コンテンツマーケティングの種類8選|目的に合った選び方も解説

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水落 絵理香(みずおち えりか)
水落 絵理香(みずおち えりか)

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コンテンツマーケティングの種類には、コラムやホワイトペーパーといったテキストベースのコンテンツのほか、ウェビナーなどもあります。それぞれアプローチできるターゲット層や相性の良い情報の種類が異なるため、適切な施策を選択することが大切です。

コンテンツマーケティングの種類8選|目的に合った選び方も解説

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    そこで本記事では、コンテンツマーケティングの代表的な8種類の施策を解説します。選び方もあわせて解説しますので、自社の目的やターゲットに合った戦略立案にご活用ください。

    コンテンツマーケティングの代表的な種類8選|一覧を紹介

    コンテンツマーケティングの代表的な8種類は、次の通りです。

    コンテンツマーケティングの代表的な8種類

     

    1. コラム

    「記事コンテンツ」と呼ばれるコラムは、企業の専門性を活かして業界の最新情報や読者の悩みを解決できるような情報を提供することを目的としています。自社の公式サイトか、情報発信に特化した「オウンドメディア」を通じて情報発信するのが一般的です。

    コラムには、次のようなフォーマットがあります。

    • ハウツー記事:読者に具体的な手順やステップを示す
    • インタビュー記事:専門家やクライアントへのインタビューをもとにしたコンテンツ
    • ニュース記事:業界の最新動向を紹介する

    質の高いコンテンツは読者のニーズが高く、検索エンジンからの評価も高くなります。その結果、検索結果で上位表示されやすくなるでしょう。SEO対策でテクニカルな面を強化することで、さらに安定した自然流入が期待できます。

    定期的にブログを更新したり、読者の悩みを解決できる内容にしたりするのはもちろんのこと、PV数やCV数を把握し、施策の効果を定期的に振り返ることも重要です。

     

    2. ホワイトペーパー

    ホワイトペーパー(白書)とは、特定の課題や問題に対するケースレポートや、自社サービスの詳細情報などを提供するための文書です。見込み客の創出やナーチャリング(購買意欲の醸成)、購入や契約への後押しなどに活用できます

    ホワイトペーパーには、次のような種類があります。

    • レポート型:アンケートを実施し、客観的なデータで示す
    • 課題解決型:特定の業界課題や問題に対して解決策を示す
    • 導入事例型:自社サービスにより課題を解消した事例などを紹介する
    • ノウハウ紹介型:特定の業界や分野で役立つ知識や方法を紹介する
    • テンプレート配布型:生成AIのプロンプトやエクセルのテンプレートをまとめる

    ホワイトペーパーは、自社Webサイトのダウンロードページに掲載したり、メールマガジンで配布したりするのが一般的です。課題解決型や導入事例型のホワイトペーパーは、営業資料としても活用できます。

     

    3. ウェビナー

    ウェビナーとは、Webで開催されるセミナーのことです。参加者に業界の最新情報や業務のノウハウといった情報を提供し、価値を感じてもらうことで、ブランドイメージの向上や専門性のアピールにつなげます

    ウェビナーには、大きく分けてリアルタイム型と録画型の2種類があります。

    リアルタイム型はライブで開催されるウェビナーで、双方向のコミュニケーションが取れるのが特徴です。質問や意見も、その場で受けることができます。一方で、話し手のスキルによってウェビナーの評価が大きく分かれるのがデメリットです。開催中の機材や通信によるトラブルを防ぐため、入念な準備も欠かせません。

    録画型は事前に収録された動画を閲覧できる形式で、一度作成すると長期にわたり使用できるほか、参加者の都合に合わせて視聴できるのが特徴です。しかし、視聴者の反応が確認できず、リアルタイム型のように終了後のアンケートから連絡先を入手するなどの施策展開も難しくなります。

    ウェビナーを開催する目的や自社のリソースに合わせて、最適な方法を選択しましょう。リアルタイム型でウェビナーを開催し、テンプレート化できる説明部分は録画したものを流す「ハイブリッド形式」にすることも可能です。

     

    4. SNS

    幅広いユーザーにアプローチできるSNSは、認知度拡大や見込み客の創出、既存顧客との関係構築に活用できます。アカウントは基本的に無料で開設できるため、コンテンツの作成を内製化できれば低コストで運用できます。

