インターネットマーケティングとは?メリットや手法、実施手順を解説

ダウンロード: インターネットマーケティングの基礎無料ガイド
水落 絵理香(みずおち えりか)
水落 絵理香(みずおち えりか)

最終更新日:

公開日:

インターネットの利用者は増加しており、総務省の令和4年版 情報通信白書によると2021年段階の国内のインターネット利用率は82.9%(1億78万人)と発表されています。また、SNSの利用者はそのうちの80.2%にあたる8,149万人です。

インターネットマーケティングとは?メリットや手法、実施手順を解説

インターネットマーケティングの基礎

ウェブサイトの最適化方法から 顧客化までを徹底解説

  • ウェブサイトの最適化の方法
  • コンテンツ作成の方法
  • ウェブへの訪問者を見込み客に転換する方法
  • マーケティング活動の分析

    今すぐダウンロードする

    全てのフィールドが必須です。

    ダウンロードの準備ができました

    下記のボタンよりダウンロードいただけます。

    インターネットを使うことで多くの消費者にアプローチできるため、近年では多くの企業がインターネットを使って集客や販売を行うようになりました。

    本記事ではインターネットを活用したマーケティングを実施したいと考えている方に、インターネットマーケティングのさまざま手法や進め方、実際の成功事例などを紹介します。

    インターネットマーケティングとは?

    インターネットマーケティングとは、パソコンやスマートフォンの端末へ、インターネットを経由して情報や広告を発信するマーケティングのことをいいます。

    目的は一般的なマーケティングと同じく、認知から始まり、商品の購入や、ユーザー登録などによる関係性の構築、既存ユーザーのロイヤルティー向上などです。

    インターネットマーケティングは、「デジタルマーケティング」と混同されることがありますが、インターネットマーケティングは、デジタルマーケティングの一種です。

    インターネットマーケティングは、Eメール、SNS、Webサイト、検索エンジンなどのデジタルチャネルを活用し、インターネットに接続している利用者にアプローチする方法です。

    対するデジタルマーケティングには、インターネットの他に、デジタルサイネージなどの広告や、位置情報を使ってアプリにポップアップ広告を出すなど、デジタル技術を活用してインターネットを見ていないユーザーにアプローチする方法も含まれます。

     

    インターネットマーケティングの特徴

    ここでは、インターネットマーケティングの特徴を解説します。
     

    データが取得しやすい

    インターネット上では、ユーザーの行動すべてがデジタルで行われるため、マーケティングデータが習得しやすい特徴があります。

    以下は、具体的なデータの一例です。

    • 自社のWebサイトへのアクセス時に経由した媒体(Web広告、Google 検索、SNSなど)
    • コンテンツへの滞在時間
    • Webサイトを訪れたユーザーの大まかな性別や年齢層などの属性情報
       

    新しい施策の登場やトレンドの移り変わりが早い

    インターネットマーケティングの手法には、Web広告、SNS、Google 検索で上位に表示させる(SEO)など、さまざまな方法がありますが、新たな施策の登場やトレンドの移り変わりが早いという特徴があります。

    2000年ごろの主流な手法は、Web広告やSEOでした。しかし、数年後にソーシャルメディアを活用したマーケティング、2010年代後半にはInstagramやYouTubeが登場しました。近年のBtoBマーケティングではオンライン会議を使ったウェビナーによる集客が盛んになるなど、1~2年ごとに新しい手法が登場しています。

    そのため、インターネットマーケティングを行う場合、自分たちの手法が古くなって効果が落ちないよう、常に新しい手法にアンテナを張っておく必要があります
     

    インターネットマーケティングのメリット

    インターネットマーケティングには、オンラインのユーザーに対してデジタルでアプローチできる特徴を生かした、いくつかのメリットがあります。ポイントになるのは、データの利用のしやすさと、インターネットを介して直接リアルタイムに見込み客や顧客とやり取りできる点です。

