インサイドセールス必須のツール16選を目的別に紹介【2024年版】

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水落 絵理香(みずおち えりか)
水落 絵理香(みずおち えりか)

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インサイドセールスの仕組みを構築するには、マーケティングと営業の業務をつなぐツールの導入が不可欠です。一方で、必要なツールはインサイドセールスに求める機能やインサイドセールスの役割によって異なるため、自社ではどのようなツールを導入すべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。

インサイドセールス必須のツール16選を目的別に紹介【2024年版】

新しい営業の形! インサイドセールス活用法ガイドBOOK

インサイドセールスの考え方と進め方を徹底解説!

  • インサイドセールスのメリット
  • インサイドセールスの営業フロー
  • インサイドセールスに欠かせないツール
  • HubSpotの営業事例

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    本記事では、インサイドセールスに必要なツールの考え方をはじめ、主なツールを目的別に紹介しています。ツールを選ぶ際に重視しておきたいポイントについてもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

    インサイドセールスに必要なツールとは

    結論からお伝えすると、インサイドセールスの仕組みを単独で構築できるツールは存在しないのが実情です。インサイドセールスの成果を最大化させるには、自社の目的に応じて複数のツールを組み合わせて活用していく必要があります。

    インサイドセールスの役割は、非対面の営業手法を駆使して顧客との信頼関係を醸成し、購買体験を向上させることにあります。そのために欠かせないのが部門間の連携です。マーケティング部門やフィールドセールス(営業)部門と緊密に連携を図り、営業活動を分業化していく必要があります。

    インサイドセールスに必要なツールとは

    インサイドセールスにおいて活用されるツールは、いずれもこの「部門間の連携」を実現することが大きな目的である点を押さえておくことが重要です。部門間連携について知りたい場合には、以下の記事もお読みください。

     

    インサイドセールスを支える6つのツール

    インサイドセールスを支える6つのツール

    インサイドセールスを支える主なツールとして、下記の6種類が挙げられます。

    1. MA(マーケティングオートメーション)
    2. CRM(顧客関係管理)ツール
    3. SFA(営業支援)ツール
    4. クラウド電話システム
    5. Web会議ツール
    6. スケジュール管理ツール

    各ツールの役割とあわせて、具体的なツール例をそれぞれ見ていきましょう。
     

    1. MA(マーケティングオートメーション)

    MAとは、マーケティング活動で発生するさまざまな作業を自動化するツールです。たとえば、Eメール配信やSNS投稿、Webサイト分析といったタスクを自動化できます。データを活用した顧客ニーズ分析によって「最適なコンテンツを」「最適なタイミングで」提供し、見込み客の購買意欲を効果的に高める効果が期待できるツールです。具体的なツール例として、下表のものが挙げられます。

    ツール名

    特徴

    販売実績

    サポート体制

    プラン例

    Marketing Hub

    ・Webマーケティングに関わる基本機能を搭載
    ・シンプルなUIと直感的な操作を実現

    10万社以上
    (世界のHubSpot製品の有料プランを利用する顧客数)

    ・カスタマーサポート
    ・オンラインアカデミー
    ・プロフェッショナルサービス

    無料ツール:0円
    Starter:月額2,160円~
    Professional:月額9万6,000円~
    Enterprise:月額43万2,000円~

    Marketing Cloud Account Engagement

    ・カスタマイズ性が高く業界特有の要件に対応
    ・Sales Cloudとの連携に強み

    ・ユーザーコミュニティ
    ・カスタマーサクセスプラン

    Growth:月額15万円
    Plus:月額33万円
    Advanced:月額52万8,000円
    Premium:月額180万円

    Adobe Marketo Engage

    ・外部ツールとの連携性に強み
    ・施策の個別最適化に対応

    5,000社以上

    ・ユーザーコミュニティ
    ・オンライン学習コンテンツ
    ・カスタマーサクセスプラン

    Select
    Prime
    Ultimate
    ※管理する見込み客数で個別見積もり

     

    2. CRM(顧客関係管理)ツール

    顧客情報を共有し、インサイドセールス部門のほかマーケティング部門やフィールドセールス部門において横断的に活用するためのツールです。すべてのツールの基盤となるデータを扱うため、最優先で導入を検討しておきたいツールといえるでしょう。
     

