたどります。

メルマガ配信までの流れを理解しよう2

  1. 配信ツールを決定します(※配信方法に関しては、下記の「メルマガの配信方法」の章で説明しています)。
  2. メルマガ配信を希望した人や、過去の購入者、セミナーなどの参加者を中心に配信リストを作成します。CRM(顧客関係管理)ソフトを利用している場合は自動的に登録がなされます。配信サービスによっては連携できない場合もあるので、事前に確認してください。
  3. メルマガを作成します(※くわしい作成方法に関しては「メルマガ作成の手順」の章で説明しています)。
  4. 配信日時を設定し、予約します。
  5. 予約時間になると何段階かに分けてメルマガ配信ツールから配信されます(一挙に配信するとサーバーに付加がかかるため)。
     

メルマガを利用するメリット

メルマガにはさまざまなメリットがありますが、以下の3点にまとめることができます。

  1. 費用対効果が高い
  2. ブランドに対する親しみ・信頼感を強化し、顧客維持率が高められる
  3. 自社ブログ記事やウェビナーなど自社コンテンツへの遷移をうながせる
     

費用対効果が高い

イギリスに拠点を置くダイレクトマーケティング協会(DMA)の2020年のレポートによると、メールマーケティングによる平均投資収益率(ROI)として1ユーロの支出に対して35.41ユーロの収益が得られていることがわかっています。

なかでも高リターンを上げているのは、明確な目標と戦略を持ち、定期的な配信(メルマガ)を通じて「アドバイス、情報、チュートリアル」を行っている企業です。
 

ブランドに対する親しみ・信頼感を強化し、顧客維持率を高められる

人間の心理には、単純接触効果(触れれば触れるほど好きになること)があります。バナー広告やテレビコマーシャルなどは単純接触効果を狙ったもので、定期的なメルマガの配信にもその効果があります。

ユーザーが求める情報や問題解決の助けになるコンテンツがメルマガを通じて定期的に配信され、開封して読んでもらえれば愛着や信頼を醸成できます。また、良好な顧客関係を維持する上でも、定期的な配信や役立つコンテンツの提供は効果的でしょう。
 

ブログ記事やウェビナーなど自社コンテンツへの遷移をうながせる

メルマガを通じてウェブサイトへの流入が図れます。ユーザーに読んでもらいたいWebコンテンツや、新商品を紹介する記事へのトラフィックを増やしたり、ウェビナーやセミナーの参加者を増やしたりできます。
 

メルマガのデメリット

メルマガ利用のデメリットも、大きくは3つあります。

  1. 開封されない場合がある
  2. 迷惑メール扱いされる可能性がある
  3. 流し読みされることが多い
     

開封されない場合がある

メルマガの開封率の平均は一般に20%前後と言われています。開封率が20%だとすると、80%は開封されずに廃棄されている計算となり、場合によっては費用対効果が合わないことも。開封率を上げるためには、ユーザーの興味を惹きつけられる件名を付けましょう。
 

迷惑メール扱いされる可能性がある

メーラーによっては迷惑メールに振り分けられる可能性があります。迷惑メールと判断されないように、以下の点に気をつけてください。

  • 件名を空欄にしない
  • 件名や本文に「今だけ」「現金〇円」「儲かる」など、スパムメールを思わせる文言を使わない
  • 無効アドレスをクリーニングする
  • 無料の短縮URLサービスを利用しない

また、 メールの頻度が高すぎ、ユーザーが開封しないままメールが溜まっていると、Gmailなどの場合は「迷惑メール」に判定される可能性もあります。
 

流し読みされることが多い

メルマガは、開封されても内容を丁寧に読まれるというよりはざっと流し読みされ、興味のあるコンテンツの踏み台にされる傾向がみられます。

ただし、モバイルで目を通した後、改めてPCで読むユーザーは、モバイルからPCに移行しないユーザーよりも65%もクリックする率が高いことがわかっています。 ユーザーが読みたくなり、瞬間的に内容が把握できて「後でもう1度、じっくり読もう」という気持ちにさせるテキストが求められています。
 