    具体的に見ていきましょう。
     

    幅広いユーザーへリーチできる

    インターネットマーケティングでは、インターネットに接続している多くのユーザーに向けて、一気にアプローチができます。

    インターネットを介することで、エリアを問わず、国内外に情報を届け、ユーザーとの接点を作ることが可能になります。
     

    マス広告に比べて低コストではじめやすい

    従来の新聞やテレビなどのマスメディアでは、一定の枠を買う必要があり、広いエリアに広告を出稿すると数十万から数百万といった膨大なコストがかかります。

    その点、Web広告であれば、少額からでも予算に合わせて広告を出稿できます。専門知識は必要ですが、中小企業や創業期の企業にも手軽に始められるのがメリットです。
     

    ターゲットを絞って発信できる

    マスマーケティングは全員に対して同じ内容でアプローチするのに対して、インターネットマーケティングではターゲットを絞ることができます。

    ユーザーの年齢や性別、地域、あるいは興味・関心などにあわせてアプローチができる機能を持っているためです。ユーザー側も、自身が興味・関心を持っているトピックに関する情報を受け取りやすくなるため、ロイヤルティの向上が期待できます。

    One to Oneマーケティングでは、さらに見込み客や顧客に最適化した発信が可能です。

     

    効果測定・改善がしやすい

    効果測定がしやすいのは、インターネットマーケティングの大きな強みです。アクセス解析ツールなどを使用して施策の効果を振り返り、データを基に改善を繰り返すことで効果的かつ低コストの施策へとブラッシュアップしていくことが可能です。

    素早くPDCAを回せば、早めに大きな成果をあげられる可能性があります。
     

    インターネットマーケティングの手法

    インターネットマーケティングには、さまざまな手法がありますが、自社の強みや特徴、商品にあった手法を採用することが成功の秘訣です。

    ここでは、7つの手法を紹介します。
     

    1. ユーザーフレンドリーなWebサイトの構築

    Webサイトは、ブランドの個性を反映したカラーやデザインを採用し、ユーザーが探したい情報がすぐに見つけられるようなわかりやすい構造にするなど、ユーザーフレンドリーを意識して構築しましょう。

    また、スマートフォンなどのモバイルデバイスでWebサイトを閲覧するユーザーも多いため、モバイルファーストの考え方も必要です。スマートフォンで表示した時にレイアウトが崩れないように最適化しておきましょう。

     

    2. 検索エンジン最適化(SEO)

    開設したWebサイトへの集客を増やすために、Google などの検索結果で上位に表示されるように施策を打つことを、検索エンジン最適化(SEO)といいます。

    Google のアルゴリズムがサイトを認識しやすいよう、わかりやすい構造にしておくなどのサイト上での対策に加えて、コンテンツにもSEOの考え方を取り入れることが重要です。自社のWebサイトを訪れて欲しいユーザーを明確にイメージしたうえで、ユーザーの知りたいことや悩みの解決に応えられるようなコンテンツを作成します。

     

    3. メールマーケティング・オプトイン型のEメールキャンペーンの実施

    メールマーケティングとは、見込み客や購買客に対して、Eメールで情報を送ることです。Webサイトから問い合わせが発生した際に、見込み客のメールアドレスを取得しておくと、メールマーケティングの実施が可能になります。

    一度商品を購入した顧客に対して、継続的にEメールを送って顧客が購入を決定するために必要な情報を提供したり、お得なキャンペーンを案内するなどの方法もあります。

    なお、個人情報を取得する際は、問い合わせフォームにメールで情報を提供する旨を記した「個人情報の取り扱いについて」などの規約を表示し、利用に関して承諾を取るようなチェックボタンを設置しておくなど配慮をしましょう。
     

    4. Web広告によるサイトへの集客

    インターネット上に広告を表示して集客する方法は、インターネットマーケティングで頻繁に用いられます。

    次のように、Google の検索画面に表示したり、他社のサイトに表示したりするなど、さまざまな手法があります。

    • リスティング広告:ユーザーが検索したキーワードに応じて、検索結果の上部や下部に表示される広告。検索広告ともいう。
    • ディスプレイ広告:検索サイトや、さまざまなWebサイトの広告枠に表示される、主に画像や動画を使った広告。
    • SNS広告:SNSに表示される広告。媒体によって異なるが、SNS内への投稿に近い表示や、ディスプレイ広告のような表示がある。

    利用にあたっては、Web広告の運用経験者を採用するか、外部の広告代理店に依頼するのが良いでしょう。

    また、Web広告を配信する場合は、ユーザーがクリックするとランディングページ(LP)へ遷移させるケースが一般的です。

    商材の魅力やユーザーに提供できるベネフィットを詳細に記載したLPを読んでもらうことで、購買意欲を高めることができます。

     