    主要なSNSのプラットフォームとそれぞれの特徴をまとめました。

    • Facebook:40代以降の世代のユーザーが多く、決裁権のある人物も多く利用している。
    • Instagram:視覚的なコンテンツが強みで、ファッションや旅行といったジャンルと相性が良い。
    • YouTube:動画コンテンツを投稿できるプラットフォームで、各企業がさまざまなアイデアで動画を投稿している。
    • X:リアルタイムの情報を発信できるのが強みで、ユーザー層も幅広い。
    • LINE:友だち追加したユーザーに対してクーポンや最新情報を配信できる。

    SNSを活用してコンテンツマーケティングを行う際は、自社のターゲット層が多く利用しているプラットフォームを選ぶのがポイントです。また、投稿すること自体が目的にならないよう、ブランド認知の向上や顧客とのコミュニケーションの促進など、目的を明確にしたうえで運営しましょう。

     

    5. LP(ランディングページ)

    LP(ランディングページ)は縦長のWebページで、特定の商品・サービスの情報を提供し、ユーザーを問い合わせや購入などの具体的なアクションに導くことが主な目的です。

    LP専用のページを新規で設置するケースが多いため、コラムやWebサイトよりもデザインの自由度が高いのがメリットです。必要な情報を1ページにまとめられるため、企業側はターゲットに合わせたより魅力的なコンテンツを制作でき、ユーザーの情報収集の労力もかかりません。

    HubSpotなら、簡単にデザイン・編集ができるLP作成ツールを無料で利用でき、効果的なコンテンツでコンバージョン向上を実現します。ぜひお試しください。

     

    6. メールマガジン

    メールマガジンとは、見込み客や既存顧客に対してメールを通じてコンテンツを配信するマーケティング手法です。プレーンテキストのみで構成されるテキストメールと、テキストに加えて、画像挿入や色を付けたりといった装飾が可能なHTMLメールの2種類があります。

    メールマガジンのメリットは、ユーザーの属性に合わせて細かくコンテンツを変えられる点です。過去に自社サービスを利用したことのある顧客には、新商品の案内をまとめたメールを配信することで、リピート購入につながる可能性があります。

    また、自社の商品・サービスに興味は示しているものの、まだ具体的な行動に至っていない見込み客には、導入事例をまとめたメールを送ると興味を持ってもらえるかもしれません。このように、顧客の状況に応じてコンテンツの内容を調整すると高い成果が期待できます。

    メールマガジンは、顧客との関係構築にも役立ちます。継続的に有益な情報や知識、ノウハウを提供することで、ブランドイメージと信頼が高まり、顧客ロイヤルティの形成につながります。

     

    7. 動画

    コンテンツマーケティングで、最近注目を集めているのが動画コンテンツです。株式会社矢野経済研究所の調査によると、動画コンテンツの市場は年々拡大傾向にあり、2022年には8,000億円を突破しています。

    動画コンテンツの活用事例には、次のものがあげられます。

    • 企業のチャンネル運用
    • 動画広告
    • LP(ランディングページ)への挿入

    動画のメリットは、テキストや画像と比較して、より多くの情報を伝えられる点です。視覚や聴覚などの五感に訴えかけることができるので、テキストや画像だけでは表現しきれない情報をわかりやすく伝えられます。商品・サービスの使い方やトラブル時の対応などのコンテンツとも相性が良いでしょう。

     

    8. プレスリリース

    プレスリリースとは、企業の商品やサービス、お知らせ、独自のアンケート調査などの情報を報道機関向けに発信した公式の文書です。自社メディアやSNSのみならず、インターネットメディアを通じて幅広いユーザー層に情報を届けられます。

    プレスリリースのメリットは、第三者であるメディアを通じて情報が発信されるため、信頼性の高い情報として認識されやすい点です。知名度が高いメディアに掲載されると、それ自体が実績になり、自社商品・サービスの信頼を裏付ける要素となるでしょう。

    また、配信したプレスリリースに対する反応やコメントから、思いがけない気付きを得られることもあり、新たなマーケティング戦略の立案にも役立ちます。

     

    コンテンツマーケティングの種類の選び方

    ここでは、コンテンツマーケティングに取り組む際の種類の選び方を紹介します。次の3つのポイントに沿って考えていくと良いでしょう。

    • なぜコンテンツマーケティングに取り組むのか
    • 誰に向けてコンテンツを発信するのか
    • 届けたい相手はどの段階にいるのか
       

    なぜコンテンツマーケティングに取り組むのか

    コンテンツマーケティングで期待できる成果には、集客や顧客との関係性構築、潜在顧客とのタッチポイントの創出など、さまざまなものがあります。

    なぜコンテンツマーケティングに取り組むのかを明確にしておかないと、途中で方向性がブレてしまい、本来の目的が達成できなくなる可能性があります。また、「あれもこれも」と取り組んだ結果、どれも中途半端になってしまうこともあるでしょう。

