メルマガは、顧客や見込み客に対して直接アプローチできるのが大きな特徴で、顧客との関係性構築やブランド力の効果などが期待できます。
画像の挿入や文字の装飾が可能なHTML形式のメルマガを作成すると、デザイン性を高めることが可能です。しかし、具体的にどのようなデザインにすれば良いのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
メルマガのデザインは、コンバージョンに大きく影響する大切な要素です。この記事で、成果を上げるメルマガのデザインのポイントを詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。デザインの参考になるサイトも紹介します。
HTMLメールを活用してメルマガをデザインする
HTMLメールを活用することで、デザイン性のあるメルマガを作成できます。具体的には、次のようなメリットがあります。
- 視覚的に情報を伝えやすい
画像の挿入や文字装飾を行うことが可能なため、視覚的に情報を伝えやすくなります。読者がメールを開いてすぐに情報を理解でき、興味を引きやすいためブランドイメージを訴求することも可能になります。 - 文字情報だけよりも読者が読みやすい
画像や文字装飾があるメールは、文字だけのテキストメールに比べて、読者にとって読みやすくなります。 - コンバージョンにつなげやすい
CTAボタンの設置やテキストリンクに装飾をすることで、クリック率を高める効果が期待できます。読者が商品の購入や資料請求など行動を起こす際に、すぐにクリックできるよう、わかりやすくリンクボタンやテキストリンクを設置するのがポイントです。 - メルマガの効果を検証しやすい
開封率やクリック率、コンバージョン率などの計測がしやすくなります。メルマガ内にリンクやパラメーターを入れることで、効果の測定が可能で、効果的にPDCAのサイクルを回すことにつながります。
HTMLメールは、文字の装飾や画像の表示などが可能であるため、視覚的に商品やサービスの魅力を伝えることが可能です。商品やサービスごとにデザインを工夫することで、読者に伝えたい情報をより伝えやすくなり、離脱を防ぐことにもつながります。
成果が出やすいメルマガデザインの7つのポイント
ここでは、成果が出やすいメルマガデザインの7つのポイントを解説します。
- カラーや配色を意識する
- 文字サイズやフォントを適切に設定する
- レスポンシブ対応にする
- 大きく高画質な画像を使用する
- テキストの量を調整する
- CTAボタンの大きさと配置
- トレンドのデザインを取り入れる
1. カラーや配色を意識する
メルマガ内で使用するカラーや配色は、全体のバランスを統一すると、読者にとって読みやすいメルマガになります。使用するカラーは、「70:25:5の法則」を意識しましょう。
「70:25:5の法則」とは、背景のベースカラー70%・テキストや枠などのメインカラー25%・強調させたいアクセントカラー5%でデザインを構成するという法則です。アクセントカラーはメインカラーの補色または反対の色(下の色相環の図を参照)を選びましょう。
使用するカラーは、3色程度に抑えておくと、全体がきれいにまとまります。
2. 文字サイズやフォントを適切に設定する
適切な文字やフォントを選ぶことは、読者が読みやすいと感じるポイントの一つです。一般的なスマートフォンの場合、メインテキストのフォントサイズを15pt以上に設定すると、半角文字で45文字が1行に収まるので読みやすくなります。
強調したい文字は、24pt以上を目安にすると、程よく目立たせることができるでしょう。
3. レスポンシブ対応にする
ユーザーは、スマートフォンやタブレットなど、さまざまなデバイスでメルマガを読みます。そのため、それぞれのデバイス上でメルマガを適切に表示させるために、レスポンシブ対応を設定しておくことが大切です。
レスポンシブ対応にすると、画像の幅ごとにデザインが最適化され、レイアウト崩れを防げます。
4. 大きく高画質な画像を使用する
画像は、大きくて高画質なものを使用しましょう。小さく画質の荒い画像は見づらく、必要な情報が伝わらなくなります。
ただし、画像サイズが大きすぎるとメール自体の容量が重くなり、受信に時間がかかってしまいます。使用する画像サイズの横幅はスマートフォンであれば600px、PCであれば850pxが適切です。
5. テキストの量を調整する
メルマガ内のテキストの量を適切に調整することで、読者に正しく情報が伝わるようになり、離脱も防止できます。
メルマガを作成する際は、全体で800~1,000文字程度を目安にしましょう。適切な文字量で作成し、読者が文章を読む負担を抑えながら、必要な情報を盛り込むことが大切です。