    5. プレスリリースの発行

    オンラインのプレスリリースを発行するのも良い方法です。プレスリリースとしてオンラインでさまざまなメディアに掲載されたり、情報を拡散させることにつながります。

    メディアに掲載されることで会社やサービスの社会的信用や認知が高まるため、リリースできる情報が多い企業におすすめの手法です。

     

    6. ブログを運営する

    ブログ運営は、さまざまなキーワードの検索結果にWebページを上位表示させるために必要な施策です。顧客にとって有益な情報を提供することにより、自社のサービスやサイトを知るきっかけを作ることができます。

    記事ごとにテーマを決め、ユーザーのどのような検索キーワードに対して上位表示をさせるか考えながらコンテンツを作成すると良いでしょう。

     

    7. SNSマーケティングの実施

    SNSでは、ユーザーは自分の趣味嗜好に関係したアカウントを作成して活動しているため、ユーザーが興味を持っていることや、楽しんでくれそうなことを考え、キャンペーンを企画すると良いでしょう。

    あらかじめSNSで公式アカウントを作成しておくと、ユーザーとの接点になり、より大きな効果が期待できます。

     

    インターネットマーケティングの進め方

    インターネットマーケティングには多くの手法がありますが、進め方としては、マーケティングファネルの下の方、つまり成約に近い場所から取り組むのが基本です。

    また、各手法がうまくつながるかどうかが重要になります。見込み客や顧客がうまく次のフェーズへ転換しているかどうかを見極めながら進めていくと良いでしょう。

    進め方の例を表にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

    【インターネットマーケティングの進め方】

    1. 検索エンジン最適化・ユーザーフレンドリーでモバイル最適化された自社サイトを立ち上げる
      <狙い>ユーザーに見つけてもらいやすく、良い印象を持って自社を選んでもらいやすい窓口を作る
    2. 検索広告を配信する
      <狙い>購買意思の高い顕在層の見込み客をWebサイトに集客して見込み客や売上を伸ばす
    3. キャンペーンをメールで配信する
      <狙い>すぐに成約に至らなかった見込み客をメールでフォローし、自社のサービスを覚えておいてもらう
    4. ブログ記事を定期的に投稿する
      <狙い>顧客をスムーズに成約させる仕組みができたところで、SEOでより多くの顧客を集客する
    5. オンラインのプレスリリースを発行する
      <狙い>プレスリリースによってサービスの信頼度や認知度を高める
    6. ソーシャルメディアアカウントでのコミュニケーションを強化する
      <狙い>新たな集客方法としてSNSの利用を開始する
    7. ソーシャルメディアの有料広告やディスプレイ広告を活用したキャンペーンを実施する
      <狙い>SNSからの集客を強化したり、潜在層へのアプローチを強化する

     

    インターネットマーケティングを実施する際のポイント

    インターネットマーケティングを成功させるためには、施策の実行前後に次のようなポイントを押さえておくことが重要です。
     

    目的を明確にする

    まずは、なぜインターネットマーケティングを行うのかを明確にします。目的が明確でなければ、適切な手法や進め方を決めることが難しくなるからです。

    目的は、自社の課題や事業の目標から考えていくと良いでしょう。認知拡大、成約数の向上、見込み客をより多く集めることなど、企業によって課題はさまざまです。目的がはっきりすれば、インターネットマーケティングで自社に合った手法が判断できるようになります。
     

    ターゲットを設定する

    インターネットマーケティングは、見込み客データを取得できるため、自社商材への興味・関心がある見込み客へ直接、訴求できるのが一つの特徴です。

    自社のサービスを利用する可能性の高いターゲットが誰なのか、利用してもらうターゲットがはっきりしていると、ピンポイントで効率の良いマーケティングが可能になります。
     

    顧客視点に立ってコンテンツを制作する

    インターネットマーケティングで目指すターゲット像を明確にしたら、次に、ターゲットが求めるコンテンツを制作します。

    顧客が課題を解決するために自社商品のどのような機能を活用してもらうと良いのかなど、顧客が興味を持ち、理解しやすいコンテンツを考え、Webサイトから閲覧できるようにします

    なお、広告文や、バナーなどの広告素材も同じ目線で考えると良いでしょう。
     

    効果測定を行い、PDCAを回す

    インターネットマーケティングでは、データを取得し、分析・改善のプロセスを回すことで施策を素早くブラッシュアップできます。

    具体的には、まず仮説をもち、それに沿って施策を行います。結果が出たら成功と失敗の理由と仮説をもとに分析し、新たな仮説を出して改善策を検討します。そして次の施策を実行します。

