メルマガはWebマーケティングのなかでも効果的な手法のひとつです。しかし、10年以上前から利用されているため、現在においても効果があるのか疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。また、読者から反応を得るための運用について悩みを抱えている方もいるかもしれません。
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この記事では、メルマガ配信により期待できる効果をご紹介します。また、メルマガの効果を最大化させるための件名の作り方や配信内容、効果測定など7つの実践的なノウハウやよくある疑問も解説します。メルマガは読者との信頼関係を築くことができる貴重なツールです。ぜひこの記事を参考に、効果的なメルマガマーケティングを実践してください。
メルマガ配信で期待できる効果
メルマガ配信は、インターネット上での集客や販売にとって有効な手法です。ここでは、メルマガ配信によって得られる4つの主な効果を説明します。
- 見込み客の購買意欲醸成・関係強化
- 有効性のある販売促進
- 高いコンバージョン率の獲得
- 顧客ロイヤルティの向上
見込み客の購買意欲醸成・関係強化
メルマガを購読する見込み客は、自社の商品やサービスに何らかの興味をもっている状態のため、メルマガを通じて自社の魅力や商品・サービスの情報を伝えることにより、購買意欲を醸成できます。
また、継続的にメルマガを配信して接触回数を増やせば、読者はさらに商品やサービス、自社についての理解を深められるでしょう。結果的に好感度が向上し、関係性を強化できます。
販売促進
メルマガには販売促進効果も期待できます。本文で商品やサービスについての詳細情報を伝えることで読者のニーズに応えられ、興味喚起も促せるでしょう。
また、メルマガは紙媒体のように印刷などの工程を経ずに作成できるため、スピーディーに配信できます。急なキャンペーンや新商品の案内など、タイムリーな情報を届けられる点もメリットといえるでしょう。
高いコンバージョン率の獲得
メルマガは、広告に比べて高いコンバージョン率を獲得できるといわれています。なぜなら、メルマガ購読者はすでに自社の商品やサービスに興味を持っているため、広告のように大多数の人に届ける施策よりも心理的・時間的な距離が近く、高い効果が期待できるからです。
また、読者を属性や行動履歴などのセグメントに分け、コンテンツをパーソナライズ化すれば、読者は関連性の高い有益な情報を取得でき満足度も高まります。長期的な関係性の維持により、さらなるコンバージョンが期待できるでしょう。
顧客ロイヤルティの向上
メルマガは新規顧客の創出や購買意欲の醸成だけでなく、既存顧客のロイヤルティ向上にも効果的です。有益なコンテンツや最新ニュースなどを配信して、顧客満足度や信頼感を高められるからです。
また、メルマガではアンケートの実施や顧客からの感想を集めることもできます。顧客とのコミュニケーションツールとして活用すれば良好な関係を構築でき、リピート率や口コミ率を向上させることができるでしょう。
メルマガの効果をより高めるための方法
メルマガはただ送るだけではなく、工夫をすることで効果を高められます。次の7つのポイントをおさえましょう。
- 差出人名を明確にする
- 件名を工夫して開封されるようにする
- 読み手を意識したレイアウトにする
- 読者にとって有益なコンテンツを届ける
- 迷惑メールにならないように注意する
- 配信ツールやMAツールを使う
- 効果測定を行う
差出人名を明確にする
差出人名は誰から届いたメールなのかを表すため、読者にとってメルマガを開封するかどうかの判断基準となります。「誰から来たのかわからない」「見覚えがない」と読者が感じる差出人名は、警戒心を持たれて開封されなかったり迷惑メールに登録されたりする可能性があります。
読者に安心感を与えるためにも、差出人名には企業名やサービス名などを明記しましょう。また、担当者の実名やメールアドレスを使うと、親近感や信頼感を高められます。
件名を工夫して開封されるようにする
件名はメルマガの第一印象を形成し、開封率にも大きく影響を与える重要な要素です。件名を考える際は、次の2点をおさえましょう。
- 興味を引く件名を心がける
- 重要な情報は前半の15文字以内に収める
興味を引く件名を心がける
読者にメルマガの開封を促すためにも、次の3点を意識して興味を引く件名を作成しましょう。
- 本文の内容を端的に伝える
- フックとなるキーワードを入れる
- 読者に「自分事」として受け取ってもらう
本文の内容を端的に記載したりキーワードを入れたりすることで、読者はメルマガの内容をイメージして開封しやすくなります。興味や関心を引く表現を使うためにも読者に関するリサーチを行いましょう。
また、「限定セール」「最新トレンド!」といったフックとなるワードを入れるのもおすすめです。
読者に自分事として受け取ってもらえるための工夫も大切です。件名を読んで、「これは自分のためのメールだ」とイメージしてもらえると開封率は上がります。読者の名前や属性などを入れて親近感や必要性を高めましょう。
全角15文字前後に収める
件名は短すぎず長すぎないものにしましょう。短すぎると訴求力が弱くなり、長すぎると全文が表示されず途中で切れてしまいます。一般的に、スマホユーザーを考慮して全角15文字以内に重要な情報を入れるのが良いとされます。全体の長さは30文字以内くらいに収めると良いでしょう。
読み手を意識したレイアウトにする
