📋 この記事の要点
- メルマガのクリック率(CTR)は、配信したメールからWebサイトへどれだけ送客できたかを把握するための重要な指標であり、開封率や反応率とあわせて分析することが重要。
- クリック率の平均値は業界や国、ターゲットによって大きく異なるため、自社と近い業界のベンチマークデータを参考に評価・改善を進める必要がある。
- クリック率を高めるには、配信タイミングや件名の最適化だけでなく、CTAの配置、モバイル対応、A/Bテスト、セグメント配信などを組み合わせて継続的に改善することが効果的。
- メール配信システムを活用すれば、クリック率や開封率などの効果測定に加え、A/Bテストやセグメント配信も効率的に実施でき、データに基づいたメールマーケティングを実現できる。
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メルマガのクリック率(CTR)は、配信に成功したメールの総数に対して、本文内のURLがクリックされた割合を示す指標です。クリック率を分析することで、メールマーケティングがどれだけWebサイトへの送客やコンバージョンにつながっているかを把握できます。
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この記事では、クリック率の概要や測定・計算方法、業界別の平均的な開封率・クリック率に加え、クリック率を向上させるための10のポイントや効果測定の方法についてわかりやすく解説します。メルマガの成果を継続的に改善したい方は、ぜひ参考にしてください。
メルマガのクリック率とは
メルマガのクリック率(CTR:Click Through Rate)とは、配信に成功したメールの総数に対して、本文内のURLがクリックされた割合を示す指標です。メルマガがどれだけWebサイトへの送客やコンバージョンにつながっているかを測る、メールマーケティングにおける重要な指標の一つです。なお、配信総数のうち、URLをクリックして特定のWebページを訪問したユーザーの比率を送客率といいます。
メルマガは、本文中のURLリンクをユーザーにクリックしてもらって、遷移先のページでコンバージョンを獲得することを目的に配信されるのが一般的です。そのため、クリック率はメルマガ配信において最も重要な指標の1つとなります。
クリック率の測定・計算方法
クリック率の測定は、メールに計測用のURLを配置して行います。計測用URLを経由して特定のページへ遷移するよう設定しておくことで、計測用URLがクリックされた件数からクリック率を求められます。メール配信ツールやMA(マーケティングオートメーション)ツールを利用すれば容易に測定可能です。
メルマガのクリック率は次の計算式で求められます。
クリック率(%)=(リンクをクリックした数 ÷ 配信に成功したメール数)× 100
例えば、1,000通配信して20回クリックされた場合、クリック率は2.0%となります。
クリック率以外のメルマガの重要指標

メルマガの重要指標にはクリック率の他に、開封率・反応率があります。それぞれの概要と計算方法は次の通りです。
【開封率】
開封率は、配信が成功したメルマガ総数のうち、実際に開封された割合です。ユーザーが開封を決める要素としてメルマガの配信タイミングや件名、セグメントが有効であったかを測る指標として利用します。
開封率(%) =(ユーザーがメルマガを開封した数/ユーザーに届いたメルマガ数)×100%
【反応率】
反応率は、開封したメルマガの総数に対して本文内のURLがクリックされた割合です。ユーザーがメルマガを開封して本文を読んだ後にURLをクリックしたかどうかを示すため、コンテンツ内容のよしあしを見る指標として利用されます。
反応率(%) =(ユーザーがリンクをクリックした数/ユーザーがメルマガを開封した数)×100%
【平均】業界別メルマガ開封率・クリック率
一般的に、メルマガのクリック率は2〜3%程度といわれていますが、実際の数値は業界やターゲット、配信地域によって大きく異なります。そのため、自社の成果を評価する際は、複数の調査データを参考にしながら、自社と近い業界・市場の平均値と比較することが重要です。
Benchmark Emailの2026年版レポートによると、日本全体のメルマガ平均開封率は33.74%、平均クリック率は1.30%です。
複数国を横断した業界別の調査では、eラーニング(クリック率5.83%)や製造業(2.32%)が高く、化粧品(0.54%)やITサービス(0.61%)は低い傾向にあります。
その他、主要な業界の開封率とクリック率は以下のとおりです。
- ITサービス:開封率 28.16%/クリック率 0.61%
- マーケティング・広告:開封率 19.14%/クリック率 1.75%
- 法律サービス:開封率 22.92%/クリック率 1.79%
- アパレル:開封率 28.09%/クリック率 2.36%
- 化粧品:開封率 28.26%/クリック率 0.54%