メルマガのKPIはどう設定すればいいのか

メルマガのKPIはどう設定すればいいのか1

デジタルマーケティングツールとしてメルマガを活用するためには、要所要所での測定が重要です。メルマガを配信する場合に最低限、見ておきたいKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)、およびメルマガで達成したい目的別のKPIを紹介します。
 

基本的な2つ指標I

最低限、見ておくべき指標としては以下の2つがあります。

  • 送信成功率/エラー率
  • 開封率

配信ツールを使えば、到達数やエラー数、開封数は配信ツールで測定できます。
 

送信成功率/エラー率

送信されたメルマガが、どれくらいの割合で購読者の元に届いているかを示す数値が送信成功率です。
 

送信成功率 = 到達数 ÷ 送信数

送信成功率を出すために必要な到達数は、開封率などを出す際の分母となる重要な数値なので、押さえておく必要があります。

逆に、アドレスの誤りや不備、メールサーバーが迷惑メール判定したなどの理由で届かなかった割合をエラー率として求めることができます。
 

エラー率 = 不達数(送信エラー数) ÷ 送信数

送信成功率を出すために必要な到達数は、開封率などを出す際の分母となる重要な数値です。
 

開封率

メルマガが購読者によって開封された割合が開封率です。

開封率 = 開封数 ÷ 到達数

メルマガ配信サービスを行っているBench Markの統計によると、平均開封率は23.01%ですが、重要なのは自社の開封率の推移を追うことです。開封率の上昇/下降とメルマガの件名、内容、画像などとの関連をチェックし、原因を突き止めることが重要です。
 

目的に合わせてKPIを設定する

「メルマガの目的」に即してのKPIには以下のものがあります。

  1. 「売上機会の創出」を目的とした場合のKPI
    • メルマガ内に設置した製品ページリンクのクリック率
    • メルマガユーザーのコンバージョン率
       
  2. 顧客の求める情報を提供し、問題解決を助けること
    • メルマガ内に設置した自社ページリンクのクリック率
    • メルマガ経由ユーザーのページ回遊率
       
  3. ファンの育成
    • 開封率
    • メルマガ内に設置した自社ページリンクのSNSでのシェア数
       

目的1:「売上機会の創出」を目的としたKPI

メルマガが売上機会をどれだけ創出しているかを測定するために、以下の2つをKPIに設定します
 

・メルマガ内に設置した製品ページリンクのクリック率

メルマガの本文に埋め込まれた製品ページのURLやCTAボタンが、どれだけクリックされたかを確認します。クリック率は以下の計算で求めることができます。

クリック率 = クリック数 ÷ 到達数
 

・メルマガユーザーのコンバージョン率

メルマガを通じて購読者に行ってほしい行動を「コンバージョン」としてあらかじめ設定しておきます。「コンバージョン」に設定した行動を取ったユーザー数の到達したメール総数に対する割合がコンバージョン率です。

【例】

コンバージョンとして「メルマガで紹介したホワイトペーパーをダウンロード」を設定

コンバージョン率は以下の計算で求めることができます。

コンバージョン率 = コンバージョン数 ÷ 到達数
 

・クリック率とコンバージョン率の測定方法

クリック率とコンバージョン率はGoogle AnalyticsなどのWebサイト解析ツールを使って測定します。

何も設定を行わなければ、メルマガからWebサイトへの流入は、参照元の「(direct)/(none)」になってしまうため、メルマガ内に記載するURLに「メルマガからの流入」ということを示すためのダミーパラメータを設置する必要があります。

ダミーパラメータは Campaign URL Builder — Google Analytics Demos & Tools (ga-dev-tools.appspot.com) で作成できます。

メルマガのKPIはどう設定すればいいのか2

Campaign URL Builder — Google Analytics Demos & Tools (ga-dev-tools.appspot.com)

ダミーパラメータは以下の4つのマスを埋めて作成します。

  1. Website URLにはメルマガから遷移したいWebページのURLを載せます。
  2. Campaign Sourceには、newsletterなど、参照元がわかりやすい名称をつけます。
  3. Campaign Mediumには媒体がメールなので、emailと記載します。
  4. Campaign Nameには、どのメルマガからの流入かわかるように、メルマガの通し番号などをつけます。

