Facebook広告の課金の仕組み・設定方法・支払い方法について解説

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水落 絵理香(みずおち えりか)
水落 絵理香(みずおち えりか)

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SNS広告で認知度を上げたい、Webサイトへのトラフィックを増やしたいと思っても、何から始めていいかわからない方は「Facebook広告」がおすすめです。Facebook広告は精度の高いターゲティング機能により、比較的小さい予算でも配信が可能で、効果を実感できる可能性があります。

Facebook広告の課金の仕組み・設定方法・支払い方法について解説

基礎と事例を解説!Facebook広告完全ガイド 2021年度版

このガイドではFacebook広告の目的やメリットだけではなく、広告の構造や料金体系、関連ツールなどについて詳しく解説しています。ぜひご活用ください。

  • Facebook広告の目的とメリット
  • 広告の種類や料金体系
  • わかりやすい出稿方法
  • Facebook広告の活用事例

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    今回は、Facebook広告ではどのような仕組みで費用が課金されるのか、どのくらいの料金が必要なのか、どのような支払い方法があるのかについて解説します。

    Facebook広告の課金方式

    Facebook広告の課金方式は、大きくは「クリック課金」と「インプレッション課金」、「ThruPlay」に分けられます。課金方式とは、広告を出稿した後、どのタイミングで料金が請求されるのかを示すものです。
     

    クリック課金(CPC)

    広告がクリックされた時点で課金される方式です。

    CPC(Cost per Click)とも呼ばれます。オークション形式となっているので、1クリックの料金は常に変動します。

    ユーザーが広告を閲覧しただけでは課金されないため、費用対効果が高い方式だと言われています。クリック課金が向いているのは、商品の購入やサービスの申し込みなどの具体的なコンバージョンを得たい場合などです。
     

    インプレッション課金(CPM)

    広告が表示された時に課金される方式です。

    CPMは「Cost Per Mille(Milleはフランス語で1,000の意味)」の略です。クリック課金と同様に、料金は広告表示毎にオークション形式で決定されます。

    具体的なコンバージョンよりも、広告を見てもらうことを目的としている方式です。そのため、商品やサービス、ブランドの認知度を上げたい、見込み顧客を醸成したいといった場合に向いています。

    他には、アプリのインストールに合わせて課金される方式も過去に提供されていましたが、現在は廃止されています。
     

    ThruPlay(動画再生)

    動画広告が再生された時点で課金される方式です。

    広告のフォーマットに動画を使用したとき、特定の条件下で選択できます。15秒以下の動画なら97%が再生されたとき、15秒以上の動画なら15秒再生されたときに課金対象となります。

    動画フォーマットで広告を配信していたとしても、インプレッション課金で運用することもできますが、動画を最後まで見てもらうことを重視したい場合はThruPlayを選択できます。
     

    広告オークションで広告配信毎の料金が決まる

    オークションとは、どの広告主の広告を、誰に、いくらで入札するかを決める仕組みのことです。

    ユーザーがFacebook広告にアクセスし、広告枠のあるページを開いた瞬間に、どの広告が入札されるのかオークションが始まり、選ばれたものが表示されます

    入札の際に考慮されているポイントは以下の3つです。

    • 入札単価
      Facebook広告を出稿する際、広告主が自ら決定する金額。自由に金額を設定できるが、競合よりも単価が低いと広告が表示されない場合がある。
    • 推定アクション率
      ユーザーに広告が表示された際、アクション(いいね!やクリックなど)やコンバージョンに繋がるかを推定。
    • 広告品質
      ユーザーからのフィードバックや、低品質な広告(扇情的な表現、文字だらけで見にくいクリエイティブなど)になっていないかを判断。

    これら3つをもとに判断されるため、単に高額な単価を設定すればいいというわけではありません。
    推定アクション率と広告品質が高い=ユーザー体験を損ねない、興味関心に沿った広告クリティブを意識しましょう。

    逆に言えば、推定アクション率と広告品質が競合を上回っていれば、単価が低くても表示される可能性があるということです。

    この3つのバランスを測るには、複数のクリエイティブを用意して広告配信し、A/Bテストを繰り返してユーザーの反応を見ていくのがいいでしょう。
     

    Facebook広告の課金方式の設定はできる?

    上記にてご紹介した3つの課金方式は、自由に設定できるのではなく、Facebook広告の「目的」によって変わります。

    Facebook広告の「目的」とは、「認知度の向上」や「トラフィックの増加」、「エンゲージメントの増加」など、広告を配信して何を目指したいかを設定する項目です。

    Facebook広告ではまず「目的」を設定する「キャンペーン」があり、その下にオーディエンス(ターゲット)や配置(広告の配信場所)を設定する「広告セット」が、その下に実際に配信するクリエイティブを設定する「広告」があります。どのような広告を配信したいかによって、この3層の構造を使い分けることになります。

    例えば、ブランドの認知度を上げたい広告とWebサイトへ誘導したい広告の2つがあるなら、キャンペーンを2つに分けて配信します。ブランドの認知度を上げたいのは同じなものの、別々のオーディエンスに配信したい場合は、1つのキャンペーンに2つの広告セットを設定します。同じオーディエンスに2種類のクリエイティブを配信して効果の差を知りたい場合は、1つの広告セットに2つの広告を設定します。

    Facebook広告の目的と、それによって選べる課金方式は以下のとおりです。

    Facebook広告の課金方式の設定はできる?