- 病院・医療:開封率 21.44%/クリック率 1.45%
- 健康・フィットネス:開封率 19.85%/クリック率 0.95%
- eラーニング:開封率 21.27%/クリック率 5.83%
- 旅行・観光:開封率 23.04%/クリック率 0.76%
- 製造業(機械):開封率 30.16%/クリック率 2.32%
出典:業界・地域別メルマガ平均開封率レポート【2026年版】
GetResponseが世界各国の利用データをもとにまとめたレポートでは、業界ごとに以下のような傾向が見られます。
- 自動車:39.69%/5.76%
- 教育:41.33%/3.17%
- ヘルスケア:43.95%/3.08%
- 金融:34.70%/5.34%
- インターネットマーケティング:32.62%/3.18%
- 不動産:42.71%/3.51%
出典:Email Marketing Benchmarks & Statistics (Updated for 2024)
さらに、SearchLabが公開している2026年版のメールマーケティング統計でも、業界によって開封率・クリック率には大きな差があることが紹介されています。教育、非営利団体では比較的高い数値となる一方、小売やECでは競合メールが多いことから平均値は低くなる傾向があります。
出典:Email Marketing Statistics 2026 | 50+ Benchmarks on Open Rates, CTR & ROI
これらの数値は調査対象や配信国、算出方法が異なるため、単純に比較できるものではありません。しかし、複数の調査を見比べることで、自社のクリック率や開封率がおおよそどの水準にあるのかを把握しやすくなります。
まずは自社の実績と近い業界の平均値を比較し、改善目標を設定したうえで、件名や配信タイミング、配信内容などを継続的に改善していくことが大切です。
メルマガのクリック率を上げるための10のポイント
メルマガのクリック率を高めるには、「メールを開封してもらうこと」と「本文内のリンクをクリックしてもらうこと」の両方を改善する必要があります。
- 開封率(開封数/配信に成功したメール総数)を上げる
- 反応率(クリック数/開封済のメール総数)を上げる
クリック率は配信成功数を分母として算出されるため、開封率が向上すればクリック率も改善しやすくなります。
一方で、開封されても本文が読まれなければクリックにはつながりません。そのため、件名や配信タイミングだけでなく、本文の構成やCTA(行動喚起)の設計まで含めて最適化することが重要です。
【開封率を上げる】1. 配信タイミングを最適化する
メルマガの配信タイミングは、開封率を左右する重要な要素です。BtoBでは平日11〜14時のランチタイム、BtoCでは8〜10時または17〜19時の通勤時間帯が効果的とされています。ユーザーが忙しく余裕のないタイミングで配信しても、開封には至らず、その後のクリックにもつながらないでしょう。
ただし、対象読者やコンテンツの性質によっても最適なタイミングは変わるため、A/Bテストで自社のデータをもとに検証することが重要です。
【開封率を上げる】2. 件名を工夫する
件名の工夫は開封率を高める施策として有効です。開封率が向上すると本文を読んでもらえる可能性も高くなるため、結果的に、クリック率の改善に影響を与えます。件名でユーザーの興味を喚起し、熱量を持った状態で本文を読んでもらうことで、スムーズにクリックにつなげることが可能です。
ユーザーは件名でメルマガを開封するかどうか決めています。他社と類似した件名は興味を引きにくく、メールを開いてもらえる可能性が高くなるでしょう。また、スマホからの閲覧では画面に表示される文字数に限りがあるため、件名の文字数にも注意が必要です。
文字数は15〜30字にして、とくに伝えたい重要な情報は前半の15文字に含めましょう。本文で提供されている情報や価値をイメージできるよう、内容は具体的にして、緊急性や独自性をもたせることも重要です。
件名を作成する際は、自分のスマホにテストメールを送ってどのように表示されるかを検証しながら進めると良いでしょう。ユーザーにとってわかりやすく効果的な件名を作成することができます。
【開封率を上げる】3. ABテストでよりよい反応をみる
メルマガの成果を継続的に改善するには、A/Bテストを実施し、どの要素が開封率やクリック率に影響しているのかを検証しましょう。A/Bテストとは、件名や配信時間、差出人名など一つの要素だけを変更したメールを複数パターン配信し、その結果を比較する手法です。
例えば、同じ内容でも件名を変更しただけで開封率が数%以上変化することは珍しくありません。また、午前中と夕方で配信時間を比較したり、「会社名」と「担当者名」のどちらを差出人にするかを検証したりすることも効果的です。
一度の結果だけで判断するのではなく、複数回テストを実施し、自社の読者に最も反応が良いパターンを蓄積していくことが、クリック率向上につながります。