    【CRMの活用イメージ】

    2. CRM(顧客関係管理)ツール

    他ツールとの連携性に優れたCRMとして、下表の3つが挙げられます。

    ツール名

    特徴

    販売実績

    サポート体制

    プラン例

    Sales Cloud

    ・柔軟なカスタマイズ性
    ・営業プロセスを段階別に分けて管理できる

    15万社以上

    ・ユーザーコミュニティ
    ・カスタマーサクセスプラン

    Essentials:月額3,000円/ユーザー
    Professional:月額9,600円/ユーザー
    Enterprise:月額1万9,800円/ユーザー
    Unlimited:月額3万9,600円/ユーザー

    HubSpot CRM

    ・営業活動に必要なすべての情報を一元管理
    ・CRM機能はすべて無料

    18万4,000社以上

    ・カスタマーサポート
    ・オンラインアカデミー
    ・コミュティ
    ・プロフェッショナルサービス

    無料ツール:0円

    Zoho CRM

    ・豊富な機能を低コストで利用可能
    ・優れたカスタマイズ性と拡張性

    25万社以上

    ・ウェビナー
    ・サポートサービス
    ・コミュニティ
    ・導入パートナー

    スタンダード:月額1,680円~/ユーザー
    プロフェッショナル: 月額2,760円~/ユーザー
    エンタープライズ:月額4,800円~/ユーザー
    アルティメット: 月額6,240円~/ユーザー

     

    3. SFA(営業支援)ツール

    商談管理や活動分析などの機能を備え、営業担当者の負担を軽減するツールです。CRMツールの中にはSFA機能が含まれているものもあるため、CRMと同時に導入するか、CRMの導入後に取り入れるとよいでしょう。SFAのツール例として、下表の3つが挙げられます。

    ツール名

    特徴

    販売実績

    サポート体制

    プラン例

    Sales Hub

    ・HubSpot CRMと自動連携
    ・顧客行動にもとづき、最適なタイミングでアプローチ可能

    18万4,000社

    ・カスタマーサポート
    ・オンラインアカデミー
    ・コミュティ
    ・プロフェッショナルサービス

    無料版:0円
    Starter:月額2,160円~
    Professional:月額5万4,000円~
    Enterprise 月額14万4,000円~

    eセールスマネージャーRemix Cloud

    ・国産SFA
    ・すきま時間で入力可能な操作性

    5,500社以上

    ・ウェビナー
    ・マニュアル動画
    ・アドバイザー
    ・サポートデスク
    ・集合型研修

    スタンダード:月額1万1,000円/ユーザー
    ナレッジシェア (閲覧のみ):月額6,000円/ユーザー
    スケジュールシェア (グループウェアのみ)月額3,000円/ユーザー

    Mazrica Sales

    ・直感的に使えるUI
    ・入力作業の半自動化

    2,800社以上

    ・リアルタイムチャットサポート
    ・プレミアムサポート

    Starter:月額2万7,500円~
    Growth:月額11万円~
    Enterprise:月額33万円~

     

    4. クラウド電話システム

    電話によるコミュニケーションを効率化するためのツールです。CRMをはじめさまざまなツールと連携させることにより、コミュニケーションツールの集約化を実現できるでしょう。具体的なツール例として、下表の2つを紹介します。

    ツール名

    特徴

    販売実績

    サポート体制

    プラン例

    Dialpad Talk

    ・リーズナブルな料金体系
    ・多彩なビジネスツールと連携可能

    国内1,800社以上

    ・セミナー
    ・マニュアル動画
    ・カスタマーサポート

    Standard:月額1,000円/ユーザー
    Pro:月額1,500円/ユーザー
    Enterprise:月額2,000円/ユーザー
    ※別途通話料や番号基本料が発生

    CallConnect

    ・最短即日で利用を開始できる
    ・多様なCRMとの連携が可能

    アカウント数2,400以上

    ・サポート動画
    ・個別相談
    ・導入サポート

    Starter:月額2,400円/ライセンス
    Basic:月額4,600円/ライセンス
    Pro:月額8,800円/ライセンス
    ※月額のトータル料金はプランの月額×ライセンス数+電話回線使用料で計算

     

    5. Web会議ツール

    オンライン上でお互いの顔を見ながら、商談やヒアリングができるツールです。遠方の見込み客と、リアルタイムでコミュニケーションをとりたい場合に適しています。主要なツールとして挙げられるのは下記の3点です。

    ツール名

    特徴

    販売実績

    サポート体制

    プラン例

    Zoom

    ・最大参加人数1,000人
    ・アンケートなど豊富な会議特化型機能

    75万社以上

    ・ラーニングセンター
    ・ユーザーコミュニティ
    ・プレミアムサポート

    ベーシック:0円
    プロ:月額2,125円/ユーザー
    ビジネス:月額2,700円/ユーザー
    ビジネスプラス:月額3,125円/ユーザー
    エンタープライズ:問い合わせ