6. CTAボタンの大きさと配置
メルマガを読んだ読者に、商品・サービスの購入や資料請求といった行動に移ってもらうためには、CTAボタンを適切に設置することが重要です。
CTAボタンは、目立つ色合いで大きく設置することで、読者がすぐにボタンに気づくことができます。また、ボタンの形は、横長の長方形が効果的といわれています。
ボタンの装飾を施しすぎると、表示に時間がかかってしまうので、CTAボタンはシンプルなデザインにしましょう。
7. トレンドのデザインを取り入れる
メルマガのデザインにトレンドを取り入れることで、読者の興味を引くきっかけになります。すべてを最新のデザインにする必要はありませんが、ターゲットが好むトレンドを適切に取り入れることで、読者に魅力的だと感じてもらうことができます。
メルマガのデザイン例をまとめたギャラリーサイトを参考にしたり、同業他社のメルマガのデザインを調査したりしながら、理想のデザインを考えてみましょう。
メルマガデザインの参考になるギャラリーサイト3選
メルマガをデザインする際は、ギャラリーサイトを参考にしましょう。ここでは、おすすめのギャラリーサイトを3つ紹介します。
- MAIL LIBRARY
- Email-Gallery
1. MAIL LIBRARY
出典:MAIL LIBRARY
ターゲット、目的、ジャンル問わずさまざまな企業のメルマガを参考にしたい場合におすすめのギャラリーサイトです。約140件のメルマガデザインを閲覧できます。特に、ファッション、食品、コスメ企業のデザインが充実しています。
2. Pinterest
出典:Pinterest
Pinterestは、画像や動画の情報を探すことができるSNSです。関連キーワードが多く表示されるので、豊富な情報の中からインスピレーションが得られます。
3. Email-Gallery
Email-Galleryは、海外のメルマガを集めたサイトです。カテゴリや色別に検索することが可能で、シンプルで見やすいデザインになっています。
メルマガをデザインする際の注意点
メルマガをデザインする際は、次のようなポイントに注意しましょう。
メルマガの目的を明確化する
メルマガは、作成する前に必ず目的を設定しましょう。目的を達成するために適したデザインを検討する必要があるためです。
例えば、「新商品の認知」「資料請求」「購入」など、目的によって表示する画像の数や、CTAボタンの設置場所などが異なります。
ターゲットを具体的に決める
ターゲットを具体的に設定することで、読者に合わせたデザインを作成することができます。ターゲットの性別・年齢と、メルマガテーマを掛け合わせてデザインの方向性を決めましょう。
例えば、女性向けファッションブランドのメルマガを作成する際には、柔らかな配色やスタイリッシュさを重視します。男性向けゴルフ用品のメルマガを作成する場合は、性能をわかりやすく伝えながら、スポーティなデザインにすると効果的です。
自社のブランドイメージによっても適切なデザインは異なり、配信するメルマガに統一感を持たせることも大切です。基本的な配色や文字の装飾方法などのルールを、社内で決めておくと良いでしょう。
状況に応じてテンプレートサイトやメール配信ツールを活用する
HTMLメールでメルマガをデザインするのが難しい場合は、無料のテンプレートやメール配信ツールを活用すると、誰でも簡単にデザイン性の高いメルマガを作成できます。
無料のテンプレートサイトでは、多くのデザインの中から自社の商品・サービスに合ったものを利用できます。また、メール配信ツールには、レスポンシブデザインに対応した豊富なデザインテンプレートが、あらかじめセットされています。
無料のテンプレートサイトやメルマガ配信ツールについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
HubSpotのメールマガジン作成ツールでも、豊富にテンプレートを取り揃えています。ドラッグ&ドロップの簡単な操作でデザイン性の高い魅力的なメルマガの作成が可能です。無料でお使いいただけますので、ぜひ一度お試しください。
読者に興味や好感を持ってもらえるメルマガをデザインしよう
HTMLメールが登場したことにより、デザイン性に富んだ魅力的なメルマガが作成できるようになりました。
メルマガをデザインする際は、目的を明確にしたうえで、基本的な色使いやCTAボタンの設置方法などを理解しておきましょう。読者の負担を減らすため、テキストの量を増やしすぎないことも大切です。
読者に興味や好感を持ってもらい、よりメルマガの成果を高められるように、デザインの基礎を押さえたメルマガを作成しましょう。