コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって価値あるコンテンツを提供し、自社の商品・サービスへの理解を深めてもらい優良顧客へと転換を図る手法です。一方、コンテンツSEOとは、コンテンツマーケティングのなかでも、検索エンジンを用いるチャネルに特化した手法を指します。


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いずれも潜在顧客や見込み客との関係構築につなげるための手法ですが、両者にはさまざまな違いがあります。コンテンツSEOは検索ユーザーを対象にした施策である一方、コンテンツマーケティングはコンテンツを発信できるあらゆるチャネルが対象です。結果的に、展開する施策にも違いが生じるため、それぞれの特徴を理解して適切な施策を行うことが重要です。
本記事では、コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違い、両者を混同するリスクを解説します。施策の成果を高めるポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違い
コンテンツマーケティングは、幅広いチャネルで情報発信を行う施策全般を指します。コンテンツSEOは、そのなかでも検索エンジンでの施策に特化した施策です。
コンテンツマーケティングとコンテンツSEOには、目的・対象チャネル・対象ユーザーにおいて次の違いがあります。
これら3つの違いをさらに詳しく解説します。
1. 目的の違い
潜在顧客や見込み客が求めているコンテンツを提供し、関係性を構築して成約につなげる
<コンテンツSEO>
検索エンジンで自社サイトの検索順位を上げ、流入ユーザーを増やす
コンテンツマーケティングとコンテンツSEOは、いずれも潜在顧客や見込み客をメインターゲットとしています。コンテンツマーケティングは接点を持ったユーザーとの良好な関係を構築して最終的には成約につなげることを重視する一方で、コンテンツSEOは検索エンジン経由の流入増加を目的とする点で違います。
施策という観点からは、コンテンツSEOにおいても、流入を増やすだけでなく、コンテンツマーケティングの一環であることを意識し、関係を構築して購買意欲の醸成につなげることが重要です。
2. 対象チャネルの違い
検索エンジン/SNS/動画メディア/メールマガジン/プレスリリース/広告/イベント/セミナーなど
<コンテンツSEO>
検索エンジン
コンテンツマーケティングには、コンテンツに関するあらゆるマーケティング手法が含まれるため、対象チャネルはオンライン・オフライン問わず多岐にわたります。さまざまな接点を活用して潜在顧客や見込み客とのコミュニケーションを図り、認知を拡大します。
一方、コンテンツSEOの対象チャネルは、その特性上、検索エンジンに限られます。検索ユーザーは何かしらの課題を抱え、解決策を探している可能性が高い状態です。たとえ自社の商品・サービスへの認知度が低い場合であっても、適切な解決策を提供することができれば、潜在顧客や見込み客との接点構築につなげられます。そのため、企業でコンテンツマーケティングをスタートさせる際は、コンテンツSEOを優先するケースが多い傾向にあります。
3. 対象ユーザーの違い
さまざまなチャネルで接する潜在顧客や見込み客が中心
<コンテンツSEO>
検索エンジンを利用する潜在顧客や見込み客が中心
コンテンツマーケティングとコンテンツSEOは、まだ商品・サービスの検討に至っていない潜在顧客や、商品・サービスに興味関心を持っている見込み客がメインターゲットです。施策の内容によっては顧客がターゲットになる場合もあります。
ただし、コンテンツマーケティングではさまざまなチャネルのユーザーが対象となる一方で、コンテンツSEOでは検索エンジンのユーザーが対象となる点で違います。後述するカスタマージャーニーを活用して、各チャネルにおける潜在顧客のイメージを明確にしておきましょう。
コンテンツマーケティングとコンテンツSEOを混同するリスク
コンテンツマーケティングとコンテンツSEOを混同して施策を行うと、次の2つのリスクが生じます。
- 集客の手段が検索エンジンのみになる
- 正確なKPIが設定できず成果がでない
施策による成果を高めるには、リスクを理解したうえで適切な手法を選択して実行することが大切です。
集客の手段が検索エンジンのみになる
コンテンツマーケティングは、本来、さまざまなチャネルを活用し、多様な接点を通じて潜在顧客や見込み客との関係を構築する手法です。「コンテンツマーケティング=コンテンツSEO」と捉えてしまうと、集客手段が検索エンジンに限定され、コンテンツマーケティングの強みを発揮しにくくなります。
両者を混同するリスクを避けるには、コンテンツマーケティングとコンテンツSEOで大きな差が生じる、対象チャネルの違いを理解することが大切です。
正確なKPIが設定できず成果が出ない
コンテンツマーケティングとコンテンツSEOは、いずれも最終的な成約につなげるための施策であるものの、追うべきKPIが異なります。両者の役割や意義を混同すると正確なKPIを設定できず、成果に結び付かない可能性も考えられるでしょう。
コンテンツマーケティングでは、複数のチャネルから成約につながる可能性があるため、KPIをチャネル別に設定することが重要です。多岐にわたる施策を実施するため、サイトの流入数に限らず、SNSでのシェア率やフォロワー数、ウェビナーの参加数などをKPIとして設定しましょう。
一方、コンテンツSEOでは検索ユーザーが対象となるため、検索エンジンにおける上位表示率やセッション数、検索エンジン経由のコンバージョン数などを主なPに設定します。コンテンツSEOで成約につなげるには、目標キーワードから流入したユーザーに対するコンテンツの見せ方や適切なCTAの配置など、ページ内でのCV改善の施策が必要です。
コンテンツSEOでコンテンツマーケティングの成果を高めるには?