【反応率を上げる】4. ファーストビューを工夫する
ファーストビューとはメルマガを開いたときに、最初に視界に入る画面のことです。ファーストビューはユーザーの印象に残りやすく、最後まで読んでもらえるかを左右します。クリック率やCV率にも影響するため、ファーストビューに工夫を凝らしましょう。
冒頭で、「このメルマガには有益な情報がある。読む価値がありそうだ」と思ってもらうことが重要です。件名と同じように、メリットや限定感・緊急性・独自性・具体性を意識しながら文章を作成しましょう。
デザイン面でも工夫が必要です。冒頭にメルマガ名や会社名を含んだ画像を過度に大きく表示すると、肝心のリンクがファーストビューに表示されず見落とされる可能性があるため必ず表示を確認しましょう。
【反応率を上げる】5. ユーザーがクリックしやすい配置・形式でリンクを設置する
URLリンクの配置や形式もクリック率に影響する要因です。基本的に、ファーストビューの範囲内で見切れない位置とメルマガの末尾にリンクを設置するのをおすすめします。
メルマガを読み進めたユーザーが、「もっとくわしく知りたい」と思ったタイミングにリンクがあるのが理想です。興味を持って最後まで読んでくれたユーザーはコンバージョンしやすいため、メルマガ末尾にもリンクを設置しておきましょう。
また、どのような形式のリンクを設置するかも大切です。例えば、HTMLメールでボタン形式のCTAを設置すると、単純なURLやアンカーテキストよりもユーザーは注目しやすくなるでしょう。
リンク周辺に短い文章を添えるマイクロコピーも有用です。ユーザーにより適切な情報を伝えて興味を引くことができるでしょう。
HTMLメールでは受信側において画像非表示設定がされている場合には、ボタンの画像が表示されません。画像の設定とあわせてアンカーテキストを設定し、画像が表示されないときの対策をしておきましょう。
【反応率を上げる】6. HTMLメールとテキストメールを併用する
クリック率を高めるためには、マルチパートメールを使うのも効果的です。マルチパートメールとは、1つのメールにHTML・テキストの2つの形式を作成しておき、受信者の受信環境にあわせてどちらかを表示するメール形式です。
HTML形式では、開封率を測定でき、画像が多く視覚的にリッチなメルマガを送ることが可能です。しかし、受信設定やドメインの仕様により受信できないことがあります。HTMLメールを受信拒否設定しているユーザーもいるためです。
マルチパートメールであれば、HTML形式は受信できない場合であってもテキストメールを届けられます。ただし、テキストメールには画像の挿入や文字色をつけられないため、罫線を使った装飾や記号を用いてリンクを強調するなど、重要な情報へと誘導できる工夫を心がけましょう。
【反応率を上げる】7. モバイル環境での見え方に配慮する
レスポンシブデザインでモバイル・PCでの表示を最適化しましょう。レスポンシブデザインとは、使用するデバイスやブラウザにあわせてレイアウトが自動的に最適化されるWebデザインのことです。
株式会社ベンチマークジャパンが行った「 日本のメールマガジン購読状況調査 2023年度版」によると、仕事用は24.1%がPCのみ、19.8%がスマホのみ、56.1%がPCとスマホの両方でメルマガを読むと回答しています。
このような背景から、スマホとPC、それぞれのユーザーに快適な閲覧環境を提供することが大切だとわかります。スマホとPCにおける閲覧のしやすさやリンクのクリックのしやすさなども確認しておくと良いでしょう。
【反応率を上げる】8. 写真・動画を効果的に利用する
画像や動画は、メールの内容を直感的に伝えられるため、クリック率向上に効果的です。特に商品の利用イメージやセミナーの雰囲気、サービスの画面などは、文章だけでは伝えきれない魅力を補うことができます。
ただし、画像を多用しすぎるとメールの読み込み速度が遅くなったり、画像が表示されない環境では内容が伝わらなくなったりする可能性があります。そのため、画像だけに頼るのではなく、本文や代替テキスト(alt属性)も適切に設定しましょう。
動画を紹介する場合は、メール内に動画を直接埋め込むのではなく、サムネイル画像を配置し、動画ページへ誘導する方法が一般的です。視覚的な訴求力を高めながら、ユーザーがクリックしたくなる導線を設計することが重要です。
【両方を上げる】9. 配信内容は1メール1つに絞る
メルマガのコンテンツは、原則として1通のメールに対して1つの内容に絞りましょう。
複数の異なるコンテンツを1つのメルマガに盛り込んだとしても、ユーザーの興味は薄れてしまい、全文を読んでクリックする可能性は低くなるでしょう。また、一般的に、ユーザーが特定の1つのリンクをクリックしてWebページに遷移した場合において、再びメールに戻って他のコンテンツを読む可能性は低いといわれています。