    Microsoft Teams

    ・コミュニケーションツールを集約
    ・Officeとの連携に強み

    月間アクティブユーザー数2億8,000万人

    ・ビデオトレーニング
    ・サポートコミュニティ

    無料プラン:0円
    Microsoft Teams Essentials:月額500円/ユーザー
    Microsoft 365 Business Basic:月額750円/ユーザー
    Microsoft 365 Business Standard:月額1,560円/ユーザー
    Microsoft 365 Business Premium:月額2,750円/ユーザー

    Google Meet

    ・高度なセキュリティレベル
    ・Googleサービスとの統合に強み

    500万社以上

    ・ラーニングセンター
    ・カスタマーケアポータル
    ・コミュニティ

    Business Starter:月額680円/ユーザー
    Business Standard:月額1,360円/ユーザー
    Business Plus:月額2,040円/ユーザー
    Enterprise:問い合わせ

     

    6. スケジュール管理ツール

    担当者間・部門間でのスケジュール共有に役立つツールです。営業活動を分業化する上で、スケジュールの共有化・可視化は非常に重要なポイントといえます。顧客単位・プロジェクト単位など、さまざまな用途で横断的に予定を管理したい場合には必須のツールといえるでしょう。主なツール例として、下記の2つが挙げられます。

    ツール名

    特徴

    販売実績

    サポート体制

    プラン例

    Trello

    ・無料利用が可能な範囲が広い
    ・付箋のように扱える操作性

    ユーザー数5,000万人以上

    ・ワークフローガイド
    ・無料ウェビナー
    ・コミュニティ

    FREE:0円
    STANDARD:月額5ドル/ユーザー
    PREMIUM:月額10ドル/ユーザー
    ENTERPRISE:ユーザー数に応じて増減

    Asana

    ・業務量をポートフォリオで可視化
    ・業務効率化に役立つ機能が豊富

    13万9,000社以上

    ・Asanaアカデミー
    ・メンバーコミュニティ
    ・イベント

    Basic:0円
    Premium:月額1,200円/ユーザー
    Business:月額2,700円/ユーザー
    Enterprise:問い合わせ

     

    ツールを選ぶ際に重視しておきたいこと

    ここまで見てきたとおり、インサイドセールスに役立つツールは数多くの種類があります。自社に最適なツールを選ぶには、重視すべきポイントを押さえておくことが大切です。
     

    1. 他ツールとの連携性

    複数のツールを組み合わせて活用していく関係上、各ツールの連携性は非常に重要なポイントの1つです。既存の業務ツールと連携できるか必ず確認しておきましょう

    また、将来的に新たなツールを導入する可能性もあります。主要なツールとの連携が可能かどうか、チェックしておくことが大切です。業界特有のシステムなどを利用している場合には、できるだけ拡張性に優れたツールを選ぶことをおすすめします。
     

    2. 部門をまたいだ情報の一元管理

    インサイドセールスを成功させるには、マーケティング部門やフィールドセールス部門との連携が欠かせません。各部門の情報を一元管理できるツールを選ぶ必要があります。

    情報を一元管理することによって収集したデータの形式や粒度がそろい、管理や比較がしやすくなります。結果として、施策の軌道修正のスピードや売上予測の精度が向上するでしょう。情報の一貫性が保たれることにより、顧客の購買体験の向上にも寄与します。部門を横断して情報を統合的に管理できるツールを選択するのがポイントです。
     

    3. 機能面・コスト面が自社に適しているか

    ツールの費用対効果を十分に検証しておくことも重要です。自社にとって必須の機能が備わっており、かつ機能に相応の料金であるか確認しておきましょう。トライアル期間や無料プランを活用して、操作性や活用可能な機能を実際に見ておくことをおすすめします。

    注意点として、機能が豊富なツールほど使いやすいとは限りません。機能が多すぎることで、かえって操作が複雑になったり、不要な機能のために料金が高くなったりすることも懸念されます。機能面・コスト面が自社に適しているか、慎重に検討することが大切です。
     

    社内体制とツールの両面からインサイドセールスの成功を目指そう

    今回紹介したツールは、いずれもインサイドセールスの体制構築に役立つものばかりです。ただし、ツールさえ導入すればインサイドセールスの効果を引き出せるわけではありません。部門間の連携や情報を共有する意義など、営業活動に携わるすべての担当者がインサイドセールスを導入するメリットを理解しておく必要があります。

    こうした社内体制の整備と同時並行でツール導入を推進していくことが、インサイドセールスの成功へとつながっていくはずです。

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