箇条書きや記号などを用いて、読者が読みやすいレイアウトにするのも重要です。HTMLメールの場合は適度に画像を入れる、フォントのサイズや色を変更するなどの方法があります。読者との関係性によっては、あえて口語体でくだけた文章にして親近感を持たせるのも一つのテクニックです。
読者にとって有益なコンテンツを届ける
たとえレイアウトが良くても、読者にとって「有益でない」「売り込みが強い」内容では不要なメルマガだと判断され、解除される可能性があります。関係構築につなげるためにも、読者にとって有益なコンテンツを作成してください。
例えば、商品販売が目的であれば、使用事例やユーザーのクチコミを紹介します。セールスが主な目的であったとしても、読者にとって価値のあるコンテンツを提供することで、信頼関係が構築されていくでしょう。
迷惑メールにならないように注意する
メルマガが迷惑メールとして扱われると開封率は下がり、メルマガの効果も低下します。迷惑メールとしてフィルタリングされる原因は、主に2つあります。
まず、メールの作り方に問題があるケースです。例えば、件名が空白、短縮URLを貼り付けている、「お得!」のようにスパムを連想させる文言が入っている場合があげられます。
また、サーバーが受信者の反応を学習して独自に迷惑メールだと識別しているケースです。受信はしているのに読んでいない場合に起こり、メールサーバーが不要なメールだと判断するために起こります。
迷惑メールにならないようにするためには、配信ターゲットの設定は正しいか、ニーズに沿ったコンテンツであるかなどの見直しを行いましょう。メルマガの開封率は、施策を考えるうえで重要な指標となります。メルマガの開封率については、次の記事で詳しく解説しているので、あわせてお読みください。
配信ツールやMAツールを使う
メルマガの効果を高めるには、配信専用のツールやシステムを使うのがおすすめです。配信ツールやMAツールを使えばメルマガの作成や配信、効果測定が容易に行えます。MAツールはメルマガだけでなくマーケティング施策の自動化や連動化もできるので、見込み客へのフォローがしやすくなります。
HubSpotのEメールマーケティング・配信ツールでは、メルマガ作成や配信・分析を容易にする機能を提供しています。A/Bテストや動的コンテンツ作成、アナリティクスによる分析のほか、CRMツールとの連携により蓄積されたデータから顧客の行動を分析し、配信内容に反映することも可能です。
メールマガジン作成ツール | HubSpot(ハブスポット)
効果測定を行う
メルマガは見込み客にとって有益な情報を提供し、自社との信頼関係を構築できるマーケティングの手法です。有効活用するには、メルマガが読者ニーズにあっているかを効果測定で確認する必要があります。現状の把握と改善点を見つけて、より良い関係性の構築を目指しましょう。
効果測定はメールが開封された回数や本文のリンクがクリックされた回数などを数値化して行います。集めたデータから仮説を立て、よりニーズに応えられるよう改善して、メルマガ配信の効果を高めていきましょう。
なお、効果測定はGoogle Analytics (アナリティクス)やメール配信ツールなどで行えます。効果測定で確認すべき指標や、効果測定方法については次の記事をご覧ください。
メルマガの効果についてよくある疑問
この章では、「メルマガは時代遅れ・効果がない、といわれることがあるが実際はどうなの?」「メルマガにデメリットはある?」という、よくある質問にお答えします。
メルマガは時代遅れ・効果がない、と言われることがあるが実際はどうなの?
SNSやLINEといったコミュニケーションツールの登場により、「メルマガは時代遅れ」「効果がない」といわれることがあります。たしかに、ターゲットや目的によっては、メルマガよりもSNSなどの新しいマーケティング手法のほうが有効な場合もあります。
しかし、自社への信頼性を向上させ、読者との関係性を構築する観点からは、メルマガは現在も十分に通用するマーケティング手法です。本記事でご紹介したように、読者のニーズに沿ったコンテンツやレイアウトを意識した配信によってメルマガの強みを活かすことができ、良い効果を生み出せるでしょう。戦略を立て、検証改善を繰り返していくことが大事です。
メルマガにデメリットはある?
メルマガには次のようなデメリットもあります。
- 読者を集めるのが困難
- コンテンツの作成に時間と労力がかかる
- 迷惑メールと認識されると一切読まれなくなる
メルマガをマーケティング手法として活用するには、まずは購読を促す必要があります。より多くの読者に購読してもらい、良好な関係構築やコンバージョン、企業イメージの向上につなげるために、読者にとって有益なコンテンツを配信しましょう。
ただし、良質なメルマガを配信するには読者ニーズを基にしたコンテンツを制作しなければならず、時間と労力を要します。配信自体が目的にならないよう、有益な情報を届けることを意識してください。
また、迷惑メールと認識されると一切読まれなくなる可能性がある点にも注意が必要です。本記事を参考に、メールの作り方やメールサーバーの仕組みを理解して読者へ届くよう工夫をしましょう。
メルマガは作り方次第で高い効果を期待できる
メルマガを活用すれば、自社の商品やサービスに興味がある人への効果的なアプローチが可能になります。広告などに比べてターゲットとの心理的距離が近く、高いコンバージョン率の獲得が見込めます。
しかし、メルマガの内容次第では、期待した効果を得られないこともあります。読者の興味やニーズに沿った有益な情報を提供して、信頼関係の構築に努めましょう。本記事でご紹介した「メルマガの効果をより高める7つの方法」を参考に、読者の役に立つメルマガを作成してください。