    この表が示すとおり、基本的にはインプレッション課金を選択することになり、目的によってクリック課金やThruPlayが選べるようになります。

    なお、クリック課金やThruPlayを選択するには、一定金額の運用実績など条件が必要な場合があります。
     

    Facebook広告の課金の設定画面

    Facebook広告の課金はどのように設定するのか、スクリーンショットを用いながら簡潔に解説します。

    まずは「Meta広告マネージャ」にアクセスし、[+作成]ボタンをクリックします。Facebook広告のアカウント作成方法や出稿までの具体的な手順については、以下コラムをご覧ください。

    Facebook広告の課金の設定画面

    「キャンペーン」を設定するにあたり、まずは目的を設定します。今回は[トラフィック]を選択しました。

    Facebook広告の課金の設定画面_2

    キャンペーン設定を「おすすめ」と「手動」から選択できます。おすすめでもいいですが、まずは手動で設定内容を理解するのがおすすめです。

    Facebook広告の課金の設定画面_3

    「新しいトラフィックキャンペーン」の設定画面に移るので、その下の「広告セット」の設定に移動し、少し下にスクロールして[その他のオプション]をクリックします。

    Facebook広告の課金の設定画面_4

    「課金対象」をマウスオーバーすると[編集]が出てくるので、クリックすると、課金対象を選択できるようになります。このアカウントではまだクリック課金は選べない状態です。

    Facebook広告の課金の設定画面_5

    キャンペーンの目的を[エンゲージメント]にすると、課金対象に[ThruPlay]が出てきます。

    Facebook広告の課金の設定画面_6

     

    Facebook広告の費用の目安

    Facebook広告を実際に運用しようとなると、どのくらいの費用が必要になるのでしょうか。

    Facebook広告は最低100円から出稿できますが、100円では入札金額が低すぎてオークションをなかなか通らないでしょう。業種によっても効果の出る金額は変わりますが、最初は1日1,000円、月間3万円から試してみるのがおすすめです。このくらいの費用を用いれば、広告のパフォーマンスを確認して改善に活かせる程度のデータを得ることができます。

    Facebook広告に必要な費用の考え方については、以下コラムにて詳しく解説しています。

     

    Facebook広告の課金タイミングと支払い方法

    ここでは、Facebook広告の課金タイミングと支払い方法についてご紹介します。
     

    課金タイミング

    Facebook広告では、広告で予算を消化した後の決済のタイミングが「自動決済」と「手動決済」の2種類あります。

    自動決済は一定の予算を消化した際に自動で決済されるもので、毎月の請求日にまとめて請求されます。一方の手動決済では、アカウントにあらかじめ入金していた残高から、最大1日1回広告費用が差し引かれます。

    なお、決済のタイミングは自由に選べるのではなく、クレジットカードかPayPalの場合は自動決済、オンライン銀行振込の場合は手動決済となります。

    課金タイミング

     

    支払い方法

    Facebook広告で使用した費用の支払い方法は、日本ではクレジットカード、PayPal、またはオンライン銀行振込でのみ可能となります。

    使用できるクレジットカードまたは国際ブランド付きデビットカードは、以下の4つです。

    • American Express
    • JCB
    • MasterCard
    • VISA

    広告費の支払いが上手くいかなかった場合は出稿が停止されるため、注意が必要です。

    支払いが失敗する可能性としては、クレジットカードの利用可能額超えや利用期間切れなどが挙げられます。対応方法が分からない場合は、Facebookの問い合わせフォームを利用しましょう。

    なお、広告代理店に広告運用を依頼している場合は、代理店が支払いまで行うケースもあるため、どのような運用にするかは代理店との相談になります。
     

    まとめ

    Facebook広告はFacebook、Instagram、提携アプリに配信できるため、アプローチできる年齢層が広く、多くのビジネスで有効な宣伝メディアです。

    アプローチ先が広いだけにターゲットユーザーを明確に理解しておく必要があります。Facebookの場合、自力でターゲット層を見つけるよりも、自動最適化の機能を活用しながら見つけていくのが良さそうです。

    運用初期はターゲット選定や単価感の把握に集中し、ある程度見えてきたら入札戦略を設計し、効果検証を繰り返していきましょう。

    また、一度効果の出た広告でも、時間が経過することで市場やユーザーの反応が変化することもあります。よい結果が出た後も、定期的にブラッシュアップしていくことが大切です。

    そして、なぜFacebook広告を使用するのか、使用することでどんな結果を望んでいるのかという目的を見失わないよう、定期的に立ち返りましょう

    Facebook広告についてさらに詳しく知りたい方は、以下のページもあわせてご覧ください。

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    トピック: Facebook広告

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