    PDCAサイクルを早く回した分だけ、より早く、より大きな成果が見込めます

    消費者も、改善によってより関心の高い情報を受け取れるようになるため、満足度向上につながります。
     

    アウトソースを活用する

    インターネットマーケティングにはトレンドの移り変わりが早いという特徴があります。戦略や手法も多いため、キャッチアップをしたくても、社内に専門知識のある人材がおらず、対応するのが難しい場合も多いでしょう。

    ノウハウをためながら内製で進める時間がなく、すぐに専門性が高い人材を採用するのも難しい場合は、専門性の高い会社にアウトソースをする方法も1つの手段です。

    例えば、自社でSNS運用が難しい場合はSNS運用会社へ依頼するなどの方法です。それによって、スピード感を持ってマーケティングを進めることが可能になるでしょう。
     

    インターネットマーケティングの成功事例

    ここではインターネットマーケティングの成功事例を、Webサイト構築、SEO、Eメールキャンペーン、SNSなどの戦略別に取り上げます。

    そのまま活用できる方法もあれば、自社に合わせてカスタマイズして役立てられるものもあるでしょう。

    自社のインターネットマーケティングの施策を考える際の参考にしてください。
     

    ウェブデザイン:DisabledGO

    「DisabledGO」は、英国およびアイルランドに住む障害のある人たち向けに、施設のアクセス情報などを提供する企業です(なお、現在は「AccessAble」に改称しています)。

    同社はAgency51に依頼してSEOの移行戦略を実行に移し、従来のプラットフォームを刷新しました。Agency 51は旧URLに301リダイレクトを適用し、メタデータを転送し、Google のウェブマスターツールをセットアップすると共に、新しいサイトマップを作成しました。

    こうして、従来のSEO効果は維持したまま、DisabledGOを新たなプラットフォームへと移行することに成功したのです。

    しかも、移行後のDisabledGOのサイト訪問者数は前年よりも21%増加し、サイトを再構成したおかげで、競合他社よりも高い検索順位を獲得できるようになりました。 DisabledGOの事例はSingleGrain.comで公開(英語)されています。

    ウェブデザイン:DisabledGO

     

    SEO:Mozを導入したPipedriveの事例

    セールスCRMのプロバイダーの「Pipedrive」は、コンテンツの作成、リーチの拡大、ブログ寄稿の3つの要素から成るコンテンツマーケティング戦略を採用しています。

    同社はこの戦略により、きわめて検索ボリュームの大きい「sales management(営業管理)」というキーワード(検索ボリューム9,900)について、SalesManagement.orgやInsightSquaredのほか、US NewsやWikipediaといった有名サイトをしのぎ、検索ランキング1位を獲得することに成功しました。

    Pipedriveの戦略については、SEOソフトウェアを提供する「Moz」のブログ記事に詳しく紹介(英語)されています。

    Mozのブログ記事

    画像引用元: Mozのブログ記事
     

    SEO:ブライアン・ディーン氏のYouTube戦略

    ブライアン・ディーン氏はSEOのエキスパートで、SEOブログ「Backlinko」の運営者です。同氏は各種SEO戦術を駆使することで「on page SEO(オンページSEO)」や「video SEO(動画SEO)」といったキーワードについて、YouTubeの検索ランキング1位を獲得しています。

    本人も認めている通り、ディーン氏のYouTubeアカウントには当初ほとんどアクセスがありませんでした。しかし、キーワードの最適化などのSEO手法を取り入れることで、ディーン氏のビジネスに関するキーワードで、同氏の動画はYouTubeの検索ランキングの1位にまで登りつめたのです。

    ディーン氏は Backlinkoに関する戦略のすべてを自身のブログで公開(英語)しています。

    SEO:ブライアン・ディーン氏のYouTube戦略

     

    Eメール:JetBlue

    メールマーケティングを使用して、過去の顧客を呼び戻そうとする企業は少なくありません。

    しかし「ご無沙汰しています。こちらの商品を購入しませんか?」といったあからさまなメッセージは強引な印象を与えかねないため、Eメールの長期的な購読者を増やすためにも、慎重に言葉を選ぶ必要があります。