完成したダミーURLを、メルマガに記載するWebページのURLとして埋めます。

測定結果はGoogle Analyticsであれば、左サイドバーのメニューから「集客」を選び、「キャンペーン」「すべてのキャンペーン」へと進みます。

メルマガのKPIはどう設定すればいいのか3

関連付けがうまくできていれば参照元として「google / organic」「yahoo / organic」「google / cpc」などと並んでnewsletterなど、あらかじめ設定した名称で表示されます。ここでクリックによってWebサイトに流入したユーザー数などを知れます。

なお、HubSpotが提供する Eメールマーケティング (無料)を利用すれば、特別な設定をすることなくトラフィックやコンバージョンの測定を行えますので参考にしてください。
 

目的2:顧客の求める情報を提供し、問題解決を助けるKPI

メルマガの目的を、「ユーザーにとって有益な情報や学びを深める機会を提供する」「ユーザーが自身の抱える問題に気づいて解決するのを助ける」などと設定した場合は、以下の2つのKPIを評価の目安にします。
 

メルマガ内に設置した自社ページリンクのクリック率

メルマガの本文に埋め込まれた、情報や知識提供を行っているブログなどのWebページへのURLやCTAボタンが、どれだけクリックされたかを確認します。
 

メルマガ経由ユーザーのページ回遊率

メルマガ本文に埋め込まれたURLをクリックしたユーザーが、どれだけWebサイトの他のページを見て回ったかを示すのが「回遊率」です。反対に、URLをクリックしてWebページに遷移した後、すぐにWebサイトから離れた割合が「直帰率」です。

Google Analyticsでは、回遊率は「ページ/セッション」の項目で確認できます。ページ/セッションとは、ユーザーが1回訪問した際に、どれだけのページ数を見て回ったかがカウントされます。
 

ファンの育成

ファンの育成が順調に進んでいるかどうかは、以下のKPIで判断できます。
 

開封率

安定した開封率は、一定数のファンの存在を示します。件名や内容を工夫して、開封率の向上を目指しましょう。
 

メルマガ内に設置した自社ページリンクのSNSでのシェア数

メルマガ本文でURLを埋め込み紹介した記事が、どれだけSNSでシェアされているかが目安になります。

SNSではフォロワー数も目安になりますが、それ以上に重要なのはコンテンツを拡散するシェア数やクチコミです。ファン数を増やすためにも、多くのユーザーにシェアされているコンテンツがどのようなものかを分析し、ユーザーニーズを知る手掛かりにしてください。
 

メルマガを配信するには?どのようなツールを使えばいいのか

メルマガを配信するには?どのようなツールを使えばいいのか1

メルマガは多数の人に配信するため、通常のメールサービスを使用して一斉配信すると、受信側のキャリアにスパム判定をされ、届きにくくなる問題があります。そこでメルマガなどをメール配信する場合には、配信ツールの仕様を推奨します。

配信ツールには大きく分けてオンプレミス型とクラウド型の2種類があります。

オンプレミス型とは、サーバーやネットワークなどの設備を用意し、ソフトウェアを購入して、自社で管理・運用を行う方法です。オンプレミス型には自社の厳重なセキュリティの下でメルマガ配信が行えるという大きなメリットがあります。

クラウド型とは、インターネット上のサーバーにある配信ツールを利用する形態で、最近増えています。導入のための初期費用が安価ですみ、すぐに配信設定まで完了します。また、到達率や開封率など基本的な測定機能も付随しています。
 