コンテンツSEOでコンテンツマーケティングの成果を高めるには、次の方法があります。
- カスタマージャーニーマップを活用する
- SEOの考え方をベースにコンテンツの配信や更新を行う
- コンバージョン獲得に向けた導線を設計する
- マーケティングに強いCMSツールを導入する
それぞれのポイントを解説します。
カスタマージャーニーマップを活用する
カスタマージャーニーマップとは、潜在顧客や見込み客の購買プロセスと心理状況を図式化したものです。「認知・興味関心・比較検討・購買」の各フェーズを細分化し、それぞれに潜在顧客や見込み客の感情や行動、タッチポイントなどを可視化します。
カスタマージャーニーマップを活用すると、購買プロセスのフェーズごとに展開すべき施策を容易に把握できます。結果として、コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの施策を混同するリスクを抑えられ、ユーザーの現状に合った施策を検討しやすくなるでしょう。
SEOの考え方をベースにコンテンツの配信や更新を行う
コンテンツマーケティング施策の実施は、コンテンツSEOに準拠して行うのも方法です。
例えば、SNSや動画配信サイトにコンテンツを掲載する場合に、WebサイトやホームページのURLを貼り付けて遷移させる方法があげられます。コンテンツを更新する際に、検索ユーザーのニーズを反映させるのも良いでしょう。
コンテンツSEOをベースに他のコンテンツを作成・更新すれば、コンテンツ同士の相乗効果が得られるだけでなく、コンテンツSEOのベースとなるWebサイトやホームページにユーザーを集められます。
コンバージョン獲得に向けた導線を設計する
コンテンツSEOでコンテンツマーケティングの成果を高めるには、コンバージョンを意識して導線を設計することが重要です。
例えば、コンテンツマーケティングの施策の一つに資料ダウンロードがあげられます。コンテンツSEOを実施した記事にホワイトペーパーやeBookなどのダウンロードリンクを掲載すれば、記事を閲覧したユーザーはスムーズに資料請求へとアクションを起こせます。
資料請求用の専用フォームを活用すると、潜在顧客や見込み客の氏名、会社名、連絡先などの情報を取得できるため、営業活動への展開が可能です。顧客にとっても有益な情報を得られるメリットがあります。
マーケティングに強いCMSツールを導入する
コンテンツSEOを効果的に展開するには、CMS(コンテンツ管理システム)の活用がおすすめです。CMSとは、コンテンツ作成に必要なテキストや画像、動画などを入力するためのテンプレートがあらかじめ組み込まれているシステムです。
CMSのなかには、コンテンツを作成できるだけでなく、コンテンツマーケティングを強化する機能を搭載しているものもあります。HubSpotの「Content Hub」は、CRM(顧客関係管理)ツールがベースになっているため、見込み客や顧客のデータをもとにパーソナライズ化されたコンテンツの作成が可能です。潜在顧客や見込み客とのやり取りもシステム上に蓄積できます。
カスタマージャーニーの各フェーズに合わせて、複数チャネルのコンテンツをまとめて制作できるのもポイントです。AI搭載のブログ生成機能や、ブログ記事から異なる形式のコンテンツを作成できるコンテンツリミックスなどの機能で、作業も大幅に効率化できます。
Content Hubの特徴や機能、価格は、こちらのページをご確認ください。
コンテンツSEOでコンテンツマーケティング施策を強化しよう
「コンテンツマーケティング = コンテンツSEO」という認識でマーケティング施策を進めると、対象範囲が検索エンジンを使用するユーザーのみになってしまいます。
今回ご紹介した内容を参考に、それぞれの目的やチャネルの違い、各施策を実施する際のポイントを把握しましょう。コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違いを理解すれば役割が明確になり、マーケティングの目的に合わせて適切な施策を行えるようになります。
結果として、ユーザーに対して適切なチャネルで最適化されたコンテンツを提供できるため、流入増やリード創出、認知拡大といった自社が求める成果につながるでしょう。