    格安航空会社「JetBlue」は、メールの購読を始めて1年になる購読者に再エンゲージメントのためのメールを送っています。「今日は何の日かわかりますか?もちろん忘れていませんよね!」と、親しみのある表現で、メールの購読者にメルマガ登録1年記念日を祝福し、JetBlueの新しい格安フライトプランを勧めています。

    Eメール:JetBlue

     

    ソーシャルメディア:アンダーアーマーの「I Will What I Want」キャンペーン

    スポーツ用品メーカー「アンダーアーマー」が実施した「I Will What I Want」ハッシュタグキャンペーンは、スポーツを愛するパワフルな女性たちが逆境に立ち向かい、夢を実現することを応援するためのキャンペーンです。

    このハッシュタグを最初に使用したのは、アメリカン バレエ シアターでソリストとして活躍するバレリーナのミスティ・コープランドでした。

    その後、スーパーモデルのジゼル・ブンチェンがFacebookへの投稿で使用したことにより、このハッシュタグはFacebook上で大ブレイクを果たします。その他にも、多くの女性アスリートがこのハッシュタグを使用しています。

    このキャンペーンは女性を応援するポジティブなメッセージを拡散すると同時に、アンダーアーマーの女性向けアイテムにもスポットライトを当てています。このキャンペーンのメディアインプレッションは50億回に達し、同社の女性向けアイテムの売上高は28%向上しました。また、同社ウェブサイトへのトラフィックも42%増加しています。

    ソーシャルメディア:アンダーアーマーの「I Will What I Want」キャンペーン

    出典: ジゼル・ブンチェンのFacebookアカウント
     

    ソーシャルメディア:ディズニーとメイク・ア・ウイッシュの「Share Your Ears」キャンペーン

    エンターテイメント大手の「ディズニー」と国際ボランティア団体「メイク・ア・ウイッシュ」は長年の協力関係にあり、メイク・ア・ウイッシュへの寄付を目的として「#ShareYourEars」ハッシュタグキャンペーンを実施しました。

    このハッシュタグの付いた写真がFacebook、Twitter、Instagramに投稿されるたびに、ディズニーがメイク・ア・ウイッシュに5ドルを寄付するという内容です。

    ディズニーは当初、寄付金額に100万ドルの上限を設定していると発表していました。しかし、このキャンペーンは大きな反響を呼び、最終的な寄付金額は200万ドルにのぼっています。

    #ShareYourEarsのキャンペーンはソーシャルメディア上で4億2,000万回のインプレッションを達成し、ソーシャルメディアを通じたメイク・ア・ウイッシュのリーチは330%拡大しました。

    このキャンペーンは、インターネットマーケティング戦略を慈善活動に活用して大成功を収めた代表例です。#ShareYourEarsキャンペーンはディズニーのブランド認知度を押し上げ、緊密なオンラインコミュニティーの構築を後押しすると共に、ブランドイメージの向上にも貢献しました。

    ソーシャルメディア:ディズニーとメイク・ア・ウイッシュの「Share Your Ears」キャンペーン

    出典: ABC7 Newsの記事(英語)
     

    インターネットマーケティングを成功させるには自社にあった戦略の選択が重要

    インターネットマーケティングには、ターゲットを絞ったアプローチが可能で、施策の効果検証がしやすいなどのメリットがあります。

    手法も多岐にわたりますが、やみくもに複数の施策を実行するのではなく、自社の課題解決に役立つ方法を選択することが重要です。

    さらに、現代のインターネットマーケティングでは、見込み客や顧客に有益なコンテンツを提供することが何より重視されます。多くの情報が得られるインターネット上では、真に顧客の役に立つ情報でないと評価されないためです。

    HubSpotが提唱している インバウンドマーケティングは、企業側からユーザーに対して先に価値のある情報提供を行い、関係性を構築していく手法です。インターネットマーケティングに、顧客視点のマーケティング手法であるインバウンドマーケティングの手法を組み込むことで、結果的に自社の認知拡大や売上の安定につながるでしょう。

    HubSpotではこの他にもマーケティングやセールスに役立つ資料を無料で公開していますので、ぜひこちらからご覧ください。

     

    顧客を惹き付けるためのデジタルマーケティング戦略ガイド

    関連記事

    ウェブサイトの最適化方法から顧客化までを徹底解説