    解決したい自社の課題を洗い出したうえで、コンテンツマーケティングに取り組む理由を明確にすることが大切です。
     

    誰に向けてコンテンツを発信するのか

    「誰に向けてコンテンツを発信するのか」は、コンテンツマーケティングの種類を選ぶ際の重要な要素です。ペルソナを設定し、「誰のどのような悩みを解決するのか」を明確にしましょう。

    具体的な例をあげて解説します。

    • 年齢:40歳
    • 性別:男性
    • 役職:ITマネージャー
    • 勤務先:ソフトウェア開発会社(従業員100名程度)
    • 所在地:東京都
    • 主な業務:社内のインフラ設計、チーム管理
    • 悩み:事業規模拡大に伴い、社内のインフラ設計が複雑化してきた。

    ペルソナがこのような悩みを抱えている場合、業界トレンドをまとめたブログや動画コンテンツ、事例をまとめたホワイトペーパーなどが有効だと考えられます。ペルソナは複数設定し、カスタマージャーニーマップを作成して購買行動を分析すると、より効果的です。

     

    届けたい相手はどの段階にいるのか

    同じ「見込み客」でも、自社の商品やサービスを認知したばかりの見込み客と、具体的に購入を検討している見込み客とでは、必要とする情報が異なります。そのため、見込み客の段階を、認知段階・興味関心・比較検討・購入・継続の5つの段階に分けて、コンテンツを検討する必要があります。

    それぞれの段階で顧客が置かれている状況と、おすすめのコンテンツを紹介します。
     

    1. 認知段階

    見込み客に自社の商品・サービスを認知してもらうには、幅広い消費者にリーチできるコラムやLP(ランディングページ)、SNS投稿、動画コンテンツなどが有効です。プレスリリースも認知拡大に役立ちます。

    見込み客の課題やニーズが顕在化していないことも多いため、商品・サービスに関するコンテンツだけでなく、「お悩み解決」やハウツー系など、さまざまなテーマのコンテンツを用意しましょう
     

    2. 興味関心

    興味関心フェーズにいる見込み客は、すでに自身の課題やニーズを把握しており、それを解決するための方法を模索しています。

    具体的な解決策にはたどりついていないものの、積極的に情報収集しているため、ニーズを深掘りしたブログやSNS、ウェビナー、動画コンテンツなどを活用しましょう
     

    3. 比較検討

    この段階の見込み客は、商品やサービスの購入に向けて、複数の商品のサービスの中から最適なものを比較検討しています。

    自社の商品・サービスの情報をまとめたコラムや動画コンテンツ、LP(ランディングページ)、ホワイトペーパー、メールマガジンなどで、見込み客が比較検討を効果的に進められるようサポートしましょう。その際に、「比較一覧表」など、他社の商品・サービスと簡単に比較できる資料を用意する方法もおすすめです。
     

    4. 購入

    候補となっている商品・サービスから、最終的にどれを購入するか決定します。

    最後の一押しとして、具体的な事例を集めたホワイトペーパーを配布したり、ウェビナーを実施してコミュニケーションを取ったりする方法が効果的です。具体的に購入後のイメージを持ってもらい、不安や疑問点を解消しておきましょう。
     

    5. 継続

    購入後は、継続的に商品・サービスを利用してもらうための取り組みが必要です。

    商品・サービスの使い方をまとめた動画の共有や、効果的な活用方法をステップメールで送るなどの方法があります。SNSであれば、気軽に双方向のコミュニケーションが可能です。
     

    目的やターゲット層でコンテンツマーケティングの種類を選ぼう

    コンテンツマーケティングの種類は、目的やターゲット層に合わせて選ぶのが基本です。

    顧客が「認知段階・興味関心・比較検討・購入・継続」のどの段階にいるのかによって、必要なコンテンツや手段が変わってくるため、まずはカスタマージャーニーマップで顧客の購買行動を整理しましょう。そのうえで、それぞれの顧客にとって最適なコンテンツマーケティングの種類を選び、施策を考えていきます。

    コンテンツマーケティングの成果をさらに高めるには、大きな括りである「ターゲット層」から、一歩踏み込んだ「パーソナライズ」へと、コミュニケーションを進化させることが重要です。

    HubSpotのContent Hubは、AIが搭載されたコンテンツ作成を支援するシステムで、顧客情報をもとにしたコンテンツのパーソナライズが可能です。また、コラム記事からSNSやメールマガジン用の文章を再生成する機能もあり、コンテンツマーケティングの種類を効率的に増やせます。

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