メルマガ配信ツール

今日、利用者の増えているメルマガ配信ツールの中から以下の3つを紹介します。いずれもドラッグアンドドロップで簡単に記事を作成でき、測定にも対応しています。
 

Mail Chimp

メルマガを配信するには?どのようなツールを使えばいいのか2

2,000通まで無料でメルマガの配信を行うことができます。また、HubSpotの無料CRMと連携させることも可能なため、配信リスト作成の手間がかかりません。
 

Bench Mark

メルマガを配信するには?どのようなツールを使えばいいのか3

トライアルとして250通まで無料で利用できます。シンプルで使いやすく、日本語のサポートもついています。
 

HubSpot Eメールマーケティング

メルマガを配信するには?どのようなツールを使えばいいのか4

無料で利用でき、トラフィックやコンバージョン分析も行えます。また HubSpotの無料CRM と連携することで、配信リストが自動で作成されます。
 

メルマガ作成までの7ステップ

この章ではメルマガを実際に作成する手順に沿って説明します。メルマガは基本的に以下の7つのステップで作成されます。

メルマガ作成までの7ステップ

ステップ1. 目的の明確化

メルマガを発行する目的を明確にします。

「見込み客をもっと増やしたい」「顧客に新製品の情報を届けたい」など、自社のマーケティング施策の中で、メルマガを通して何を行いたいかを考えます。

目的が「見込み客を増やす」のであれば、そこから踏み込んで「ユーザーの困りごとを解決するための情報提供を通じて、より多くの見込み客を獲得する」というように、具体的に考えましょう。
 

ステップ2. ターゲットの選定

配信するメルマガの目的に応じて、ターゲットニーズを掘り起こします。そのためにはターゲットがどのようなニーズを持っているかを深掘りしなくてはなりません。

そこで重要になってくるのが、 ターゲットを深く理解するためのペルソナ作成です。ペルソナとは自社の製品や提供するサービスが問題の解決となるような、理想的な顧客のことです。ターゲットの年齢、性別、職業からさらに踏み込んで、実際に生きている人のように悩みや課題を考えます。

ペルソナについては 「バイヤーペルソナの作り方と無料テンプレート」 を参考にしてください。
 

ステップ3. リストの作成セグメント

顧客リスト全員に同じメールを送るだけでなく、さまざまな条件で分類したリストを作成することで、よりユーザーにカスタマイズされたメルマガが配信できます。

例えば「ある製品ページを訪問したことのあるユーザーにメルマガを送る」と設定することも可能です。条件で切ったメルマガを配信したい場合、 マーケティングオートメーションを活用すれば、作業を自動化できます。 メルマガをもっと活用したい、ピンポイントで狙った相手に届けたいと考えるのであれば、導入を検討してみましょう。

なお、当社 HubSpotのメール配信ツールもマーケティングオートメーション 機能を搭載しています。
 

ステップ4. コンテンツ企画

メルマガの目的に合わせたコンテンツを企画します。ターゲットとするペルソナはどのような疑問や困りごとを抱えているかを考え、その解決が目的に結びつくような企画を考えます。

また、メルマガ内で紹介したい自社商品なども盛り込みましょう。
 

ステップ5. 素材の準備

HTMLでメルマガを作成する場合は大きなメリットとして、画像や動画などの視覚的要素を活用できます。商品画像だけでなく、この記事を読むとどのような解決策を手に入れるかがイメージできるような画像を選びます。
 

ステップ6. タイトル・本文作成

タイトルは開封率に影響する重要な要素です。 タイトルを作成する場合は、以下の点に気をつけます。

  • 「会議時間20%短縮 効率の良い会議進行のヒント」などのように具体的な数字を挙げる
  • 「成功企業に学ぶ テレワーク導入事例」のように、このメルマガを読むと何が手に入るか明確に書かれている

日本ビジネスメール協会の「 ビジネスメール実態調査2020 」によると、ビジネスパーソンがメールを読むのにかける時間は、1通当たり平均1分19秒です。つまり、これ以上に長いメルマガはビジネスパーソンが離脱しやすくなるでしょう。離脱を防ぐためにも、メルマガの本文は1分程度で読める分量に抑えましょう。

さらに、 流し読みをした場合にひと目で「何が書いてあるか」を把握でき、興味があった場合に後で戻ってきて読めるように、記事内には記憶に残りやすい見出しを付けることも重要です。

モバイルユーザーにも見やすいメルマガを提供することで、相手の記憶に残り、ユーザーが時間のある時に読み返したくなるようなメルマガを目指しましょう。
 

ステップ7. 配信時間の決定

メルマガの配信曜日・時間を決定します。

メルマガの開封率が最も高い曜日・時間帯についてはさまざまな統計があります。ビジネス関連であれば、一般に「火曜日から木曜日の午前中が開封されやすい」と言われていますが、実際には業種やターゲットユーザーの年代によっても異なるでしょう。

