メルマガの配信時間は、メルマガの効果に大きな影響を与える要素です。素晴らしいコンテンツであっても、配信時間や曜日を誤ればユーザーに最適なタイミングで情報を提供できず、結果的に開封率の低下につながってしまうでしょう。
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メルマガを開封してもらうには、対象となるユーザー層の行動パターンを分析して、最適なタイミングで配信することが重要です。
本記事では、メルマガの開封率が高くなる配信時間や曜日を解説します。また、ターゲットの属性ごとにメルマガが読まれやすい時間帯もご紹介しますので、配信の参考にご活用ください。
メルマガの開封率は配信時間・曜日で大きく変わる
メルマガの開封率を上げるには、ユーザーにとって最適なタイミングで情報を届けられるように配信の時間帯や曜日を工夫することが大切です。ユーザー層の生活リズムや行動傾向を分析して、どの時間帯・何曜日であれば開封しやすいかを検討しましょう。
一般的に、メルマガの開封率のピークは配信後1時間で、それ以降は下がる傾向があります。そのため、ユーザーの行動パターンを予測し、寄り添う形で適切な配信スケジュールを設定することが重要です。
メルマガの最適な配信時間・曜日とは
ここでは、メルマガの最適な送信時間について曜日・時間別のデータをもとに解説します。
メルマガの開封率が高い曜日
オールインワン・マーケティングツールを提供するGetRespose社が実施した「地域ごとの電子メールの最適な送信時間 - 2020年の調査」によると、曜日別では、金曜日が20.5%と最も高く、土日は読まれにくい傾向にあります。
メルマガの開封率を上げるには平日に配信し、週末は控えるのが賢明でしょう。
【曜日別開封率】
- 月曜:20.43%
- 火曜:20.3%
- 水曜:20.07%
- 木曜:19.85%
- 金曜:20.58%
- 土曜:18.88%
- 日曜:18.47%
参照:GetRespose社「The Best Time To Send Email by Location - 2020 Study」
メルマガの開封率が高い時間帯【BtoB・BtoC向けの場合】
続いて、メルマガの開封率が高い時間帯について解説します。Benchmark社が調査した「メールマガジン購読状況調査 2023年度版」の「メルマガを読む時間帯は?」との調査に対して、次の回答が得られました。
【時間帯:仕事用/プライベート用】
- ~9時台:23.8% / 11.5%
- 10時~11時台:16.9% / 10.5%
- 12時~15時台:25.8% / 19.1%
- 16時~18時台:11.9% / 11.9%
- 19時~20時台:11.1% / 20.9%
- 21時~23時台:9.3% / 24.3%
- 24時以降:1.2% / 1.9%
参照:Benchmark社「メールマガジン購読状況調査 2023年度版」
BtoB向けメルマガの場合
仕事用メールアドレス(BtoB)では、「12時~15時台」が25.8%と最も高く、次いで、「~9時台」が23.8%、「10時~11時台」が16.9%と続きます。通勤時間や昼休憩、午前の業務が落ち着いたタイミングにメールを読んでいることが読み取れます。
BtoB向けメルマガは、深夜を避け、午前中に送るのが効果的といえるでしょう。
BtoC向けメルマガの場合
プライベート用メールアドレス(BtoC)では、「21時~23時台」が24.3%と最も高く、次いで「19時~20時台」が20.9%、「12時~15時台」が19.1%と続きます。つまり、就寝前や夕食後、午後の時間帯に読まれると考えられるでしょう。
この結果から、BtoC向けのメルマガは、午後から夜にかけて配信するのが効果的だとわかります。読者がリラックスして情報を受け取りやすいタイミングにメールを送ることで、開封率の向上が期待できるでしょう。
【ターゲット別】メルマガが読まれる時間帯とは
ここからはターゲット層の属性別に、メルマガが読まれやすい時間帯を基にしたおすすめの配信時間を解説します。
会社員をターゲットにする場合
【おすすめのメルマガの配信時間】
- 7時~8時の通勤時間
- 12時~13時のランチタイム
- 20時~21時の帰宅時間
- 22時~23時の就寝前
ビジネスパーソン向けのメルマガは、平日7時~8時の通勤時間、12時~13時のランチタイム、20時~21時の帰宅時間と22時~23時の就寝前に開封率が高くなる傾向にあります。
プライベートのメルマガは、夜に開封されることが多いため、BtoC向けのメルマガは午後から夜に配信するのが良いでしょう。
専業主婦(夫)をターゲットにする場合
【おすすめのメルマガの配信時間】
- 11時~14時のランチタイム
- 21時~23時の夕食後
専業主婦(夫)向けのメールは、家事の合間である11時~14時のランチタイムや21時~23時の夕食後に開封率が高まります。
朝や夕方から夜にかけては家事が忙しくなりがちなので、メルマガの送信時間も朝や夕方は避けるのが良いでしょう。
学生をターゲットにする場合
【おすすめのメルマガの配信時間】
- 21時以降の就寝前
- 日中(9時~18時)
学生をターゲットにする場合、授業中や学校後のアルバイト、友達と遊ぶ時間帯はメールの開封率が下がります。
そのため、21時以降の時間帯に配信するのが効果的です。ただし、夜間部の学生のように日中に授業がない場合は日中に配信しても良いでしょう。
シニア層をターゲットにする場合
【おすすめのメルマガの配信時間】
- 午前中
60代以降のシニア層では仕事を退職している場合も多く、午前中にメールを開封し、遅い時間は開封率が下がる傾向にあります。
また、週末はメールの開封率が低い傾向にあるため、平日の午前中に配信するのが良いでしょう。
メルマガの配信時間帯や曜日を固定すると効果的
メルマガの効果を最大化するには、配信時間と曜日を固定するのがおすすめです。定期的に配信することで読者はメルマガの購読を日常生活に組み込みやすくなります。
メルマガの購読が習慣化されれば読者の自社商品やサービスに対する理解は深まり、自然な形で信頼関係が築かれていきます。熱心なファン層を育てることは、企業の売上向上につながるでしょう。
自社に適したメルマガ配信時間を分析する方法
ここまでは、メルマガが読まれやすい時間帯や曜日をご紹介しました。しかし、必ずしもすべての企業に共通するわけではありません。自社にとって最適な配信時間を検証するには、メール配信ツールを使用すると良いでしょう。
メール配信ツールの主な機能は次の通りです。
- 開封率測定機能:メルマガの開封率を測定し、時間帯や曜日別に分析できる
- A/Bテスト機能:異なるパターンでメルマガ配信を比較検証できる
- 効果測定機能:メルマガのレポートを生成し、配信効果を評価できる
これらの機能を活用すれば、継続的な効果測定を容易に実施でき、読者のニーズを反映させた配信が可能となるでしょう。
自社のメルマガに合った最適な配信時間を見つけよう
本記事では、メルマガの最適な配信時間と曜日について、BtoB・BtoC別、ターゲット別に解説しました。
メルマガの配信時間は開封率に直結する要因です。効果を最大化するには、読者がいつメルマガを読みやすいのか、情報を届ける接点としていつが最適なのかを分析し、最適なタイミングを検証するのが重要です。
さらに、最適なタイミングを基に配信スケジュールの固定化することで、読者はメルマガの購読を習慣化して日常生活に組み込みやすくなるでしょう。
ただし、開封されても提供する情報が役立たなければ意味がありません。不要な情報だと判断されると開封率の低下や解約の増加につながります。
有益な情報を最適なタイミングで届けることで、メルマガは最大のパフォーマンスを発揮します。このことを意識し、配信時間とコンテンツの質を最適化していきましょう。