ユーザーがメルマガにかける時間は限られています。忙しいユーザーにメルマガを読んでもらうためには、重要な情報をわかりやすく記載し、容易にクリックできる工夫をしましょう。
【両方を上げる】10. セグメント配信をする
メルマガ配信のリストをユーザーの属性や行動などで分け、グループごとに内容を変えることをセグメント配信といいます。セグメントごとにユーザーが興味関心を持つ情報を配信し、コンバージョンの内容を変えられるため、クリック率を向上させられます。
セグメント配信では、メルマガ配信後の検証が大切です。「どのセグメントのユーザー」が「どのような内容に」「どのように反応したのか」という情報を集めることで、より効果的なメルマガへと改善していきましょう。
効果測定をするならメール配信システムを活用
メルマガのクリック率を改善するには、メールを配信するだけでなく、配信後の効果測定と改善を継続することが欠かせません。しかし、一般的なメールソフトでは、開封率やクリック率を正確に把握したり、配信結果を比較・分析したりすることは困難です。
メール配信システムを利用すれば、開封率・クリック率・配信成功率・バウンス率・配信停止率などの指標を自動で計測できます。また、どのリンクが多くクリックされたのか、どのセグメントの反応が良かったのかなども可視化できるため、データに基づいた改善を進められます。
さらに、A/Bテストやセグメント配信、パーソナライズ配信などの機能を活用すれば、配信を重ねるごとにクリック率を改善しやすくなります。
メール配信の成果を継続的に高めたい場合は、配信・分析・改善を効率化できるメール配信システムの導入を検討してみると良いでしょう。
一般的なメール配信システムでも開封率・クリック率の計測やA/Bテストは可能ですが、CRMと統合されたツールを使うことで、「どのセグメントのリードがクリックしてその後商談化したか」というコンバージョンまでの一貫した分析が可能になります。HubSpotの無料のEメールマーケティングツールでは、ドラッグ&ドロップでHTMLメールを作成できるだけでなく、配信後の分析やA/Bテスト、CRMに蓄積された顧客情報を活用したセグメント配信まで、一連のメールマーケティングを一つのプラットフォームで実施できます。
【Q&A】メルマガのクリック率についてよくある質問
メルマガのクリック率について、よくある質問をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
Q1. メルマガのクリック率(CTR)とは何ですか?
クリック率(CTR)とは、配信に成功したメールの総数に対して、本文内のURLがクリックされた割合を示す指標です。メルマガがどれだけユーザーをWebサイトへ誘導できたかを把握するために利用されます。
Q2. メルマガのクリック率を改善するには何から始めるべきですか?
まずは開封率と反応率のどちらに課題があるのかを分析することが重要です。開封率が低い場合は件名や配信タイミングを改善し、反応率が低い場合は本文やCTA、リンクの配置などを見直しましょう。
Q3. メルマガの平均クリック率はどのくらいですか?
一般的なクリック率は2〜3%程度が目安とされています。ただし、業界やターゲット、配信地域によって大きく異なるため、自社と近い業界のベンチマークデータと比較して評価することが重要です。
Q4. メルマガのクリック率を高める代表的な施策は何ですか?
配信タイミングや件名の最適化、A/Bテスト、CTAの改善、モバイル対応、セグメント配信などが代表的な施策です。開封率と反応率の両方を改善することで、クリック率の向上につながります。
Q5. メルマガの効果測定にはメール配信システムが必要ですか?
継続的に成果を改善したい場合は、メール配信システムの活用がおすすめです。開封率やクリック率などを自動で計測できるほか、A/Bテストやセグメント配信などの機能を利用して、データに基づいた改善を進められます。
メルマガのクリック率を改善してコンバージョンにつなげよう
本記事では、メルマガのクリック率(CTR)の概要や平均値、クリック率を向上させるための具体的な改善方法について解説しました。
クリック率を正しく評価するためには、まず次のポイントを理解しておくことが重要です。
- クリック率は配信成功数に対するリンククリック数の割合を示す指標
- 開封率や反応率とあわせて分析することで改善ポイントを特定できる
- 業界平均は参考値として活用し、自社のターゲットに近いデータと比較することが大切
クリック率を改善するには、件名や配信時間のA/Bテストによる最適化、CTAやリンク配置・画像の改善、セグメント配信と効果測定の継続という3つのアプローチを組み合わせることが効果的です。
メール配信システムを活用すれば、配信から分析、改善までを効率的に進められます。クリック率だけでなく、メールマーケティング全体の成果向上を目指しながら、自社に最適な運用方法を見つけていきましょう。
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