むしろ独自で統計を取って、テストを繰り返して自社ユーザーの傾向を知る方が有意義です。配信を重ねて自社独自の統計を出して
 

テンプレートを活用したメルマガ作成

メルマガでは、一瞬でユーザーの目を引きつけることが重要で、デザイン性が求められます。そこで役に立つのが、メルマガ用のテンプレートです。

メルマガテンプレートは、画像や見出し、本文を入れ替えるだけでメルマガを作成できるツールです。テンプレートはプロのWebデザイナーが、デザイン性が高く、UI(ユーザーインターフェース:ユーザーにとって使いやすいかどうか)の高いメルマガを、簡単に作成できるように用意しています。特にデザインの知識がなくても美しいメルマガが作成できます。
 

無料テンプレートを手に入れるには

テンプレートは、テンプレートのみを配布しているウェブサイトと、メルマガ配信サイトがテンプレートを提供している場合があります。
 

99designs

テンプレートを活用したメルマガ作成1

99designsは、テンプレートの配布サイトです。テンプレートをダウンロードした後、配信ツールでの使い方が説明されていて、安心して利用できます。
 

Mail Chimp

テンプレートを活用したメルマガ作成2

Mail Chimpでもテンプレートを配布しています。配信ツールとしてMail Chimpを利用しているのなら、無料で100種類以上のテンプレートの中からワンクリックで利用できます。
 

HubSpot アセットマーケットプレイス

テンプレートを活用したメルマガ作成3

メルマガの配信ツールとしてHubSpotのEメールマーケティングを利用する場合に、テンプレートが利用できます。

メルマガテンプレートについては、当社HubSpotの メルマガテンプレート の記事で詳しく説明しています。
 

読まれるメルマガの書き方

読まれるメルマガは、以下の3点の要素を備えていることが求められます。

  1. 読んでプラスになること
  2. 視覚的に読みやすいこと
  3. 適度な分量・頻度
     

読んでプラスになること

ユーザーがメルマガに求めるものは、BtoB、BtoCの違いに加え、業界によっても異なります。しかしいずれにしても、読んで得るものがなければ、解約される可能性もあります。

  • 読んで知識が増える
  • できなかったことができるようになる
  • 問題解決のヒントが得られる
  • 困りごとの原因がわかる
  • ほしい情報、商品がある/ほしくなる

1分余りで読み流されるメルマガでは完結しなくても、問いを提起し、Webコンテンツと連動させる方法もあります。ユーザー目線で読んで見て、プラスの情報が得られるものを提供してください。
 

視覚的に読みやすいこと

近年はスマホでメルマガを読むユーザーが増えています。テスト配信をしてスマホのブラウザでどのように見えるかを必ず確かめてください。

HTML形式で配信する場合は画像を入れたり、見出しなどでフォントサイズや色を変更したりすることも読者の注目を惹きつけます。特に 重要なコンテンツは、ファーストビューで視覚に収められるようにしましょう。
 

適度な分量・頻度

メルマガの配信が解除される理由のトップ3は以下になります。

  1. 配信頻度が高すぎる
  2. ボリュームが多すぎる
  3. 内容が不適切

メルマガの購読者数が増えない、または、減ってきた場合は、解約率をKPIに設定し、解約率の推移を追ってください。 解約者が増えている傾向に気づいた場合は、この3点を中心に、A/Bテストを行いながら、原因を特定します。

当社HubSpotの 読まれるメルマガの書き方 の記事で詳しく説明しているので、合わせて参考にしてください。
 

企業メルマガの事例3選

ここでは、ユニークなメルマガ配信を実施している企業の事例を紹介します。
 

1.Canva

Canvaはクラウドベースでウェブサイトやプレゼンテーション、eBookやメールテンプレートのデザインを作成できる、オーストラリア発祥のSaaSです。創業7年足らずの間に全世界で1,500万人以上のユーザーを獲得しています。

企業メルマガの事例3選1

Canva newsletter 2021 3/26

Canvaのメルマガは、ユーザーの特性によりカスタマイズされています。例えばプレゼンテーションを作成しているユーザーには、プレゼンテーション作成上のヒントが提供されます。さらにメルマガの画像をクリックするとプレゼンテーションのページに遷移し、すぐにヒントが試せるようになっています。
 

2.株式会社ホットリンク

ホットリンクは最先端のAI技術を活かしたデータ解析・分析を軸に、企業のコンテンツマーケティング・SNSマーケティングを手掛ける企業です。ホットリンクが推し進めるのがUGC(User Generated Contents=ユーザーが作ったコンテンツ)です。一般の人が行ったツイートや食べログのレビュー、Amazonの商品レビューなど、ユーザーから自然発生する口コミがUGCです。

ホットリンクではUGCから指名検索(会社名やブランド名で検索すること)という流れをもっと活性化させるために、メルマガというツールを重視しています。読者が夢中になるほどおもしろいメルマガを発行してUGCを生成し、メルマガが話題になることで企業認知を高めています。
 

3.株式会社コムニコ

コムニコは、企業のSNSマーケティングのサポートをワンストップで行う企業です。

当初、アウトバウンド型の営業手法に行き詰まりを感じていたコムニコでは、HubSpotの創業者であるブライアン・ハリガンとダーメッシュ・シャアの『インバウンドマーケティング』に巡り合い、日本にまだインバウンドマーケティングの思想が浸透していない時期から、実践に踏み出しました。

「ユーザーを引きつける質の高いコンテンツを作成すること」「ユーザーの役に立つeBookを作成し、見込み客を獲得すること」そこから「メルマガを活用して見込み客の購買意欲を醸成し、商談に結びつける」というインバウンドマーケティングをそのまま実践することで、企業を順調に成長させてきました。

現在ではメルマガの開封率は30~40%という高い数字で、メルマガを通じて休眠顧客の掘り起こしにも成功しています。
 

メルマガ配信の注意点

メルマガ配信の注意点1

メルマガを配信する上で、主に法律的な面(特定電子メール法・著作権法)で気をつけるべき3点を挙げます。

  • オプトイン、オプトアウトの明記
  • 個人情報保護
  • 著作権
     

オプトイン、オプトアウトの明記

オプトインとは、ユーザーにあらかじめ「メールを送っても良い」という意思表示をしてもらうことを指します。 ユーザーからの承諾がない場合には、メルマガや商品紹介のメールなどを送ることはできません。

オプトアウトは通常、メルマガの最下段に記されています。

メルマガ配信の注意点2

オプトアウトとは、メルマガの受け取りを拒否することです。メルマガには必ず配信解除方法を明示しておかなければなりません。
 

個人情報保護

メルマガの登録や会員登録の下段に、以下のような文面が記載されています。

メルマガ配信の注意点3

プライバシーポリシーは個人情報をどのように扱うかについて細かく記されています。企業ごとに文面は異なりますが、共通して述べられているのは、以下の2点です。

  • メールアドレスの利用目的を伝え、利用目的以外に個人情報を使わないことを明記すること
  • 個人情報の管理は万全を期すこと

個人情報を扱う事業者は個人情報保護法に従わなければ罰則を負います。
 

著作権

もうひとつ重要な法律が、著作権法です。メルマガに使用するテキストや画像は、著作権を遵守したものであることが必要です。引用の場合は、引用箇所と出典を明示しなければなりません。
 

どれだけ顧客視点を取り入れられるかが、メルマガ配信の成否を分ける

今回ご紹介したメルマガは、多くの企業にとって、Webマーケティングを推進するための重要なチャネルです。

メルマガを活用して見込み客・顧客との信頼関係を構築し、「売上機会の創出」「顧客の求める情報の提供」「自社のファンづくり」というメルマガ配信の目的を達成しましょう。そのために、まずは顧客心理を理解しニーズを汲み取ったうえで、求められているコンテンツとは何かを模索し、配信と効果検証を繰り返しながら最適化を目指しましょう。

HubSpotではこの他にもマーケティングやセールスに役立つ資料を無料で公開していますので、ぜひこちらからご覧ください。

 

メルマガ配信ガイド&事例集(2021年最新版)

 メルマガ配信ガイド&事例集(2021年最新版)

元記事発行日: 2021年4月28日、最終更新日: 2021年4月28日

トピック::

メルマガ